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第144回 天皇賞(秋)特集 2011年10月30日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝2000m

ブエナビスタとアーネストリーの一騎打ちか!?

1)ヘイルトゥリーズン系の勝利数・連対数が他を圧倒

 過去10年の連対馬の父と母父は以下の通り。

 2002年以降、毎年ヘイルトゥリーズン系が連対を果たしており、ワン・ツー・フィニッシュも6回ある。天皇賞(秋)は「ヘイルトゥリーズン系のためのレース」とすらいえる状況だ。

 ただヘイルトゥリーズン系の中心であるはずのサンデーサイレンス系よりも、非サンデーサイレンス系の方が分はいいようだ。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系
4回 7回 4回
69頭
5.8%
15.9%
21.7%
その他のヘイルトゥリーズン系
3回 1回 2回
21頭
14.3%
19.0%
28.6%
ノーザンダンサー系
1回 1回 1回
42頭
2.4%
4.8%
7.1%
ナスルーラ系
1回 0回 2回
23頭
4.3%
4.3%
13.0%
ミスタープロスペクター系
1回 0回 1回
11頭
9.1%
9.1%
18.2%
その他の系統
0回 1回 0回
3頭
0.0%
33.3%
33.3%

 ちなみに「その他のヘイルトゥリーズン系」から出た勝ち馬は、シンボリクリスエス(2連覇)、ウオッカという歴史的名馬。このクラスの馬がいれば狙い、そうでなければ素直にサンデーサイレンス系から、というのが天皇賞(秋)の攻略法かもしれない。


【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)父がサンデーサイレンス系なら良血配合を狙え

 サンデーサイレンス系4勝の内訳を見ると、サンデーサイレンス自身が3勝、スペシャルウィークが1勝。それ以外だと、ダンスインザダークがのべ7頭、アグネスタキオンがのべ5頭、アドマイヤベガがのべ4頭出走で未勝利と、あまり信用できない。

 昨年の1、2着馬の父がスペシャルウィークとゼンノロブロイだったことを考えると、サンデーサイレンス系の中でも天皇賞(秋)勝ち馬を重視するのがベターかもしれない。

 また、ヘヴンリーロマンス、ダイワメジャー、ブエナビスタの母父はノーザンダンサー系で、Sadler's Wells、ノーザンテースト、Caerleonといずれも大種牡馬。ヘヴンリーロマンスの母系からは種牡馬サウスアトランティックやオークス馬シルクプリマドンナらが出ており、ダイワメジャーの母はスカーレットブーケ、ブエナビスタの母はビワハイジと、良血といえる配合だ。

 ゼンノロブロイは母父ミスタープロスペクター系。母ローミンレイチェルは現役時代に米G1を含め9勝をマークした馬であり、どうやら父がサンデーサイレンス系なら良血配合を狙うのがセオリーといえそうだ。

3)父が非サンデーサイレンス系ならマイル適性の注入を

 非サンデーサイレンス系のヘイルトゥリーズン系から出た勝ち馬はシンボリクリスエスとウオッカで、いずれも母父はナスルーラからのライン。シンボリクリスエスの母Tee Kay、祖母Tri Argo、母父Gold Meridianの産駒らは1700m戦で活躍しており、ウオッカの母父はムーランドロンシャン賞のルション、近親は桜花賞馬シスタートウショウと、マイラー色が強いことも特徴だ。

 ヘイルトゥリーズン系以外の種牡馬から出た勝ち馬は、アグネスデジタル、メイショウサムソン、カンパニーの3頭で、いずれも母父はノーザンダンサー系。Chief's Crownは米BCジュヴェナイル、ダンシングブレーヴは英2000ギニー、ノーザンテーストはフォレ賞と、やはりマイルへの対応力をうかがわせている。

 なお、父サンデーサイレンス系も含めて全馬の母父の系統別成績は以下の通り。勝ち馬を出しているのはノーザンダンサー系、ナスルーラ系、ミスタープロスペクター系となっている。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系
6回 3回 4回 63頭
9.5%
14.3%
20.6%
ナスルーラ系
3回 2回 3回 43頭
7.0%
11.6%
18.6%
ミスタープロスペクター系
1回 2回 0回 11頭
9.1%
27.3%
27.3%
ヘイルトゥリーズン系
0回 1回 2回 26頭
0.0%
3.8%
11.5%
その他の系統
0回 2回 1回 26頭
0.0%
7.7%
11.5%

4)穴馬も傾向は勝ち馬と同じ

 単勝オッズ6番人気以下で3着までに入った馬は過去10年にのべ9頭いる。その配合は以下の通りで、穴馬も勝ち馬と同じような傾向を示していることがわかる。

母父 好走馬
ヘイルトゥリーズン系 ノーザンダンサー系 4頭
ヘイルトゥリーズン系 ナスルーラ系 1頭
ヘイルトゥリーズン系 ミスタープロスペクター系 1頭
ヘイルトゥリーズン系 ヘイルトゥリーズン系 1頭
ナスルーラ系 ノーザンダンサー系 2頭

 また90年代以降、1番人気を2〜3着に下して勝った馬を振り返ると、バブルガムフェロー(母父リファール)、エアグルーヴ(母父ノーザンテースト)、アグネスデジタル(母父チーフズクラウン)、ヘヴンリーロマンス(母父サドラーズウェルズ)、カンパニー(母父ノーザンテースト)。どうやら主役をねじ伏せる馬は母父ノーザンダンサー系に潜んでいるようだ。

【単勝オッズ6番人気以下で3着までに入った馬】

単勝オッズ6番人気以下で3着までに入った馬


結論

 サンデーサイレンス系が数で圧倒し、その他のヘイルトゥリーズン系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系が時折ストップをかける……。考えてみればそれは90年代半ば以降の日本の競馬そのものであり、天皇賞(秋)は「現代日本競馬の縮図」といえるのかもしれない。

 狙いたいのは以下の3パターンだろう。

 (1)父がサンデーサイレンス系の天皇賞(秋)勝ち馬
    母父はノーザンダンサー系かミスタープロスペクター系
    母系はマイラー色の強い良血

 (2)父がサンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系×母父ナスルーラ系
    母系・母父からはマイルへの対応力を注入

 (3)父がミスタープロスペクター系かノーザンダンサー系
    母父はノーザンダンサー系で、母系・母父からマイルへの対応力を注入

 パターン(1)を満たすのがブエナビスタ。昨年の勝ち馬であり、血統的な死角はないといえる。パターン(2)に合致するのがアーネストリーで、近親にギャロップダイナがいるからマイルへの対応力も問題なさそうだ。

 この2頭の一騎打ちと見たい。

【ブエナビスタの血統表】

ブエナビスタの血統表


【アーネストリーの血統表】

アーネストリーの血統表

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