第16回 チャンピオンズカップ レース回顧｜G�T特集

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中央ダートＧ１史上初の快挙！ 牝馬のサンビスタが制す！

第16回チャンピオンズＣはＭ.デムーロ騎手騎乗の12番人気サンビスタが、先団を見ながら内々の追走から最後の直線で鋭く伸びて優勝。昨年のＪＢＣレディスクラシックに続く、Ｇ１／Jpn１・２勝目を飾った。勝ち時計は1分50秒4（良）。鞍上のデムーロ騎手はこのレース初勝利。本馬を管理する角居勝彦調教師は、05年・08年のカネヒキリに続き、このレース３勝目となった。

２着は１馬身半差でＣ.ルメール騎手騎乗の３番人気ノンコノユメ。３着はクビ差で大野拓弥騎手騎乗の５番人気サウンドトゥルー。なお、１番人気に支持された武豊騎手騎乗のコパノリッキーは７着に敗れた。

レース展開・総括

コパノリッキーが厳しいペースで引っ張る

スタートは全馬まずまずの出だし。11番コーリンベリーがじんわりと出ていたが、それを制して内から７番コパノリッキー。外からは12番クリノスターオーと14番ガンピットも１コーナーに向かって先行争い。結局、コパノリッキーが半馬身のリードでハナに立ち２コーナーへ。２番手にクリノスターオー。１馬身差の３番手に５番ニホンピロアワーズとガンピット。直後にコーリンベリーが控えて、差がなくラチ沿いに４番サンビスタ。外に13番ホッコータルマエ。それから８番ダノンリバティと10番グレープブランデー。それから押っつけ気味に９番ローマンレジェンド。２馬身差の中団に３番ワンダーアキュートと６番ナムラビクター。さらに２馬身切れて16番ロワジャルダン。１馬身差で15番グランドシチー。１番ノンコノユメは気合いを入れながらの追走。２馬身差の最後方から２番サウンドトゥルーが追走した。

前半1000m通過は60秒2で淀みない流れ。その後もペースが緩まず、厳しい展開となった。コパノリッキーが単独の先頭で引っ張るも、早めにホッコータルマエが同馬に接近。人気の２頭が前に出る形で、３〜４コーナーを通過。クリノスターオー、ローマンレジェンドも押っつけながらついていき、４コーナーを回り最後の直線へ入っていった。

人気馬を外からまとめて差し切る

コパノリッキーが１馬身のリードで最後の直線へ。ホッコータルマエが懸命に追い出されて、じわじわとコパノリッキーに迫る。内ラチからはノンコノユメが伸び、サンビスタがホッコータルマエの外から勢いよく脚を伸ばしてきた。残り200mではコパノリッキーとホッコータルマエ、サンビスタが横一線となるも、勢いは完全に外。サンビスタが人気馬２頭をまとめて交わし切り、ゴールへ一直線。そこから１馬身半突き抜けて、鞍上の右手が挙がった。２着にはラチ沿いから捌き切ったノンコノユメ。３着には大外から強襲したサウンドトゥルーが入った。

コパノリッキーを潰したホッコータルマエも脚があがった

優勝したサンビスタは牝馬ダートグレードでトップクラスの馬。しかし、前走大井のＪＢＣレディスクラシックではホワイトフーガに1.1秒もちぎられて連覇を逃していた。今回、展開が向いたのと、鞍上の手腕が光ったとはいえ、突き抜けての完勝は快挙と言える。本競走の前身であるＪＣダートはもちろん、フェブラリーＳがＧ１に昇格した97年以降、中央のダートＧ１で牝馬が勝利したのは初めて。歴史的な勝利となった。

ノンコノユメは道中の追走に余裕がなかったが、終いの脚はさすが。ルメール騎手も最高の騎乗をしたが、運がなかった。３歳馬でこれだけ走ることができれば立派。今後が非常に楽しみとなった。１番人気のコパノリッキーは、今回スタートが決まり、ハナに立つことができた。ただ、道中緩みがない流れとなってしまい、息が入らなかった。そのペースを追いかけたホッコータルマエも結果的には脚があがってしまった。ただ、ライバルのコパノリッキーに楽をさせるわけにはいかず、早めのスパートも仕方がなかったか。

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