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ニホンピロアワーズ コツコツ積み重ねた実績が花開いた瞬間[2012年]

初めてのG1で壁にぶつかる

 父は伊ダービー馬ホワイトマズル、母のニホンピロルピナスは未勝利馬で芝1400m戦の5着が最高だった。母の父は日本ダービー馬アドマイヤベガだ。そんな血統背景のニホンピロアワーズがダートひと筋に駆け、やがてチャンピオンに輝くのだから不思議なものだ。

 しかもデビュー当初からニホンピロアワーズは卓越した安定感を見せ続けた。初勝利までに3戦を要し、準オープンを卒業したのは10戦目、4歳の夏という“コツコツ”タイプ。その10戦の成績は5勝・2着3回・3着2回と馬券圏内を維持。オープン入りしてからも、祇園S勝利、白山大賞典2着、みやこSが3着と相変わらず先行してバテないしぶとさで上位をキープし続けた。

 が、ここでニホンピロアワーズは壁にぶつかる。初めて挑んだG1、2011年の第12回ジャパンカップダートでトランセンドの9着に敗れたのである。

安定感はあるが勝つまでは苦しい

ニホンピロアワーズ写真

 その後も名古屋グランプリと名古屋大賞典は1着。白山大賞典も優勝と堅実に走ったものの、川崎記念はスマートファルコンの5着、アンタレスSがゴルトブリッツの5着、みやこSはローマンレジェンドの2着とG1級の馬を相手にすると常に後塵を拝したニホンピロアワーズ。12年・第13回ジャパンカップダートに出走した際も、単勝オッズ19.9倍の6番人気だった。安定してはいるが勝つまでは苦しい、というのがファンの見立てだったといえるだろう。

 ところが、ニホンピロアワーズは思いのほか地力をつけていたのだということをやがてファンは目の当たりにする。

ファンの見立てを覆す完勝劇

 エスポワールシチーの逃げをホッコータルマエやトランセンドらが追う展開の中、ニホンピロアワーズも好位の外をキープ。手応えを十分に残したまま最後のコーナーを回り切ると残り200m、スパートするやいなや周囲の各馬を突き放していく。最後は2着ワンダーアキュートに3馬身半もの差をつけて、堂々のゴール。「勝つまでは苦しい」はずだった馬が見せた完勝のG1初制覇だ。

 ニホンピロアワーズだけでなく、鞍上・酒井学騎手はデビュー15年目でつかんだ初のG1タイトル。冠名ニホンピロで知られる小林百太郎オーナーにとってはニホンピロウイナー以来27年ぶりのG1だ。

 強豪に揉まれながらコツコツと歩んできた戦歴が、人と馬の輝かしい瞬間へとつながった。そんな勝利であった。

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