第152回 天皇賞（秋） 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

過去10年のJRA-VANデータをもとに、
天皇賞（秋）を丸裸にしてみよう！

昨年は前走毎日王冠３着の５番人気スピルバーグが勝利。２着に宝塚記念以来の実戦だったジェンティルドンナ、３着に１番人気に推された３歳馬イスラボニータが入った。

１）近９年は７番人気以内の決着

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【3.3.2.2】。10年ブエナビスタら３勝をあげ、連対率60％・複勝率80％と高い。２番人気馬は【0.3.3.4】で未勝利ながら、複勝率は１番人気馬に次ぐ60％。３番人気馬は【0.0.2.8】で連対馬がおらず、複勝率も20％と低い。以下。５番人気馬が昨年のスピルバーグら最多の４勝と健闘。４・７・14番人気馬が１勝ずつ。14番人気馬の優勝は05年ヘヴンリーロマンス。この年は３着にも13番人気ダンスインザムードが入り、３連単122万6130円の大波乱となった。

しかし、近９年の３着以内馬はすべて７番人気以内の馬で占められている。特に近３年は続けて５番人気馬が勝利するも、２・３着には３番人気以内の馬が入り、平穏な決着が続いている。

２）毎日王冠組は３着以内馬に注目

前走レース別成績は、出走数が抜けて多い毎日王冠組が【6.3.2.49】。昨年のスピルバーグら過半数の６勝をあげ、連対率15.0％・複勝率18.3％と悪くない。05年を除いて、毎年１頭は３着以内に入っている。この組の前走着順別成績は、前走１着【2.1.1.4】、前走２着【2.1.1.4】。どちらも連対率37.5％・複勝率50％と非常に高い。また、前走３着馬は【1.0.0.5】で、昨年優勝のスピルバーグが該当している。一方、４着以下になると【1.1.0.36】で複勝率5.3％と低い。好走したのは10年２着ペルーサ（前走５着）、12年優勝のエイシンフラッシュ（前走９着）のみだ。

宝塚記念組は【2.3.1.16】で２勝をあげるも、今年は出走予定馬がいなかった。これらを複勝率で上回るのが札幌記念組で【2.0.2.8】。11年トーセンジョーダンら２勝をあげ、複勝率33.3％。３着以内に好走した４頭はすべて前走の札幌記念を勝利していた。

３）東京で重賞勝ちがある３歳馬に注意

他の前走レースではオールカマー組が【0.1.0.27】で３着以内に入ったのは06年スウィフトカレントのみ。京都大賞典組は【0.0.0.16】でともに苦戦傾向にある。なお、天皇賞・春組は【0.0.1.5】で、11年にペルーサが３着に好走している。

また、秋の天皇賞に参戦する３歳馬の成績は【0.2.3.10】。過去10年で優勝馬こそ出ていないが、昨年３着のイスラボニータら複勝率33.3％と高い。３着以内に好走した５頭はいずれも過去に東京芝で行われた重賞で勝利した経験があった。

４）外国人騎手の騎乗馬が好成績

騎手別成績では、美浦所属騎手が【2.6.2.61】で複勝率14.1％。この中では横山典弘騎手が【1.2.1.3】、北村宏司騎手が【1.1.1.4】が複数回３着以内に好走している。

また、栗東所属騎手（日本人騎手のみ）は【5.3.5.67】で複勝率16.3％と美浦所属騎手を上回っている。この中では武豊騎手【2.0.2.6】、福永祐一騎手【1.0.1.8】が複数回好走させていた。

これらに対して、外国人騎手は【3.1.3.14】で複勝率33.3％と優秀だ。この中でＭ.デムーロ騎手は【1.0.1.0】で12年エイシンフラッシュで勝利。ルメール騎手は【0.0.1.3】で昨年のイスラボニータで３着に入っている。近３年は続けて両者の騎乗馬が１頭ずつ３着以内に好走している。

【天皇賞（秋）過去10年】

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