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第13回 ジャパンカップダート特集 2012年12月2日(日)15時40分発走 阪神競馬場 ダート1800m

トランセンドの3連覇を阻止するのは!?

1)ミスプロ系VSヘイルトゥリーズン系の争いに風穴?

 過去10年の系統別成績は以下の通り。ミスタープロスペクター系とヘイルトゥリーズン系が勝利を分け合って完全に2強状態だったところへ「その他」に該当するワイルドラッシュ産駒トランセンドが登場した、というのが現状である。

 ミスタープロスペクター系もヘイルトゥリーズン系も率の面では飛び抜けているわけではないし、トランセンド以外の「その他」はほとんどが2ケタ着順。しかも東京2100m、中山1800m、阪神1800mと異なる3コースで開催されているため、血統的な傾向を割り出しにくい。一応は「ミスタープロスペクター系とヘイルトゥリーズン系の戦い」、そこに別系統が風穴を開けられるかどうか、というレースといえるだろう。

父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ミスタープロスペクター系 4回 3回 4回 45頭
8.9%
15.6%
24.4%
ヘイルトゥリーズン系 4回 2回 2回 44頭
9.1%
13.6%
18.2%
その他の系統 2回 0回 0回 15頭
13.3%
13.3%
13.3%
ノーザンダンサー系 0回 4回 2回 37頭
0.0%
10.8%
16.2%
ナスルーラ系 0回 1回 2回 17頭
0.0%
5.9%
17.6%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)母父はノーザンダンサー系中心の3強状態か

 母の父の系統別成績を見ると、ノーザンダンサー系が5勝と安定した力を見せているほか、アロンダイトとトランセンドを出したナスルーラからのライン、ヴァーミリアンとエスポワールシチーの「母父ヘイルトゥリーズン系」にも注意が必要だろう。いっぽう母父ミスタープロスペクター系は未勝利に終わっている。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 5回 1回 3回 50頭
10.0%
12.0%
18.0%
ナスルーラ系 3回 2回 2回 27頭
11.1%
18.5%
25.9%
ヘイルトゥリーズン系 2回 0回 4回 34頭
5.9%
5.9%
17.6%
ミスタープロスペクター系 0回 4回 0回 18頭
0.0%
22.2%
22.2%
その他の系統  0回 3回 1回 29頭
0.0%
10.3%
13.8%

 配合的には父ヘイルトゥリーズン系×母父ノーザンダンサー系が3勝で最多。次いで父ミスタープロスペクター系×母父ノーザンダンサー系が2勝。これらのパターンが軸となりそうだ。

 また過去10年の勝ち馬すべての母父が輸入種牡馬・海外種牡馬という点もポイントだ。

3)父ミスタープロスペクター系×母父その他の系統にも要注意

 阪神1800mでおこなわれたのはまだ4回だけなので、血統とコースとの相性を語りにくい。そこで阪神ダート1800mを舞台とする3歳以上・4歳以上のオープンと重賞(2002年以降/ジャパンカップダートを除く)についてデータを取ってみよう。

父の系統  1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ミスタープロスペクター系 7回 4回 5回 54頭
13.0%
20.4%
29.6%
ヘイルトゥリーズン系 4回 4回 5回 62頭
6.5%
12.9%
21.0%
ノーザンダンサー系 2回 4回 2回 45頭
4.4%
13.3%
17.8%
ナスルーラ系 2回 1回 2回 23頭
8.7%
13.0%
21.7%
その他の系統 0回 2回 1回 19頭
0.0%
10.5%
15.8%


母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
その他の系統 8回 4回 5回 48頭
16.7%
25.0%
35.4%
ミスタープロスペクター系 3回 0回 2回 26頭
11.5%
11.5%
19.2%
ナスルーラ系 2回 2回 1回 45頭
4.4%
8.9%
11.1%
ノーザンダンサー系 1回 7回 5回 65頭
1.5%
12.3%
20.0%
ヘイルトゥリーズン系 1回 2回 2回 19頭
5.3%
15.8%
26.3%

 7勝している父ミスタープロスペクター系が最有力。しかもこのうち6勝が「母父はその他の系統」。これらの事実も参考として押さえておきたい。

4)芝マイルとの関係性も重視

 下は勝ち馬の父の現役成績と活躍した距離。やはり父から受け継ぐダート適性は大切。また中長距離よりマイルに対応できるスピードも求められるといえる。

 さらにいえば、Gulch産駒にはブレーブテンダー(アーリントンC)、ブライアンズタイムの子にはファレノプシス(桜花賞)、フジキセキ(朝日杯3歳S)産駒にはサダムパテック(マイルCS)、エルコンドルパサーはNHKマイルC勝ち馬、ゴールドアリュール産駒にはタケミカヅチ(ダービー卿チャレンジT)……など、芝のマイル路線で活躍できる血筋が多いことにも注意したいところである。

1着馬の父 その現役時勝ち鞍 現役時の活躍距離
Gulch
米BCスプリント
ダート・短距離〜マイル
SmartStrike
フィリップ・H,アイズリンハンデ
ダート・マイル
ブライアンズタイム
フロリダダービー
ダート中距離
フジキセキ
朝日杯3歳S/弥生賞
芝・マイル〜中距離
エルコンドルパサー
NHKマイルC/ジャパンC
芝・ダート万能
ゴールドアリュール
フェブラリーS
ダート中距離
ワイルドラッシュ
メトロポリタンH
ダート・マイル

5)ノーザンダンサーの重要性が薄れている?

 創設1〜2年目は父ノーザンダンサー系が連勝したものの、以後は未勝利。また「母父はノーザンダンサー系中心」といったものの好成績を残しているのは2002年〜2005年で、阪神に移ってからはカネヒキリが勝ったのみ。阪神1800m全体としての成績も、父ノーザンダンサー系、母父ノーザンダンサー系ともに勝ち切れていないのが実情だ。

 どうやらノーザンダンサーの血の重要性が薄れてきているのかも知れない。

結論

 ノーザンダンサーの血をまだ重視するなら「父ヘイルトゥリーズン系×母父ノーザンダンサー系」、「父ミスタープロスペクター系×母父ノーザンダンサー系」の配合が狙い。逆にノーザンダンサーを軽視するなら(ジャパンカップダートではまだ良績がないものの)「父ミスタープロスペクター系×母父その他の系統」をピックアップしたい。

 いずれにせよ「母父は輸入種牡馬・海外種牡馬」、「父からは芝・ダート双方のマイル適性を感じられること」が絶対条件だ。

 3連覇を狙うトランセンド、2勝目を目指すエスポワールシチーはもちろん走破圏内だが、より上記の条件に近い馬が割って入る可能性もあるだろう。登録馬に「父ミスタープロスペクター系×母父その他の系統」がいないため、中心は「父ヘイルトゥリーズン系×母父ノーザンダンサー系」か「父ミスタープロスペクター系×母父ノーザンダンサー系」となる。

 まずは父ヘイルトゥリーズン系。ローマンレジェンドの父スペシャルウィークにはブエナビスタなど芝マイルで実績のある産駒はいるものの「ダートのマイル」というイメージは薄く、この点が気がかり。ならば姉ミラクルレジェンドのほうが、父フジキセキでむしろ面白い。

 父ミスタープロスペクター系では、イジゲンの父Empire Makerはどちらかといえば中距離タイプ、芝マイルの実績にも乏しい点が不安。トゥザグローリーなど父キングカメハメハの各馬も、キングカメハメハに「ダートのマイル」というイメージが薄いぶん割引だ。

【ミラクルレジェンドの血統表】

ミラクルレジェンドの血統表

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