G1特集 第152回 有馬記念G1特集 第152回 有馬記念

コース解説

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15年を締めくくる集大成
有終の美か、新王者の誕生か!?
中山芝2500m〔Aコース〕

コース解説

引退レースを勝利で飾ったジェンティルドンナ

Aコース使用で馬場は良好

中央競馬の一年を締めくくる大一番。今年は例年通り、5回中山開催の最終日にレースが組まれている。今開催は8日間通じてAコースを使用。芝はイタリアンライグラスによるオーバーシード。JRAの発表によると、野芝及び洋芝とも順調に生育し、全体的に良好な状態とのことだ。今開催は2週目が道悪競馬となった。しかし、3週目となった前週は馬場・天候が回復。古馬1600万クラス・芝1200mの勝ちタイムを見ると、時計の出方は例年とそれほど変わらないと言える。

スタート地点は外回りコースの3コーナー手前。最初の4コーナーを目がけて緩い下り坂を約192m(Aコース時)走る。正面スタンド前で最初の急坂。1〜2コーナーの中間までは上り坂。その後は内回りコースに入り、向正面の直線は平坦。3〜4コーナーはスパイラルカーブで、緩い下り坂になっている。最後の直線距離は310mと、中央4場の中では最短。ゴール前には高低差2m強の急坂がある。

内回りコースを使用し、最終的にはコーナーを6回も通ることになる。天皇賞(秋)やジャパンカップが行われる東京と比較すると、一気に小回りなコース形態へと舞台は移る。通常、有馬記念では前半500〜700mまでは速いペースで流れる。スタートしてすぐにコーナーに入るため、先行争いは激しくなることがある。

ペースは様々も、中山適性が重要

コース解説図

その後はペースが落ちて、ゆったりとした流れになる。12秒台後半から13秒台前半の流れが400〜600mほど続く。残り1000mとなると、再びペースアップ。最後の直線距離が310mと短いため、最後の直線に入るよりもだいぶ前からスパートすることになり、隊列にも動きが出る。序盤から中盤のペースにもよるが、ラスト1000mは1ハロン12秒台前半から11秒台後半のラップが平均的に続く。

以上が全体的な流れだが、ペースは年によって異なる。特に中盤が緩むと、全体的にスローペースとなる。昨年、そして11年や10年がスロー。過去10年ではその他の年が、平均〜厳しいペースとなっている。

どんなペースとなっても、コーナー部分で速い脚が必要となるため、瞬発力よりも末脚の持続力・器用さ・スタミナが問われることになる。よって、東京の天皇賞(秋)やジャパンカップで要求される適性とは異なる。同レースで好走していてもここで好走できるとは限らない。また、東京でもう一歩足りなかった馬が、ここで息を吹き返すことが起こりうる。要は中山芝コースの適性が非常に重要だ。

先行馬が優勢、外枠は不利

過去10年の脚質別成績は、逃げ馬が【1.0.0.10】。好走したのは08年ダイワスカーレットのみ。本当に力があって人気になっていた馬は好走しており、一概に不利とは言えない。トリッキーなコースであるここでは、主導権を握れるメリットはあると考えられる。

そして先行馬が【4.3.4.29】、差し馬が【4.5.3.43】という成績。好走馬の数はほぼ互角だが、勝率・連対率・複勝率すべてで先行馬が優勢。好位抜け出しタイプが有利なレースだ。追い込み馬は【0.1.2.38】。かなり厳しくなっている。ただ、好走馬の内訳は09年エアシェイディが11番人気、08年アドマイヤモナークが14番人気。穴馬が激走しており侮れない。序盤は後方追走でもまくれる馬ならばチャンスはある。ちなみに成績は【1.1.1.1】で、13年優勝のオルフェーヴルを筆頭に好走馬が出ている。

枠順傾向・特徴はハッキリしている。昨年優勝したジェンティルドンナが抽選の結果、4番ゲート(2枠)を希望したように、内枠が有利。実際に、2枠と3枠の成績が優秀だ。7枠や8枠からも優勝馬が出ているが、基本的には二ケタ番ゲートは避けたいところ。多頭数になればなるほど外枠は不利だ。