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JBCクラシックを制したサウンドトゥルー
前走大井で行われたJBCクラシックでは中団あたりの追走から、外を回って4コーナーから追い上げると、最後の直線で粘り強く末脚を伸ばして差し切った。中距離戦での安定感は高く、とりわけこの時期になると調子が上がってくる。昨年のチャンピオンズCでは後方追走も、最後の直線でうまく捌いて差し切った。ただ、あまりうまく行かなかった15年は3着に終わっており、差し切れるかどうかは展開によるところが大きい。複勝圏内に入る確率は高く、当然最有力馬の1頭。あとは勝ち切り、連覇を果たせるかどうかだ。
本格化してみやこSを制したテイエムジンソク
古川吉洋騎手に乗り替わった5走前から本格化。今夏の函館ではオープン特別ながら大沼SとマリーンSがワンサイドの内容で非常に強かった。エルムSでは重馬場となりレコード決着の2着。馬場が悪くて、時計が速すぎたことが敗因だろう。良馬場で行われた前走みやこSでキッチリと巻き返し、重賞初制覇を飾って見せた。同レースはアポロケンタッキーやインカンテーション、エスポワールシチー、トランセンドらが勝利しているレース。G1へつながる前哨戦として重要な位置づけにある。本馬もG1で即通用する可能性を秘めている。
今年はドバイへ遠征したこともあり、使っているレース数が少ない。ブランク明けの帝王賞は3着とはいえ、まずまずの走り。しかし、前走のJBCクラシックは物足りない4着だ。同じ休み明けでも国内で調整できており、もう少し勝ち負けに際どい勝負がしたかった。昨年のこのレースでは2着だが、当時は6連勝中と目に見えて勢いがあった。本格的にダートを使われたのが遅かったとはいえ、今年で7歳。調子が戻るのに時間がかかってもおかしくはないし、叩かれての上積みもどこまであるか。軽視はできないが、中心にも推しにくいか。
今年6月の帝王賞を制し、待望のビッグタイトルを獲得。この秋も日本テレビ盃で3着の後、前走JBCクラシックが2着。これまで裏街道を進んでいた印象だったが、表舞台のG1で堂々と戦える地力があることを証明してみせた。中央のレースは結果こそ出ていないが、内容は悪くない。2月のフェブラリーSは押せ押せのローテーションの上、時計が速く厳しいと思われる条件。それで0.5秒差の6着なら悪くない。5月の平安Sはペースが厳しい上に途中からハナを切る強気の競馬で失速した。控える競馬ができている今ならば、チャンスは大きそうだ。
昨年のこのレースでは11番人気ながら4着。この時の印象が強い。スタートで出遅れて、道中の位置取りは勝ったサウンドトゥルーとほぼ同じだった。本馬は最後の直線で大外へ行き、凄い脚で追い上げてきた。スタートの悪さは依然として覚悟しなければならないが、左回りでの決め手は強烈。今年は根岸S1着、フェブラリーSでは3着だった。前走武蔵野Sは結果的には前が止まらなかった。その中でメンバー中上がり最速をマークしての5着。悪くない内容だと思わせる。今回、差せる流れ・展開になるのが条件だが、嵌れば怖い。