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ハーツクライ

競馬場を覆う悲鳴

 いずれ劣らぬ実力馬・人気馬が集う有馬記念。勝負を度外視し、好きな馬、応援したい馬から馬券を買うというファンも多いだろう。

 自然と、ゴール前の叩き合いではスタンドが大歓声に包まれる。だが2005年・第50回のレースでは、歓声よりも大きな悲鳴が中山競馬場を覆うことになった。

スーパーホース生涯初の敗戦ハーツクライ写真

 このレースで1番人気に支持されたのはディープインパクト。デビューから土つかずの7連勝でクラシック三冠を成し遂げたばかりのスーパーホースである。この稀代の名馬に対するファンの熱狂ぶりは凄まじく、社会現象とまでいわれるほどの高まりを見せていた。

 有馬記念での単勝オッズは1.3倍、支持率は62.6パーセント。圧倒的大多数の人が「好きな馬・応援したい馬」にディープインパクトを選んでいたわけである。

 だが、ディープインパクトにとって古馬との対戦はこれが初めて。中山では2勝をあげているとはいえ、クビ差の弥生賞、出遅れた皐月賞と苦戦を強いられたコースでもある。そうした不安を結局は打ち破れずに有馬記念2着、生涯初の敗戦を喫することになる。

日本一。そして世界へ

 この大本命馬を降してGI初制覇を果たしたのがハーツクライだ。

 日本ダービー、宝塚記念、ジャパンカップと3度もGIの2着を味わっていたハーツクライ。特に前走のジャパンカップでは、メンバー中最速となる上がりの脚を繰り出しながらアルカセットにハナ差負けという悔しい2着。気づけば、3歳春の京都新聞杯以来1年半以上も勝ち星から遠ざかっていた。瞬く間に競走馬の頂点を極めたディープインパクトとは対照的に、どうしても栄冠をつかめずにいる存在だったのである。

 そんなハーツクライが、この有馬記念では驚きの走りを披露する。これまで後方待機からの直線一気を得意としていたハーツクライは、一転、先行策に出たのである。

 手綱を取ったクリストフ・ルメールのアイディアだったが、これが見事に奏功した。直線でグっと抜け出したハーツクライは、懸命に追い込んできたディープインパクトに2分の1馬身差をつけてのゴール。ディープインパクトファンの悲鳴を聞きながら、悲願のGI獲りを達成したのである。

 このレースの後、ドバイシーマクラシックも制してみせたハーツクライ。鮮やかな脚質転換で、世界へと続く扉をこじ開けてみせた有馬記念だった。

 


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