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現地情報

沿革

ドバイWCの創設者で首長のモハメド殿下(左)とハムダン王子。(photo by Sam D'Agostino/Dubai Racing Club)

ドバイワールドカップ(WC)は1996年に創設され、今年で16回目を迎える。WCをメーンにドバイシーマクラシック(SC)とドバイデューティフリー(DF)、ドバイゴールデンシャヒーン(GS)のG1計4鞍、UAEダービーとUAEダービー、アルコーズスプリントの各G2、純血アラブ種限定のドバイカハイラクラシックの合計8レースを1日で施行する。

WC当日に向けたレースプログラムも充実させており、1月の開催からWC当日までの3か月を「Dubai International Racing Carnival」と銘打ち、施行条件別に様々な前哨戦を施行。クライマックスに向けて盛り上げを図っている。例年、3月の第1木曜は「Super Thursday」と呼ばれ、WC当日の大レースに直結するプレップレースが組まれている。そうして迎えるWC週間は、世界中から一流の競走馬と関係者が集うことから「Dubai Meeting」と称されている。

WC当日に施行される8レースの賞金総額2625万ドル(21億円)は、1開催における最高額というだけでなく、WCは賞金総額1000万ドル(約8億円)、1着賞金600万ドル(4億2000万円)の世界最高賞金レースでもある。SCとDFは共に賞金総額500万ドル(4億円)で「芝レース最高」をうたっているが、ドル立ての賞金総額としてはジャパンC(612万9000ドル)の方が高い。なお、1着賞金はジャパンCの294万1000ドルに対し、SCとDFは300万ドルで世界最高となっている。

※1ドル=80円で換算

■日本調教馬の優勝例
2001年 ステイゴールド(SC=当時G2)
2006年 ハーツクライ(SC)
2006年 ユートピア(ゴドルフィンマイル)
2007年 アドマイヤムーン(DF)

2010年 レッドディザイア(マクトゥームチャレンジR3=トライアル)

Meydan Racecourse

メイダン競馬場スタンドから見下ろしたコースの外観は、東京競馬場を彷彿とさせる。(photo by Kazuhiro Kuramoto)


UAEドバイの主力競馬場として使用されていたナドアルシバ競馬場に代わり、昨年オープンしたメイダン競馬場。ビジネスや居住区、エンタテインメントを集約した「Meydan City」の一翼を担っている。

ナドアルシバ競馬場は外周にダート、内周に芝コースを配したアメリカ型のトラックだったが、メイダン競馬場は外周に芝、内周に人工素材(タペタ)を敷き詰めたオールウェザー(AW)コースを採用。日本の競馬場と同じようなレイアウトに変更され、レースは左回りで施行される。芝は第4コーナーの奥に向かって直線コース(1200m)、AWは第2コーナーの奥に2本の引き込み線(1500mと1600m)がある。

目下、AWコースの採用が世界的な広まりを見せているが、人工素材にはいくつか種類があり、メイダンで使用されている「タペタ」は熱に強く、日本のトレセンやイギリス、米シカゴのアーリントンパーク競馬場、カナダのウッドバイン競馬場などで採用されている「ポリトラック」は、湿潤な気候に耐性があるとされている。芝コースは引き続き品種改良したバミューダグラスを使用。日本よりやや重く時計も要すが、遠征するG1級の能力に影響するほどでもない。

芝コースは1周2400mで幅員30m、直線の勾配は1.5%とほぼ平坦。コーナーには5%のバンクがつけられている。直線入り口からゴールまでは450mあり、その長さを日本の競馬場と比較すると、阪神外回り(473.6m)が最も近い。AWコースは1周1750mで幅員25m、直線の勾配1%、バンクは6%。直線の長さは400mで、こちらは京都外回り(404m)とほぼ同じだ。タペタの厚さは180mmある。

日本牝馬列伝

ダンスパートナー勝利こそ手にできなかったが、ダンスパートナーは牝馬の海外遠征に風穴を開けた。

日本国内はもちろん、現在の競馬界では世界的に牝馬の活躍が目立っている。昨秋に全米を大いに沸かせた米国のゼニヤッタ、BCマイル3連覇の金字塔を打ち立てた仏国のゴルディコーヴァ、欧州最優秀3歳牝馬の座についた英国のスノーフェアリー。日本では2008年〜2009年がウオッカ、2010年はブエナビスタと、3年連続で牝馬が年度代表馬に選出されている。まさに“時代は牝馬”と言っても過言ではないだろう。日本では現役バリバリのブエナビスタはもちろん、3歳のレーヴディソールの出現によって、まだまだ牝馬の時代は続いていきそうだ。そこで日本の競馬史上に残る名牝たちについて振り返ってみたいと思う。

競馬ファンそれぞれに心の中の最強牝馬は存在するだろう。今回は海外遠征で活躍した90年以降の名牝たちにスポットを当てる。

海外遠征の先駆けとして紹介したいのは1995年のオークス馬ダンスパートナーだ。当時の3歳牝馬はオークス後に休養し、秋のエリザベス女王杯(95年までは秋華賞が存在しなかった)を目指すのが普通で、それ以外の選択肢はないに等しかった。ところが、ダンスパートナーは夏場にフランスへ遠征。画期的な試みに多くの競馬関係者やファンが注目した。初戦のノネット賞では惜しくもハナ差の2着。4頭立てでの結果だが、少頭数のレースは馬の力がそのまま反映されるので、陣営は手応えをつかんだという。2戦目に大目標のヴェルメイユ賞を迎え、後に日本で繁殖入りするカーリングに2馬身半及ばず6着に敗れた。その後、6歳春には香港へ遠征。ここでも結果を出せず、最終的には海外で3戦して未勝利に終わったが、閉鎖的だった当時の日本競馬界に一石を投じたことは間違いない。現在、日本の牝馬が海外で結果を出していることも、ダンスパートナーの挑戦があったからこそだろう。妹のダンスインザムードは無敗で桜花賞を制覇。さらにはアメリカ、香港へ遠征し、姉妹での海外遠征という日本競馬史上初の実績を残している。

キングザパール牝馬というだけでなく、日本調教馬としても初の海外G1制覇を成し遂げたシーキングザパール。

続いては日本調教馬として初めて海外G1を制したシーキングザパール。アメリカ生まれの外国産馬で、3歳春はNHKマイルCに優勝した。古馬になってから短距離〜マイル路線を主戦場としたが、高松宮記念と安田記念は共に苦手の道悪に泣き惨敗。馬自身の調子落ちではなかったことから、夏場にフランス遠征を敢行した。その初戦、モーリスドギース賞で世界の競馬史に名を残すことになる。国内では差す競馬がほとんどだったシーキングザパールだが、逃げる作戦に打って出ると、これが見事にハマり、地元の強豪・ジムアンドトニックの追撃を振り切って優勝。それもレコードのオマケ付きだった。続くムーランドロンシャン賞で連勝を期待されたが、マークも厳しく5着。帰国して数戦し、さらにアメリカ遠征(サンタモニカH4着)もこなすなど、引退するまで高いレベルでの競走にこだわり続けた。

海外で勝利を挙げた名牝となれば、真っ先にシーザリオの名前を出すファンも少なくない。生涯成績は6戦5勝、2着1回と抜群。そんな彼女が、世界のホースマンたちにその名を轟かせたのは、アメリカンオークスだ。日本での活躍が評価されてレース当日は2番人気に推されたが、終わってみれば「なぜあの馬が1番人気にならなかったのか?」と現地の関係者が脱帽するほどの強さを見せた。アメリカ競馬で強豪馬たちが見せる必勝法を知っているかの如く3コーナーからスパートし、早い段階で先頭に立つと、直線では後続を引き離すばかり。アナウンサーが「Japanese Superstar! Cesario!!」と叫ぶほどの圧勝劇だった。この勝利は日本調教馬として初の米国G1制覇として歴史に刻まれた。

そしてドバイWC特集ということなら、忘れてはならないのがホクトベガ、トゥザヴィクトリー、レッドディザイアの3頭だ。

ブエナビスタ2010年の年度代表馬に輝いたブエナビスタ。強い女の時代をけん引する。

ホクトベガは言わずと知れた“砂の女王”。日本国内では3歳時にエリザベス女王杯を制覇。古馬になってからダート路線に活路を見出す。交流重賞のエンプレス杯では18馬身差の圧勝。その後もダートの交流競走で勝利を重ね、ダート重賞10連勝。創設2年目のドバイWCに挑戦した。当然、日本のファンのみならず、世界の競馬関係者からも注目を浴びる。ところが、現地は記録的な豪雨に見舞われて開催延期となり、仕切り直しとなった5日後のレースでは他馬と接触して転倒。左前腕節部複雑骨折を負い、異国の地で永遠の眠りについた。遠征馬の中で最も心に残る一頭と言える。

トゥザヴィクトリーはドバイWCで日本馬最先着の2着を記録している。彼女は3歳時こそ人気先行タイプだったが、古馬になって素質が開花。4歳で重賞を3勝し、5歳になるとフェブラリーS3着でダート適性を証明。ドバイ遠征に出る。この年のドバイWCには日本のレギュラーメンバーも参戦。レースではトゥザヴィクトリーがハナを奪い、レギュラーメンバーが2番手を追走して日本馬2頭が主導権を握った。そのまま直線に向かうと、トゥザヴィクトリーは後退するレギュラーメンバーを尻目に加速し、勝利目前のところまでいった。しかし、最後はアメリカのキャプテンスティーヴに捕まり、何とも悔しい2着に終わった。

ドバイで旋風を巻き起こしたのはレッドディザイア。春のクラシックではブエナビスタに惜敗続きだったが、秋華賞でリベンジを果たすと、ジャパンCでも世界の強豪を相手に3着に好走し、陣営は翌年のドバイ遠征に照準を合わせた。ドバイWCの前哨戦であるマクトゥームチャレンジR3に出走したレッドディザイアは、後方待機策から末脚勝負の作戦を決行する。直線では他馬を一刀両断し、後に本番のドバイWCを優勝するグロリアデカンペオンを捕らえた所がゴール。強烈な末脚で世界を震撼させると共に、日本の牝馬として初めてドバイで勝ち名乗りをあげた。本番では11着に敗れ、秋にはアメリカ競馬の祭典・ブリーダーズC(フィリー&メアターフ)にも挑戦している。

今年は歴史上の名牝をも凌駕する名牝が海をわたった。もちろん、ブエナビスタのことである。昨年もドバイに遠征し、シーマクラシックで惜しくも2着。今年はドバイWCへの挑戦だ。AWコースは昨年も調教で走っており、特に苦にする様子も見せていない。ここまで17戦して3着以下はなし。それも、2度の降着がありながら。どんなレースだろうと結果を出せることが最大の強みだ。現段階でも十分に日本競馬史に残る名牝と言えるが、さらに1ランク上の、世界の競馬史に残る名牝と呼ばれるような活躍を期待したい。

photos & text by Kazuhiro Kuramoto

ギャラリー

ホクトベガホクトベガ(photo by Kazuhiro Kuramoto)

ホクトベガ

【重賞勝ち鞍】
93 フラワーC
93 エリザベス女王杯
94 札幌記念
95 エンプレス杯
96 川崎記念
96 フェブラリーS
96 ダイオライト記念
96 群馬記念
96 帝王賞
96 エンプレス杯
96 南部杯
96 浦和記念
96 川崎記念

ヒシアマゾンヒシアマゾン (photo by Kazuhiro Kuramoto)

ヒシアマゾン

【重賞勝ち鞍】
93 阪神3歳牝馬S
94 ローズS
94 クイーンS
94 ニュージーランドT
94 クリスタルC
94 クイーンC
94 エリザベス女王杯
95 オールカマー
95 京都大賞典

エアグルーヴエアグルーヴ (photo by Kazuhiro Kuramoto)

エアグルーヴ

【重賞勝ち鞍】
96 チューリップ賞
96 優駿牝馬
97 マーメイドS
97 札幌記念
97 天皇賞・秋
98 大阪杯
98 札幌記念

トゥザヴィクトリートゥザヴィクトリー(photo by Kazuhiro Kuramoto)

トゥザヴィクトリー

00 クイーンS
00 府中牝馬S
00 阪神牝馬S
01 エリザベス女王杯

シーザリオシーザリオ(photo by Kazuhiro Kuramoto)

シーザリオ

【重賞勝ち鞍】
05 フラワーC
05 優駿牝馬
05 アメリカンオークス

ウオッカウオッカ(photo by Kazuhiro Kuramoto)

ウオッカ

【重賞勝ち鞍】
06 阪神ジュベナイルF
07 チューリップ賞
07 東京優駿
08 安田記念
08 天皇賞・秋
09 ヴィクトリアマイル
09 安田記念
09 ジャパンC

ダイワスカーレットダイワスカーレット(photo by Kazuhiro Kuramoto)

ダイワスカーレット

【重賞勝ち鞍】
07 桜花賞
07 ローズS
07 秋華賞
07 エリザベス女王杯
08 大阪杯
08 有馬記念

レッドディザイアレッドディザイア(photo by Andrew Watkins/Dubai Racing Club)

レッドディザイア

【重賞勝ち鞍】
09 秋華賞
10 アルマクトゥームチャレンジR3

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