第154回 天皇賞（秋） レース回顧｜G�T特集

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レース結果

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これが王者の底力！ モーリスが完勝で天皇賞（秋）を制す！

第154回天皇賞（秋）はＲ.ムーア騎手騎乗の１番人気モーリスが、先団の外目から追走すると、最後の直線は末脚爆発。馬場の中ほどから早めに抜け出し、最後は１馬身半の差をつけて押し切った。勝ち時計は1分59秒3（良）。鞍上のムーア騎手、本馬を管理する堀宣行調教師ともにこのレースは初勝利。

２着は１馬身半差でＭ.デムーロ騎手騎乗の７番人気リアルスティール。３着は１馬身1/4差で川田将雅騎手騎乗の６番人気ステファノス。

レース展開・総括

エイシンヒカリがハナを切るもスローペース

スタートは全馬まずまず。１番エイシンヒカリがやや気合いをいれて１コーナーへ。１馬身のリードを取ってハナに立った。２番手に５番ロゴタイプ。半馬身外に15番ラブリーデイと、13番ヤマカツエース。１馬身差で内から２番クラレント、中に４番サトノクラウン、外に８番モーリス。１馬身差の外から12番リアルスティールが接近。内に７番サトノノブレスがつけ、半馬身外に６番アドマイヤデウスが位置し、このあたりが中団。１馬身開いて10番カムフィー、９番ルージュバック。２馬身差で内から３番アンビシャス、外に14番ステファノス。２馬身離れた最後方から11番ヒストリカルが追走した。

エイシンヒカリはマイペースに落として単騎の逃げ。前半1000m通過は60秒8で、昨年同様スローペース。3/4馬身のリードで３〜４コーナーを通過。単独の２番手にラブリーデイがつけ、その後ろからはロゴタイプとヤマカツエース。モーリスは先団を見ながら外目でガッチリと押さえられて脚を溜めた。

横一線の叩き合いから、モーリスが堂々と抜ける

エイシンヒカリは最後の直線に入ると同時の追い出し。馬場の３分どころからはラブリーデイが持ったままで加速。モーリスは馬場の中ほどへ行き、鞍上が満を持して追い出しにかかった。横一線の叩き合いからモーリスが抜け出しにかかり、内ラチ沿いからはアンビシャス。モーリスの内からはリアルスティールが脚を伸ばし、大外からはステファノスがジワジワと追い上げにかかった。

完全に抜けたモーリスはやや内に刺さりながらも、力強い確かな脚取り。懸命に食い下がるリアルスティールに差を詰めさせず、そのままゴールに飛び込んだ。３着にはステファノスが入った。

王者が完璧な競馬で中距離も制圧！

勝ったモーリスは、Ｇ１・５勝目。昨年の年度代表馬である最強マイラーが、中距離戦線も制圧した。エイシンヒカリがペースを握った割にはペースが遅くなったが、自身の折り合いは完璧。前の馬といい距離を保ちつつ、最後の直線は早めに抜け出して後続の追撃を完璧に封じた。馬の状態もよく、懸念された2000mの距離も難なくこなした。王者としてのさすがの底力に加え、世界トップジョッキーの完璧な騎乗により、完勝と言っていい競馬だった。

２着リアルスティールは、外目を回ることになり前に壁は作れなかったが、折り合いはついていた。最後の直線はモーリスの内を狙ったが、勝ち馬の地力が一枚上だった。３着ステファノスも最後は鋭い伸び。不利な８枠でなかったら、もう少し際どい争いになっていたかもしれない。

【第154回 天皇賞（秋）　成績表】

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