G1特集 第61回 有馬記念G1特集 第61回 有馬記念

コース解説

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16年を締めくくる集大成 古馬の貫禄か、勢いの3歳馬か!?
中山芝2500m〔Aコース〕

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昨年はゴールドアクターがG1初制覇を飾った

変則開催も最終日の大一番

中央競馬の一年を締めくくる大一番。今週は変則の3日間開催だが、例年通り5回中山開催の最終日にレースが組まれている。今開催は全9日間を通じてAコースを使用。芝はイタリアンライグラスによるオーバーシード。JRAの発表によると、野芝及び洋芝とも順調に生育し、全体的に良好な状態とのことだ。今開催はダートで稍重・重が何回か記録されたが、芝は一貫して良馬場で行われている。時計の出方に大きな異常はない。ただ、勝ち時計は年によってバラつきがあり、かなり予測しにくい。平均勝ちタイムは2分32〜33秒となっている。

スタート地点は外回りコースの3コーナー手前。最初の4コーナーを目がけて緩い下り坂を約192m(Aコース時)走る。正面スタンド前で最初の急坂。1〜2コーナーの中間までは上り坂。その後は内回りコースに入り、向正面の直線は平坦。3〜4コーナーはスパイラルカーブで、緩い下り坂になっている。最後の直線距離は310mで、中央4場の中では最短。ゴール前には高低差約2mの急坂がある。

ペースが読みにくく、適性も大事

コース解説図

内回りコースを使用し、最終的にはコーナーを6回も通ることになる。天皇賞(秋)やジャパンカップが行われる東京と比較すると、一気に小回りなコース形態へと舞台は移る。通常、有馬記念では前半500〜700mまでは速いペースで流れる。スタートしてすぐにコーナーに入るため、先行争いは激しくなることがある。

その後はペースが落ちて、ゆったりとした流れになる。12秒台後半から13秒台前半の流れが400〜600mほど続く。残り1000mになると、再びペースアップ。最後の直線距離が310mと短いため、最後の直線に入るよりもだいぶ前からスパートすることになり、隊列にも動きが出る。序盤から中盤のペースにもよるが、ラスト1000mは1ハロン12秒台前半から11秒台後半のラップが平均的に続く。

以上が全体的な流れだが、ペースは年によって異なる。特に中盤が緩むと、全体的にスローペースとなる。過去10年では、昨年と14年、そして11年や10年がスローペース。その他の年が、平均から厳しいペースとなっている。

ただ、どんなペースとなっても、コーナー部分で速い脚が必要となるため、瞬発力よりも末脚の持続力や器用さ、そしてスタミナが問われることになる。よって、天皇賞(秋)やジャパンカップで好走していてもここで好走できるとは限らない。また、東京でもう一歩足りなかった馬が、ここで息を吹き返すことが起こりうる。要は中山芝コースの適性が非常に重要となる。

注目の枠順は公開抽選で決定

過去10年の脚質別成績は、逃げ馬が【1.0.1.10】。好走したのは08年ダイワスカーレットと昨年のキタサンブラック。本当に力があって人気になっていた馬は好走しており、一概に不利とは言えない。トリッキーなコースであるここでは、主導権を握れるメリットはあると考えられる。

そして先行馬が【4.3.3.28】、差し馬が【4.5.3.46】という成績。好走馬の数はほぼ互角だが、勝率・連対率・複勝率すべてで先行馬が優勢。好位抜け出しタイプが有利だ。追い込み馬は【0.1.2.36】で、かなり厳しくなっている。ただ、好走馬の内訳は09年エアシェイディが11番人気、08年アドマイヤモナークが14番人気、12年ルーラーシップが2番人気で3着。穴馬が激走しており侮れない。序盤は後方追走でもまくれる馬ならばチャンスはある。ちなみに成績は【1.1.1.2】で、13年優勝のオルフェーヴルを筆頭に好走馬が出ている。

枠順傾向・特徴はかなり特徴がある。一言で言えば、外枠が不利で、内枠が有利。過去10年ではすべての枠から優勝馬が出ているが、多頭数になればなるほど外枠が厳しくなる。できれば二ケタ番ゲートは避け、一ケタ番のゲートを引きたい。14年に行われた公開抽選では、内目の偶数番が先に埋まっていった。今年も公開抽選により枠順が決定されることになっており、その結果は大いに注目されるだろう。