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ヤマニンゼファー 距離の壁を乗り越えてつかんだ天皇楯[1993年]

焦点はウィークポイントの克服

 宝塚記念を完勝し、秋初戦・京都大賞典もコースレコードで制したメジロマックイーンが左前脚の繋靱帯炎のためリタイア。1993年・第108回天皇賞(秋)は、突如として主役を失うことになった。

 レースの焦点は「それぞれが抱えるウィークポイントをいかに克服するか」へと移る。天皇賞春秋連覇を狙うライスシャワーは前走オールカマーで3着に敗れて盤石とはいえず、2000mも短い。悲願のG1制覇に闘志を燃やすナイスネイチャは2年近く勝利がなく、オールカマーを逃げ切ったツインターボは東京で未勝利。今回はマークも厳しくなるはずだ。復活に懸けるホワイトストーンもオールカマーで4着。さらなる上昇が必要だった。

 そして、ヤマニンゼファー。この馬にも乗り越えなければならない大きな壁があった。

最大の課題は距離の克服

ヤマニンゼファー写真

 前年の92年に安田記念を制し、スプリンターズSでは2着となって、名短距離馬としての礎を築いたヤマニンゼファー。93年には安田記念連覇を果たし、マイルというカテゴリーでは頂点に立つことに成功。秋は二階級制覇を目指して中距離G1、すなわちこの天皇賞(秋)へと駒を進めてきた。

 実績的に見れば、ヤマニンゼファーは出走メンバー中でも上位を争う存在といえただろう。ただし、2000mへの挑戦は初めて。1800mでは中山記念が4着、前走・毎日王冠では6着に敗れている。つまり、ヤマニンゼファーにとっては“距離の克服”こそが最大の課題となることが予想された。

 この困難なミッションを、ヤマニンゼファーは見事に正々堂々と成し遂げる。

追い比べでしぶとさを発揮

 レースは例によってツインターボが後続を引き離して飛ばす展開。が、ペースはさほど上がらない。ヤマニンゼファーは早めに好位へ取りつき、じっくりと間隔を開けてツインターボを追っていたが、3コーナー過ぎからは馬なりのままナイスネイチャとともに進出を開始。直線入口では早くも先頭へと躍り出る勢いを見せる。

 ここからのヤマニンゼファーは実にしぶとかった。背後からのプレッシャーを感じながらも、マイル路線で培ったスピードを全開、むしろ後続を突き放していく。セキテイリュウオーが差してくると、これに馬体を併せて追い比べに持ち込み、G1馬の意地で相手をねじ伏せて1着。こうして正攻法の走りでヤマニンゼファーは、距離克服と盾獲りとを成し遂げてみせたのである。

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