JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

ウオッカ わずか2cmが勝負を決めた[2008年]

競馬史に残る名勝負

 ただハナ差の決着というだけなら、未勝利戦でもたびたび起こる。横一線の追い比べもハンデ戦では見慣れた光景だ。

 だが格の高いGIで、歴史的名馬や年度代表馬クラスが何頭も、死力を尽くして叩き合うシーンに出くわすことなど、そうない。

 2008年の第138回天皇賞(秋)では、そんな奇跡ともいうべきデッドヒートが繰り広げられた。目にした者すべてが「競馬史に残る名勝負」と確信した、伝説の一戦。ライバルたちとの壮絶な死闘をウオッカが制した、あのレースである。

豪華メンバーによる『死闘』

ウオッカ写真

 1番人気は、春の安田記念圧勝で3つ目のGIタイトルを獲得したウオッカ。その好敵手ダイワスカーレットが7か月ぶりの実戦ながら2番人気に推される。NHKマイルCと日本ダービーの変則二冠を成し遂げたディープスカイが3番人気だ。

 さらに、元2歳王者で現在2連勝中のドリームジャーニー、札幌記念レコード勝ちのタスカータソルテ、前年の菊花賞馬アサクサキングスなど、出走馬全17頭が重賞ウィナーという豪華なメンバーによる天皇賞だった。

 レースはダイワスカーレットの逃げで幕を開ける。1000m通過は58秒7とハイペースだ。が、ダイワスカーレットの脚色は直線でも衰えない。凄まじいまでの底力。後続も負けじと意地のラストスパート。そして、かつてなかったほどの大歓声が東京競馬場を覆う。

 ウオッカとディープスカイが馬体を併せながら素晴らしい瞬発力で飛んでくる。やがてウオッカがディープスカイをねじ伏せ、いったんはダイワスカーレットを交わして先頭へと躍り出た。ところがダイワスカーレットも執念で差し返す。ディープスカイももう一度伸びようとし、そこへ馬群を貫くようにカンパニー、大外を通ってエアシェイディも猛追。

 それは、まさに死闘だった。

1・2着馬は歴史的名牝の道へ

 写真判定の末わずか2cm差で2着となったダイワスカーレットは、この後、有馬記念を勝利する。3着ディープスカイは、ジャパンC2着、翌春の安田記念2着と素質を誇示し続け、4着カンパニーは、翌年秋の天皇賞とマイルCSを連勝してみせた。

 そして、1分57秒2のレコードとともに死闘を勝ち切ったウオッカは、この後さらに3つのGIタイトルを獲得、歴史的名牝としての地位を築き上げていくことになる。

 間違いなく永遠に語り継がれる、最高の素材による最高の一戦であった。

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN