G1特集 第17回 チャンピオンズカップG1特集 第17回 チャンピオンズカップ

血統分析

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父ナスルーラ系×母父サンデーのアウォーディーに期待!

1)ミスタープロスペクター系とSS系が互角の戦い

2007年までは東京2100m(2002年は中山1800m)、2008年〜2013年は阪神1800m、近2年は中京1800mと施行場所・距離が変遷し、名称も改められた、このレース。すべてひとまとめにするのは危険かも知れないが、ひとまず過去10年の系統別成績は下記の通りとなっている。

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父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ミスタープロスペクター系 4回 2回 4回 48頭 8.3% 12.5% 20.8%
サンデーサイレンス系 3回 2回 3回 38頭 7.9% 13.2% 21.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 0回 18頭 0.0% 5.6% 5.6%
ノーザンダンサー系 1回 4回 2回 29頭 3.4% 17.2% 24.1%
ナスルーラ系 0回 1回 1回 18頭 0.0% 5.6% 11.1%
その他の系統 2回 0回 0回 7頭 28.6% 28.6% 28.6%

このうち「その他の系統」があげた2勝はトランセンドのものなので度外視すべきだろう。ナスルーラ系と「その他のヘイルトゥリーズン系」も軽視したい。となると中心はミスタープロスペクター系とサンデーサイレンス系、そこにノーザンダンサー系が割って入れるか、というイメージ。中京で実施された近2年も、2014年はミスタープロスペクター系が勝利、サンデーサイレンス系が2着・3着、2015年はサンデーサイレンス系が勝利、2着がミスタープロスペクター系、3着がノーザンダンサー系という結果だった。

【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2015.12.6 1 4 サンビスタ スズカマンボ ミシル
2015.12.6 2 1 ノンコノユメ トワイニング アグネスタキオン
2014.12.7 1 8 ホッコータルマエ キングカメハメハ Cherokee Run
2014.12.7 2 4 ナムラビクター ゼンノロブロイ エンドスウィープ
2013.12.1 1 12 ベルシャザール キングカメハメハ サンデーサイレンス
2013.12.1 2 8 ワンダーアキュート カリズマティック Pleasant Tap
2012.12.2 1 14 ニホンピロアワーズ ホワイトマズル アドマイヤベガ
2012.12.2 2 12 ワンダーアキュート カリズマティック Pleasant Tap
2011.12.4 1 16 トランセンド ワイルドラッシュ トニービン
2011.12.4 2 9 ワンダーアキュート カリズマティック Pleasant Tap
2010.12.5 1 3 トランセンド ワイルドラッシュ トニービン
2010.12.5 2 14 グロリアスノア プリサイスエンド ジェイドロバリー
2009.12.6 1 1 エスポワールシチー ゴールドアリュール ブライアンズタイム
2009.12.6 2 12 シルクメビウス ステイゴールド ポリッシュネイビー
2008.12.7 1 10 カネヒキリ フジキセキ Deputy Minister
2008.12.7 2 5 メイショウトウコン マヤノトップガン ジェイドロバリー
2007.11.24 1 7 ヴァーミリアン エルコンドルパサー サンデーサイレンス
2007.11.24 2 11 フィールドルージュ クロコルージュ リンドシェーバー
2006.11.25 1 4 アロンダイト エルコンドルパサー Riverman
2006.11.25 2 7 $シーキングザダイヤ Storm Cat Seeking the Gold
2)ダート適性+芝マイルとの関係性を重視

コースが変わっても維持されている共通点を探したいところ。そこで勝ち馬の父について、現役時の主要勝ち鞍、活躍した距離、他の代表産駒を調べてみよう。

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1着馬の父 その現役時勝ち鞍 現役時の活躍距離 その他の産駒
French Deputy ジェロームH ダート・マイル レジネッタ
Gulch 米BCスプリント ダート・マイル〜中距離 ブレーブテンダー
Smart Strike フィリップHアイズリンH ダート・マイル ブレイクランアウト
ブライアンズタイム フロリダダービー ダート中距離 ファレノプシス
フジキセキ 朝日杯3歳S/弥生賞 芝・マイル〜中距離 サダムパテック
エルコンドルパサー NHKマイルC/ジャパンC 芝・ダート万能 ソングオブウインド
ゴールドアリュール フェブラリーS/東京大賞典 ダート中距離 タケミカヅチ
ワイルドラッシュ メトロポリタンH ダート・マイル  クラーベセクレタ
ホワイトマズル イタリアダービー 芝・長距離 シルポート
キングカメハメハ 日本ダービー/NHKマイルC 芝・マイル〜中長距離 ローズキングダム
スズカマンボ 天皇賞(春) 芝・長距離 メイショウマンボ

French Deputy、Gulch、Smart Strike、ブライアンズタイム、ゴールドアリュール、ワイルドラッシュは現役時代にダートで活躍し、種牡馬としても国内外でダートG1級の産駒を複数出している。エルコンドルパサーはダートに変更となった共同通信杯を快勝し、産駒がジャパンカップダート2連覇。これらは「ダート中長距離を得意とする血統」といっていいはずだ。

が、近3年は芝しか走っていない種牡馬が台頭。フジキセキも産駒カネヒキリが2勝している。ただしフジキセキはJBCレディスクラシック連覇のミラクルレジェンド、ホワイトマズルは羽田盃のプリンシパルリバー、キングカメハメハは川崎記念のハタノヴァンクールとダートG1級を出している。スズカマンボも東京記念やマーキュリーCを勝ったユーロビートを出した。

加えて「その他の産駒」でわかる通り、多くの種牡馬が芝・マイル路線の重賞級を輩出している事実にも注意しておくべきだろう。

3)母父は「勝ち馬向き」と「2着向き」にキッパリと分かれる

母の父の系統別成績は下記の通りだ。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ナスルーラ系 4回 0回 2回 19頭 21.1% 21.1% 31.6%
サンデーサイレンス系 3回 1回 3回 29頭 10.3% 13.8% 24.1%
ミスタープロスペクター系 1回 4回 0回 33頭 3.0% 15.2% 15.2%
ノーザンダンサー系 1回 1回 2回 37頭 2.7% 5.4% 10.8%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 2回 18頭 5.6% 5.6% 16.7%
その他の系統 0回 4回 1回 22頭 0.0% 18.2% 22.7%

多くの系統から勝ち馬が出ているものの、ナスルーラ系とサンデーサイレンス系が一歩リード。いっぽうミスタープロスペクター系およびその他の系統は不思議と2着が多い。

また過去10年の勝ち馬の母父について現役成績と種牡馬成績を見ると、Riverman(仏2000ギニー勝ち馬/凱旋門賞馬やハリウッドダービー勝ち馬を輩出)、サンデーサイレンス(米二冠/日本ダービー馬もダートGI馬も輩出)、Deputy Minister(ダートG1勝ち馬/米BCクラシック勝ち馬を輩出)、ブライアンズタイム(フロリダダービー勝ち馬/日本ダービー馬もダートGI馬も輩出)、トニービン(凱旋門賞馬/日本ダービー馬や関東オークス勝ち馬を輩出)、アドマイヤベガ(日本ダービー馬/桜花賞馬などを輩出)、Cherokee Run(米BCスプリント勝ち馬/米BCジュヴェナイル勝ち馬を輩出)、ミシル(ジョッキークラブ大賞勝ち馬/黒潮菊花賞勝ち馬を輩出)。芝2400mとダートGI、双方で勝ち負けできる血統であれば強調材料となりそうだ。

4)中京ダート1800mの傾向は?

現行の中京ダート1800mで実施されたのは、まだ2回。そこで参考までに、このコースでの血統成績(2012年〜今年7月まで。一定以上のレベルのレースに限定するため、新馬、未勝利、500万下は除く計30戦)を調べてみた。

種牡馬系統別では、サンデーサイレンス系が15勝でトップ、以下、ミスタープロスペクター系が7勝、ナスルーラ系とノーザンダンサー系が各3勝。勝率としてはナスルーラ系が9.7%、サンデーサイレンス系が8.9%、ミスタープロスペクター系が5.7%という順だ。

母父の系統別成績は、ノーザンダンサー系が11勝、ミスタープロスペクター系が8勝、サンデーサイレンス系が5勝。勝率ではノーザンダンサー系8.0%、ミスタープロスペクター系7.5%、ナスルーラ系7.1%の順で、それほど大きな差はない。

結論

過去10年のジャパンカップダートおよび2012年以降の中京ダート1800mの結果から、系統別に有力度を判定すると、次のような感じとなりそうだ。

【種牡馬】

◎サンデーサイレンス系……このレース&中京ダート1800mとも好調で最有力

○ミスタープロスペクター系……このレース&中京ダート1800mとも相性は上々で対抗格

▲ナスルーラ系……中京に移って躍進する可能性あり。大穴として狙うなら

【母父】

○ナスルーラ系……このレースとの相性よく、中京移設も守備範囲

○ノーザンダンサー系……コース成績よく、連軸として狙うなら

▲サンデーサイレンス系……中京への移設はやや心配だが、レース実績あり

▲ミスタープロスペクター系……コース代わりで台頭の可能性も


以上の分析に加え、種牡馬は「誰が見てもダート中長距離を得意とする血統。芝血統なら産駒がダートG1で活躍していることが絶対」、「産駒に芝・マイル路線の重賞級がいる」、母父は「芝2400mと北米か地方のダート重賞で勝ち負けできるタイプ」という条件を判断材料としたい。

父SS系×母父ナスルーラ系またはノーザンダンサー系という配合の馬では、ゴールドアリュール産駒のゴールドドリームか。ただし母父フレンチデピュティと芝2400mの関連性はGII勝ちメイショウベルーガ止まりで、狙うとしても連軸評価だろう。ならば同じく父ゴールドアリュール、母父ティンバーカントリー(ミスタープロスペクター系/アドマイヤドンやAJCダービー勝ち馬を出している)のコパノリッキーだが、2年続けて1番人気を裏切っている点が心配だ。

となると父ミスタープロスペクター系、キングカメハメハ産駒の2頭に注目。一昨年の勝ち馬ホッコータルマエの復権は十分にありうるし、ロワジャルダン(母父サンデーサイレンス)も面白い。

これらを逆転する可能性を秘めるのがアウォーディー。父がナスルーラ系ジャングルポケット(産駒に全日本2歳優駿勝ち馬ディアドムスや2歳女王トールポピー)×母父サンデーサイレンスという配合だ。

【アウォーディーの血統表】

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Jungle Pocket
 1998年
Tony Bin
 1983年
Kampala
1976年
Kalamoun Zeddaan
Khairunissa
State Pension Only For Life
Lorelei
Severn Bridge
1965年
Hornbeam Hyperion
Thicket
Priddy Fair Preciptic
Campanette
Dance Charmer
 1990年
Nureyev
1977年(米)
Northen Dancer Nearctic
Natalma
アウォーディー
 Awardee(USA)
 牡 6歳 父12歳・母10歳時産駒
 2010年 鹿毛(米)
Special Forli
Thong
Skillful Joy
1979年
Nodouble Noholme
Abla-Jay
Skillful Miss Daryl's Joy
Poliniss
Sunday Silence
 1986年
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Heavenly Romance
 2000年
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
First Act
 1986年
Sadler's Wells
1981年 (米)
Northen Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
Arkadina
1969年
Ribot Tenerani
Romanella
Natashka Dedicate
Natasha