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セレクションセール2017

セレクションセールの歴史

 「セレクションセールに上場されるような馬を送り出していく」

 その高い志が、ホースマンの意識向上へと繋がってきた。セレクションセールに上場するにはまず主催者が定める血統基準をクリアする必要がある。そのために生産者は配合の段階から繁殖成績、競走成績など良質な繁殖牝馬に、リーディングサイアーの上位にランキングされるような種牡馬を配合する必要が出てくる。

ミッキーアイル

 今年に入ってからもその勢いは止まらず、第17回の取引馬モルトベーネが優勝。2015年の取引馬である現3歳世代からも、ガンサリュートが京成杯で2着、ハルクンノテソーロもユニコーンSで2着と、重賞まであと一歩のところまで迫っている。

 この3歳世代の取引馬では、最も目立った活躍を見せたのがプラチナヴォイスだろう。2歳時に萩Sを優勝、3歳時のスプリングSでも3着に入ると、牡馬クラシックの一冠目となる皐月賞に続き、NHKマイルCにも出走してみせた。2015年のセレクションセールにおけるプラチナヴォイスの取引額は、この年の上位十傑に入る2484万円(税込み)。その高評価に見合うだけの競走成績を残し続けている。

 とはいっても、セレクションセールの1週前に行われているセレクトセールとの比較では、同じ種牡馬でも遙かに安価な価格帯で購入できるのも、バイヤーにとっては魅力でもある。

 しかも、社台スタリオンステーション繋養種牡馬の産駒が、上場馬の大多数を占めるセレクトセールに対し、セレクションセールは、日高管内のスタリオンで繋養されている種牡馬の産駒も上場されるなど、よりバラエティ感溢れるセールが展開されている。バイヤーの様々なニーズに答えるラインナップがされているだけでなく、そのラインナップが最高級である競走馬市場こそが、セレクションセールとも言えるのだ。

 2016年は落札総額が23億3880万円(税抜き)とついに20億円を突破。今年も厳選された上場馬が揃っており、更なる落札総額の更新だけでなく、ミリオンに迫るような取引馬の誕生も期待したくなる。

過去のGIウイナー

  • ・ホッコータルマエ
    (チャンピオンズC、帝王賞2回、川崎記念3回、東京大賞典2回、JBCクラシック、かしわ記念)
  • ・サニングデール(高松宮記念)
  • ・セイウンワンダー(朝日杯FS)
  • ・フィールドルージュ(川崎記念)
  • ・ロジック(NHKマイルC)
  • ・メルシーエイタイム(中山大障害)
  • ・ビッグアーサー(高松宮記念)

近年の重賞馬

  • ・シルクフォーチュン(プロキオンS、根岸S、カペラS)
  • ・ショウナンマイティ(大阪杯)
  • ・テイエムイナズマ(デイリー杯2歳S)
  • ・トーホウレーサー(ニュージーランドT)
  • ・マイネルメダリスト(目黒記念)
  • ・アントニオバローズ(シンザン記念)
  • ・アンペア(エーデルワイス賞)
  • ・アースソニック(京阪杯)
  • ・エーシンビートロン(サマーチャンピオン)
  • ・エーシンホワイティ(ファルコンS、新潟ジャンプS)
  • ・コスモヘレノス(ステイヤーズS)
  • ・サウンドリアーナ(ファンタジーS)
  • ・ストークアンドレイ(函館2歳S)
  • ・スマートギア(中日新聞杯)
  • ・マジカルポケット(函館2歳S)
  • ・マンハッタンスカイ(福島記念)
  • ・ラッシュストリート(佐賀記念)
  • ・ダンツプリウス(ニュージランドT)
  • ・マイネルバイカ(白山大賞典)
  • ・マイネルクロップ(マーチS、佐賀記念)
  • ・ピカレスクコート(ダービー卿CT)
  • ・マイネルハニー(チャレンジC)
  • ・モルトベーネ(アンタレスS)

ライタープロフィール

村本浩平(競馬ライター)

北海道在住の“馬産地ライター”として、豊富な取材をもとに各種競馬雑誌で活躍中。

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