G1特集 第152回 天皇賞(秋)G1特集 第152回 天皇賞(秋)

コース解説

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秋の古馬中距離頂上決戦
東京芝2000m〔Bコース〕

コース解説

スピルバーグが鮮やかな差し切り勝ちを決めた昨年の天皇賞(秋)

今週からBコース、馬場は良好

4回東京開催を締めくくる、古馬による頂上決戦。今年も4回東京開催は9日間の日程。前半7日間がAコース使用で、後半2日間でBコースが使用される。よって今週からBコースで行われることになる。天皇賞(秋)施行週からのコース替わりというのは例年と同じだ。Bコースは内ラチ沿い(Aコース)から3m外側に仮柵が設けられている。幅員は28〜38m。最後の直線距離は525.9m(コース区分問わず)となっている。

芝は野芝にオーバーシード(イタリアンライグラス)した状態。JRAの公式HPによると、3〜4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出始めたが、その他の場所は傷みが少なく概ね良好な状態とのこと。

今開催は中間道悪があり、レコードが出ている京都のような高速馬場ではない。しかし、先週土曜日の富士Sではダノンプラチナが1分32秒7(良)の好時計で優勝。速い時計が出る状況にはある。天皇賞(秋)の、過去10年の平均勝ちタイムは1分58秒1。稍重馬場だった07年や10年でも58秒台の決着となっており、ペースが厳しくなれば56〜57秒台の決着になる。昨年はペースは緩んだため、1分59秒7という遅めの決着だった。

8枠は不振、1枠が有利

コース解説図

スタート地点は1コーナー奥のポケット。約100m進んだところに左へ曲がる大きなカーブがある。2コーナーまでの距離が短いため、8枠を引かされるとかなり厳しい。過去10年、8枠の成績は【0.0.1.28】と不振。7枠が【2.1.1.22】となっているため、外枠全般が厳しいとはいえないが、8枠を引いた場合だけは割り引きが必要だろう。一方、1枠は【3.2.1.14】で好成績。勝率は15.0%でトップ。連対率と複勝率も高い。1枠と並んで複勝率がトップなのが4枠。【1.3.2.14】と相性がいい。

2コーナー通過後は向正面の長い直線を走り、3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂。3〜4コーナーにかけては下り坂になっている。最後の直線に入ると、途中からなだらかな上り坂(高低差2.1m)。駆け上がった後は、ゴールまで激しい追い比べとなる。

スピードと瞬発力を兼ね備えた差し馬が強い

直線部分が多く、終始スピードが出るコース形態であることが特徴。しっかりとした逃げ馬がいることで、11秒台から12秒台前半のラップが長く続くことが多い。道中で息を入れにくく、13秒台までペースが落ちることは、ほとんどない。前半1000mの通過タイムは60秒を切ってくるのは当たり前。普通は58秒台ぐらいで進む。ゴールまで一貫して速いラップを刻むこととなり、ゆったりとしたペースで脚を溜めたいタイプにとってはかなり厳しい。なし崩しに脚を使わされて、終いに鋭い脚が使いにくくなる。スピードの持続力に加え、最後の瞬発力が問われる。そして叩き合いでの底力も必要。まさに芝中距離の最強馬を決めるのにふさわしい大一番だ。

過去10年の脚質別成績は逃げ馬が【0.1.0.9】。好走したのは08年ダイワスカーレットただ1頭。逃げ切るのはもちろん、粘り込むことも容易ではない。先行馬は【2.4.3.26】という成績。勝ち切れないケースが多いが、複勝率は25.7%で、差し馬をわずかに上回る。勝利したのは07年メイショウサムソンと06年ダイワメジャーしかいない。ともに皐月賞馬である。

よって優勝馬の大半は差し馬だ。成績は【8.4.4.64】。東京の長い直線を抜け出すには、やはり鋭い末脚が必要となる。昨年はペースが遅かったにもかかわらず、スピルバーグが強烈な差し切りを決めた。なお、追い込み馬は【0.1.3.45】。直線一気はかなり厳しい。直線入り口では中団あたりまでつけていないと、チャンスは激減すると言える。