第60回 有馬記念 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
有馬記念を丸裸にしてみよう！

スローペースとなった昨年は先行した４番人気ジェンティルドンナが勝利。２着には９番人気の３歳馬トゥザワールドが入り、馬連万馬券の波乱となった。

１）順当か波乱か両極端

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【5.3.1.1】。一昨年のオルフェーヴルら最多の５勝をあげ、連対率80％・複勝率90％と非常に高い。２番人気馬は【2.0.2.6】で、10年ヴィクトワールピサら２勝。一方、３番人気馬は【0.0.1.9】で、３着１回のみと不振傾向にある。以下、４番人気馬が昨年のジェンティルドンナら２勝、９番人気馬が07年マツリダゴッホの１勝。

２・３着馬は下位人気まで幅広く分布しており、08年以降の近７年では一昨年を除いて９番人気以下の馬が１頭は馬券に絡んでいる。昨年は９番人気トゥザワールドが２着に激走している。馬連での万馬券は昨年を含めて３回。堅く決まる年と波乱となるケースが両極端な一戦といえる。

２）３歳馬・４歳馬が中心

年齢別成績は、４歳馬が【4.3.2.28】。08年ダイワスカーレットら最多の４勝をあげ、勝率10.8％・複勝率24.3％は世代別トップ。連対率で４歳馬を上回るのが３歳馬で【3.4.1.25】。12年ゴールドシップら３勝をあげ、連対率21.2％でトップだ。昨年２着のトゥザワールドも該当している。これら３歳馬・４歳馬が好成績をあげている。

出走数が最も多い５歳馬は【3.2.4.36】。昨年のジェンティルドンナら３勝をあげ、連対率11.1％・複勝率20.0％。６歳馬は【0.0.1.18】で、好走したのは07年３着ダイワメジャーのみで苦戦傾向にある。なお、７歳以上の馬は【0.1.2.14】で勝ち星こそないが、複勝率17.6％。３着以内に入った３頭はいずれも２ケタ人気の伏兵だった。

３）ＪＣ組は休み明け３戦目の馬に注目

前走レース別成績は、出走数が抜けて多いジャパンカップ組が【4.3.5.54】。昨年のジェンティルドンナら最多の４勝をあげているが、連対率10.6％・複勝率18.2％と低い。

この組は休み明け何戦目かに注目。休み明け３戦目だった馬が【3.2.3.23】で、昨年のジェンティルドンナら３勝。近５年で毎年１頭は３着以内に入っており、この組の３着以内馬12頭中８頭を占めている。また、休み明け４戦目の馬は【1.1.2.20】で10年ヴィクトワールピサの１勝のみ。近４年は７頭出走して、いずれも馬券圏外に敗れている。なお、休み明け２戦目【0.0.0.4】、５戦目【0.0.0.2】、６戦以上【0.0.0.5】の馬はそれぞれ苦戦傾向にある。

４）菊花賞組が近年好調

ジャパンカップ以外の前走レースでは、天皇賞・秋組が【3.0.1.6】。09年ドリームジャーニーら３勝も、今年は出走予定馬がいない。菊花賞組は【2.2.0.6】で11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップが勝利。昨年２着のトゥザワールドら近４年の出走馬４頭はいずれも５着以内と健闘している。前走凱旋門賞の一昨年オルフェーヴルを含め、勝ち馬はすべて前走でＧ１を使われていた。

その他ではエリザベス女王杯組が【0.2.0.7】で勝ち星こそないが、09年ブエナビスタら２着２回。前走Ｇ１組以外では金鯱賞組が【0.2.0.8】で、一昨年のウインバリアシオンらが連対している。なお、ステイヤーズＳ組【0.0.0.10】、アルゼンチン共和国杯組【0.0.0.5】でともに不振傾向にある。

【有馬記念過去10年】

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