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セレクトセール2017

丹下日出夫のセレクトセール日記

7月10日(月)|7月11日(火)

セレクトセール2017

 セレクト二日目の当歳セッションは、ハーツクライ×アナアメリカーナから開始。現3歳、半兄のメイソンジュニア(父Mayson)は、ニュージーランドT2着など、6〜8Fの距離帯に良績があるマイラーだが、父にハーツを得て、背中も脚も伸びやか。いきなり9400万円でハンマーが落ちた。

 いや、今日の当歳セリもきっと大変だろうな。最初の1番から、腹を括ってハーツクライ産駒でアタックをかけてきた人もいましたが、ハーツ産駒は315番のキラモサが6200万円、327番のチェリーコレクトは1億1500万円。376番のセレスタは9000万円。身のこなしの鋭い415番のフーハイナは1億6000万。ディープほどではないが、やっぱ高っけぇ〜〜。

 おっと、ロードカナロア産駒の艶々のシルエットが印象的な307番ラスティングソングは1億円。361番のレジネッタは1億1000万円、382番のシャムロッカーは1億8000万円。相対的にみると、昨日の1歳の20%増しの1億円超えが続出だ。

 合間に、ジャスタウェイ産駒の347番・レディスキッパーが1億4000万円で落札。半姉のアドマイヤミヤビ(父ハーツクライ)は、クイーンC優勝、オークス3着。お姉ちゃんも、牡馬混合のパドックでも、びくともしない平静な馬ですが、父がジャスタウェイにかわっても、弟も同じように四肢も気性も伸びやかだ。

 オルフェーヴル産駒は、356番のパレスルーマーが1億500万円。下見の時から、これはオルフェの今日の目玉になるな、そっと手を挙げ一本釣りするとしたら、個人的にはオルフェ産駒はコレだなと思っていた。

 そうだ、当歳セリは新種牡馬のお披露目の場。ディープインパクト産駒が登場する前に、ファーストクロップを送り出すキズナとエピファネイアの値付け帯は、どこらあたりで推移していくのか。新種牡馬の評価が、当歳セリのエッセンスにもなる。

 エピファネイアは、トップバッターの310番グリサージュを皮切りに始まり、324番のサトノジョリーは3600万円に上昇。364番のアカンサスは3100万円、367番のマンドゥラは3900万円。

 キズナは341番のクリムゾンブーケの3800万円を出発点として、355番のナスケンアイリスは3200万円。373番のフィオドラは9000万円。478番のエピックラヴは8000万円。出るたび評価が上がっていく。ディープと比べると地味に映るが、まだ海のモノとも山のモノともわからない初年度産駒で、平均3000万超えというのは、かなりの高評価なんですよね。

 おいおい、新種牡馬をいうなら、オレを忘れちゃ困ると、ゴールドシップ。まずは320番のマイジェンが、5000万円で新種牡馬争いに殴り込み。いやいや、同産駒たちは活力にあふれ、馬体の造りも筋金入り。ゴールドシップ産駒は、少々攻めてもへこたれない、鍛えがいのありそうな仔が多いなぁ。

 さて、改めて、今日の目玉のディープインパクト産駒はいかに。319番のコンドコマンドの母は、北米5勝(G1・スピナウェイS勝ち)。本馬が初仔となるニューフェイスだが、1億7000万円でハンマーが落ちた。

 333番はドナブリーニ。そう、あのジェンティルドンナの妹。カタログ写真だけでもうっとりするような馬ですが、いざ実馬を眺めると、もう溜息しか出ない。3億7000万の値段を、どこでだれが、どう楽しむのか。自分の馬ではないのに、すっごく悩ましいね。

 しかし、牝馬でこんだけの値段がつくとなると、本日の目玉の牡馬362番のイルーシヴウェーヴは、いったいどうなっちゃうのか。

 例えがワンパターンですが、あのサトノダイヤモンドのセレクト時の身のこなしや姿形より、ひょっとしたら上かもしれない。普通に3億半ばのせめぎ合いになるだろうなと、下見の段階でも思っていたが、4億を超え5億に突入しても、激しい競り合いが続き、5億8000万円で、「アドマイヤ」の冠で知られる近藤利一オーナーが落札。

 10数年前、キングカメハメハ×トゥザヴィクトリーの牝馬が、6億円で取引されたことがあったが、5億円を超える想像外のセリになると、酔ったような状態になってしまうよね(笑)。

 379番のコンテスティッドは2億、394番のバラダセールは1億6500万、397番のオジャグワは1億、445番のスカイディーバは1億9500万などなど、1億円超えは当歳だけで17頭。売り上げは、二日間合わせて前年比約116%の173億2700万円。

 こんなセリ、今年が最後なのか。来年はもっとすごいのか。それは一年後の楽しみとして、今日はもう倒れていいですか?(笑)。

※価格はすべて税抜き

ライタープロフィール

丹下日出夫(競馬評論家)

「ホースニュース馬」を経て現在は毎日新聞本紙予想。POG大魔王の通称も定着している。

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