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サクラチトセオー 他の馬が止まって見えた豪脚[1995年]

三冠馬ナリタブライアン初の凡走

 1995年・秋の第112回天皇賞で1番人気となったのは、前年の三冠馬ナリタブライアンだった。実績は断然、5つめのGIタイトルを得るにふさわしい存在だといえたが、股関節炎による休養明け。不安はそのままレースにも表れて、好位から伸び切れず12着、生涯初の惨敗を喫することになる。

 代わって1着から5着までコンマ2秒差という大激戦を演じたのは、秋の天皇賞で上位を争うにしては、やや意外なプロフィールを持つ馬たちだった。

直線、大激戦を演じた穴馬たち

サクラチトセオー写真

 ハナを切ったのはトーヨーリファールだ。芝の重賞・ニュージーランドTの勝ち鞍はあったが、その後は平安SやマーチSなどダートで良績を残すようになり、前走も公営・水沢でおこなわれた南部杯。直線でもパワーで逃げ込みを図る。

 これに並びかけたのがジェニュイン、その年の皐月賞馬だ。3歳馬が秋の天皇賞に挑む例は当時まだ少なく、成績もオグリキャップの2着が目立つ程度。それでもジェニュインは若さを発揮してなんとか先頭へと踊り出る。

 馬群を割って脚を伸ばしてきたのはアイルトンシンボリとポジー。前者はステイヤーズSを2年連続で制したスタミナ馬、後者は重賞未勝利・前走がダート1600mの神無月Sという存在である。

 そして、これらをまとめて差し切ってみせたのがサクラチトセオーだった。

大外から武器の「切れ」が一閃

 サクラチトセオーはここまでに中山記念、京王杯オータムH、アメリカジョッキーCCと3つの重賞を勝っていたものの、他の馬を引き離すほどの実績ではなかった。日本ダービー11着、宝塚記念が6着と7着、有馬記念は6着と、GIでは惨敗を続けていた。

 それでもこの天皇賞でサクラチトセオーが2番人気に推されたのは、強力な武器を持っていたから。“切れ”である。コンスタントに上がり3ハロン 34秒台の末脚を繰り出し、安田記念では他の馬が止まって見える豪脚でハナ差の2着。この“切れ”があれば、「抜けた実績馬はナリタブライアン1頭。そのナリタブライアンも休養明けで不安」というレースを差し切れるのではないか、そう考えられたわけである。

 確かにサクラチトセオーは切れた。1番枠スタートから後方をゆったりと追走し、直線では大外に持ち出されてスパート。瞬く間に前の馬たちを交わし、最後はジェニュインをハナ差捉えての1着ゴール。

 まさに“切れ”という武器ひとつで、初のGIタイトルを手にしたのである。

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