JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場
第15回 チャンピオンズカップ特集 2014年12月7日(日)15時30分発走 中京競馬場 ダート1800m

父SS系×母父ノーザンダンサー系のローマンレジェンドが有力!

1)血統的な傾向が大きく変わる転機か?

 今年からチャンピオンズカップと改称される一戦。過去10年のジャパンカップダートにおける系統別成績は下記の通りだ。

種牡馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ミスタープロスペクター系 3回 2回 5回 49頭
6.1%
10.2%
20.4%
サンデーサイレンス系 3回 1回 2回 29頭
10.3%
13.8%
20.7%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 0回 20頭
5.0%
10.0%
10.0%
ノーザンダンサー系 1回 5回 1回 31頭
3.2%
19.4%
22.6%
ナスルーラ系 0回 1回 2回 19頭
0.0%
5.3%
15.8%
その他の系統 2回 0回 0回 10頭
20.0%
20.0%
20.0%

 最初の4年が東京2100m、後半6年は阪神1800mだから、より細かく結果を分析してみよう。

 まず東京時代だが、ミスタープロスペクター系が17頭出走で2勝・2着1回・3着1回。サンデーサイレンス(SS)系が6頭走って1勝、その他のヘイルトゥリーズン系が7頭で1勝。ノーザンダンサー系は2着2回・3着1回で、ナスルーラ系は2着1回・3着2回という結果。つまりは「ミスプロVSヘイルトゥリーズン」の2強状態、「それ以外の系統は2〜3着まで」というイメージだった。

 阪神に移ると、ミスタープロスペクター系は32頭で1勝・2着1回・3着4回と成績がやや降下。昨年ベルシャザールが勝つまでは苦戦を強いられていた。いっぽうSS系は23頭で2勝・2着1回・3着2回と好調キープ。その他のヘイルトゥリーズン系は13頭で2着1回とトーンダウンする。代わって、その他の系統に該当するワイルドラッシュ産駒トランセンドが連覇を果たし、ノーザンダンサー系も2012年にワン・ツー・フィニッシュを果たすなど盛り返してきた。

 どうやら血統ごとにコース適性があるのは確かな模様だ。今年から中京1800mに移るこのレース、新たな傾向が誕生したとしても不思議ではない。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)ダート適性+芝マイルとの関係性を重視

 血統的傾向が大きく変わる可能性はあるとはいえ、なんとか「コースが変わっても維持される共通点」を探したいところだ。とこで勝ち馬の父について、現役時の主要勝ち鞍、活躍した距離、他の産駒を調べてみる。

1着馬の父 その現役時勝ち鞍 現役時の活躍距離 その他の産駒
ブライアンズタイム フロリダダービー ダート中距離 ファレノプシス
フジキセキ 朝日杯3歳S/弥生賞 芝・マイル〜中距離 サダムパテック
エルコンドルパサー NHKマイルC/ジャパンC 芝・ダート万能 ソングオブウインド
ゴールドアリュール フェブラリーS/東京大賞典 ダート中距離 タケミカヅチ
ワイルドラッシュ メトロポリタンH ダート・マイル クラーベセクレタ
ホワイトマズル イタリアダービー 芝・長距離 シルポート
キングカメハメハ 日本ダービー/NHKマイルC 芝・マイル〜中長距離 ローズキングダム

 ブライアンズタイム(フリオーソの父)、ゴールドアリュール(スマートファルコンの父)、ワイルドラッシュ(パーソナルラッシュの父)は、自身のダート適性に問題はなく、ダートG1級の産駒を複数出している。エルコンドルパサーもダートに変更となった共同通信杯を快勝しているし、産駒がジャパンカップダート2連覇。これらは「ダート中長距離を得意とする血統」といっていいはずだ。

 芝しか走っていないフジキセキだが、関東オークスを制したシンメイフジやJBCレディスクラシック連覇のミラクルレジェンドを出していて、やはりダート適性は申し分なし。ホワイトマズルも羽田盃のプリンシパルリバーや東京記念のマズルブラストなどを出しているし、キングカメハメハ産駒はベルシャザール以前からホッコータルマエがダート路線で活躍。いずれもダートG1で活躍できる血統であることは間違いない。

 加えて「その他の産駒」でわかる通り、多くの種牡馬が芝・マイル路線の重賞級も輩出している事実にも注意しておくべきだろう。

3)母父は三つ巴状態。ミスプロ&その他の系統は軽視

 母の父の系統別成績は下記の通りだ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ナスルーラ系 3回 1回 3回 21頭
14.3%
19.0%
33.3%
ノーザンダンサー系 3回 1回 2回 47頭
6.4%
8.5%
12.8%
サンデーサイレンス系 3回 0回 2回 25頭
12.0%
12.0%
20.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 0回 2回 19頭
5.3%
5.3%
15.8%
ミスタープロスペクター系 0回 4回 0回 21頭
0.0%
19.0%
19.0%
その他の系統 0回 4回 1回 25頭
0.0%
16.0%
20.0%

 こちらも前半と後半で分けて考えると、東京時代は母父ナスルーラ系が1勝・勝率11.1%、ノーザンダンサー系が2勝・勝率9.1%、SS系が1勝・勝率14.3%という数字。いっぽう阪神時代は、ナスルーラ系が2勝・勝率16.7%、SS系が2勝・勝率11.1%、ノーザンダンサー系が1勝・勝率4.0%で、SS系以外のヘイルトゥリーズン系が1勝・勝率9.1%となっている。

 10年間未勝利の母父ミスタープロスペクター系およびその他の系統は軽視すべきだろうが、コースが変われど、ナスルーラ系、ノーザンダンサー系、ヘイルトゥリーズン系による三つ巴状態が続いていると考えていいのではないだろうか。

 また、以下は勝ち馬の母父についてまとめたものだ。タイプとしては、芝2400mで勝ち負けできるタイプとダート中距離のG1級に大別できる。産駒にダートG1馬がいれば強調材料、スプリンターは軽視すべきかも知れない。

勝ち馬の母父 現役時の主な勝ち鞍/ダートで活躍した産駒
Alzao 伊2400m重賞/特になし
Deputy Minister ヤングアメリカS/米BCクラシック勝ち馬オーサムアゲイン
Riverman 仏2000ギニー/ハリウッドダービー勝ち馬リバーフライヤー
サンデーサイレンス 米二冠/ゴールドアリュール
ブライアンズタイム フロリダダービー/フリオーソ
トニービン 凱旋門賞/サクラヴィクトリア
アドマイヤベガ 日本ダービー/特になし

4)中京ダート1800mの傾向は?

 参考までに、新生なった2012年以降の中京ダート1800mの血統別成績(ただし一定以上のレベルのレースに限定するため、新馬、未勝利戦、500万下は除く)を調べてみよう。

種牡馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 9回 4回 4回 84頭
10.7%
15.5%
20.2%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 2回 4回 35頭
0.0%
5.7%
17.1%
ミスタープロスペクター系 4回 5回 2回 75頭
5.3%
12.0%
14.7%
ナスルーラ系 3回 1回 2回 15頭
20.0%
26.7%
40.0%
ノーザンダンサー系 1回 5回 3回 45頭
2.2%
13.3%
20.0%
その他の系統 0回 0回 2回 7頭
0.0%
0.0%
28.6%

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 7回 7回 7回 83頭 8.4%
16.9%
25.3%
ミスタープロスペクター系 5回 5回 3回 63頭 7.9%
15.9%
20.6%
ナスルーラ系 2回 2回 3回 34頭 5.9%
11.8%
20.6%
サンデーサイレンス系 2回 2回 1回 45頭 4.4%
8.9%
11.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 2回 23頭 4.3%
8.7%
17.4%
その他の系統 0回 0回 1回 13頭 0.0%
0.0%
7.7%

 種牡馬ではSS系が堅調、ナスルーラ系には爆発力がありそうだ(ちなみにレコードタイムを出したサトノプリンシパルの父Bernardiniはナスルーラ系)。アベレージ的には低いもののミスタープロスペクター系も無視できないだろう。

 母父ではノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系が安定し、ヘイルトゥリーズン系のアベレージは低め。が、完全に無視するまではいかないだろう。

結論

 過去10年のジャパンカップダートおよび2012年以降の中京ダート1800mの結果から、系統別に有力度を判定すると、次のような感じとなりそうだ。


【種牡馬】

◎サンデーサイレンス系……このレース&中京ダート1800mとも好調で最有力

○ミスタープロスペクター系……このレース&中京ダート1800mとも相性は及第点で対抗格

▲ナスルーラ系……阪神時代には消せる系統だったが、中京に移って躍進する可能性あり

×その他のヘイルトゥリーズン系……阪神から中京に移って苦戦する可能性が高そう

×ノーザンダンサー系……阪神ではワン・ツーも経験したが中京への移設はやや不利か

×その他の系統……活躍したのはトランセンドだけで、軽視が妥当か


【母父】

○ナスルーラ系……このレースとの相性よく、中京移設もギリギリ守備範囲か

○ノーザンダンサー系……レース、コースとも成績はまずまず安定している

▲サンデーサイレンス系……中京への移設はやや心配だが、消すまでには至らず

▲ミスタープロスペクター系……レースとの相性は最悪だが、コース代わりで台頭の可能性も

△その他のヘイルトゥリーズン系……他の系統に比べるとインパクトに欠ける

その他の系統……消し候補。好走したとしても3着までか


 以上の分析に加え、種牡馬は「誰が見てもダート中長距離を得意とする血統。芝血統なら産駒がダートG1で活躍していることが絶対」、「産駒に芝・マイル路線の重賞級がいる」、母父は「芝2400mで勝ち負けできるタイプ」か「ダート中距離のG1級」という条件を判断材料としたい。

 SS系×ナスルーラ系またはノーザンダンサー系という配合の馬では、父スペシャルウィーク(産駒にゴルトブリッツやブエナビスタ)×母父Awesome Again(米BCクラシック勝ち馬)のローマンレジェンドが良さそう。このコースでのレコード勝ちもある。

 またコース代わりで台頭しそうなのがSS系×ミスタープロスペクター系。新ダート王候補コパノリッキー、前年苦戦のクリソライトにチャンス到来だ。

 ミスタープロスペクター系×ナスルーラ系またはノーザンダンサー系のホッコータルマエも走破圏内。大穴なら中京移設で変わり身がありそうなナスルーラ系×ミスタープロスペクター系。ベストウォーリアとインカンテーションには要注目だ。

【ローマンレジェンドの血統表】

ヌーヴォレコルトの血統表

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN