G1特集 第154回 天皇賞(秋)G1特集 第154回 天皇賞(秋)

コース解説

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秋の古馬中距離頂上決戦
東京芝2000m〔Bコース〕

コース解説

昨年はラブリーデイが好位から抜け出して快勝

イン有利だが、今週からBコース

4回東京開催を締めくくる、古馬による頂上決戦。今年も4回東京開催は9日間の日程。前半7日間がAコース使用で、後半2日間でBコースが使用される。よって今週からBコースで行われることになる。天皇賞(秋)施行週からのコース替わりというのは例年と同じだ。Bコースは内ラチ沿い(Aコース)から3m外側に仮柵が設けられている。幅員は28〜38m。最後の直線距離は525.9m(コース区分問わず)となっている。芝は野芝にオーバーシード(イタリアンライグラス)した状態。JRAの公式HPによると、全体的に良好な状態とのこと。

今開催は開幕週こそ道悪に見舞われたが、その後は良馬場でレースが行われている。ただ、先週土曜日の富士S(良)の勝ち時計は1分34秒0。ペースが遅かったこともあるが、例年よりも時計がかかる決着となった。加えて、インコースを通った先行馬がなかなか止まらない印象だった。今週からBコースとなるため、また傾向は変わる可能性が高いが、その点は注意して観察しておきたい。

速いタイムに対応するスピードが不可欠

コース解説図

天皇賞(秋)の、過去10年の平均勝ちタイムは1分57秒9。稍重馬場だった07年や10年でも58秒台の決着となっており、ペースが厳しくなれば56〜57秒台の決着になる。速いタイムに対応できるスピード能力は必須となる。

スタート地点は1コーナー奥のポケット。約100m進んだところに左へ曲がる大きなカーブがある。2コーナーまでの距離が短いため、8枠を引かされるとかなり厳しい。過去10年、8枠の成績は【0.0.2.27】と不振。7枠が【2.1.1.22】となっているため、外枠全般が厳しいとはいえないが、8枠を引いた場合だけは割り引きが必要だろう。一方、1枠は【2.2.1.15】で好成績。また、4枠が【2.3.2.13】で、1枠以上に好走率が高い。

2コーナー通過後は向正面の長い直線を走り、3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂。3〜4コーナーにかけては下り坂になっている。最後の直線に入ると、途中からなだらかな上り坂(高低差2.1m)。駆け上がった後は、ゴールまで激しい追い比べとなる。

決め手と底力も問われる舞台

直線部分が多く、終始スピードが出るコース形態であることが特徴。しっかりとした逃げ馬がいることで、11秒台から12秒台前半のラップが長く続くことが多い。道中で息を入れにくく、13秒台までペースが落ちることは、ほとんどない。前半1000mの通過タイムは、60秒を切ってくるのは当たり前。近2年は遅くなっているが、普通は58秒台ぐらいで進む。ゴールまで一貫して速いラップを刻むこととなり、ゆったりとしたペースで脚を溜めたいタイプにとってはかなり厳しい。なし崩しに脚を使わされて、終いに鋭い脚が使いにくくなる。スピードの持続力に加え、最後の瞬発力が問われる。そして叩き合いでの底力も必要。まさに芝中距離の最強馬を決めるのにふさわしい舞台だ。

過去10年の脚質別成績は逃げ馬が【0.1.0.9】。好走したのは08年ダイワスカーレットただ1頭。逃げ切りはおろか、粘り込むことも容易ではない。先行馬は【3.4.2.29】という成績。勝ち切れないケースもあるが、複勝率は23.7%で、差し馬をわずかに上回る。

よって勝率は差し馬の方が上で、成績は【7.4.5.63】。東京の長い直線を抜け出すには、やはり鋭い末脚が必要となる。なお、追い込み馬は【0.1.3.43】。強烈な決め手を持つ馬でも、直線一気は厳しい。直線入り口では中団あたりまでつけていないと、勝機はなくなる。