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プレクラスニー 世紀の「繰り上がり栄冠」[1991年]

GI史上初・1位入線馬の降着

 GIにおける1位入線馬の降着。そんな史上初の珍事となったのは、1991年の第104回天皇賞(秋)だ。

 栄光から一転、深く暗い闇に突き落とされたのはメジロマックイーン、替わって1着に繰り上がったのがプレクラスニーである。

 メジロマックイーンは前年の秋に菊花賞を制し、明け4歳となって阪神大賞典、天皇賞(春)を連覇、当時を代表する強豪として認識されるようになっていた。宝塚記念ではメジロライアンの2着に敗れたが、秋初戦の京都大賞典を3馬身半差で圧勝、磐石の体勢での天皇賞(秋)出走だ。

 いっぽうプレクラスニーは、3歳夏を終えた時点では900万条件馬。が、4歳に復帰してからは着実に力をつけ、春には準オープンを卒業、エプソムCで重賞初制覇を果たし、秋初戦の毎日王冠も押し切ってみせた。スっと先行し、持ち前のスピードを生かして粘りこむ戦法を武器としての参戦である。

晩成タイプでも正反対の2頭

プレクラスニー写真

 メジロマックイーンは天皇賞・春秋連覇の期待を背負い、断然の1番人気。プレクラスニーは「最大の上昇馬」として3番人気での出走。ともに 1987年生まれ、ともに芦毛、ともに晩成タイプの2頭だが、ここへ至るまでの歩みも、この時点での地位にも、大きな開きがあったといえるだろう。

 そしてレースは、まさにその時点での地位を誇示するように、メジロマックイーンが独壇場を演じる。逃げるプレクラスニーの2番手につけ、直線で早々に先頭へ躍り出ると、そこからは後続との差を広げるばかり。不良馬場も苦にすることなく、プレクラスニーに6馬身差をつけてゴールへと達したのだ。

くじけぬ魂がつかんだ栄冠

 が、審議のランプが灯る。ビデオにはメジロマックイーンの斜行によって押し潰される馬群と、落馬寸前となるプレジデントシチー(結果最下位)の様子があった。検量室には、広げた指を反転させるジェスチャーで「繰り上がるかも」と関係者に伝えるプレクラスニーの鞍上・江田照男騎手の姿があった。

 果たして、メジロマックイーンは18着に降着、プレクラスニーは繰り上がり優勝という裁定が下されたのである。

 思わぬ形でGIウィナーとなったプレクラスニーだったが、メジロマックイーンに交わされてからも駆け続け、カリブソングの追撃を4分の3馬身振り切って2位入線。そのくじけぬ魂と、持ち味を存分に生かした走りがあったからこその栄冠といえるはずである。

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