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セレクトセール2017

【セレクトセール2017】2日目の結果

セレクトセール2016

 昨日までの暑さも影を潜めた、苫小牧・ノーザンホースパークの特設会場。上場馬エリアにはセレクトセール二日目に上場される当歳馬をチェックすべく、朝早くから購買者や調教師が足を運んでいた。

 昨日の1歳セクションは売却総額、売却率など記録的な大商いとなった中、そのセール成績が当歳セクションにどのような影響をもたらすのか注目され、この日、最初の上場馬となるアナアメリカーナの2017(牡、父ハーツクライ)が鑑定台に姿を見せる。

 昨日の1歳セクションでも高い評価を受けたハーツクライ産駒だが、アナアメリカーナの2017もあっという間に電光掲示板の数字を塗り替えていき、9400万円で早野誠氏が落札。当歳セクションも昨日と同様、あるいはそれ以上の白熱したセールが展開されることを予感させた。

 こちらも昨日の1歳セクションでミリオンホースを送り出した、ロードカナロア産駒のラスティングソングの2017(牡)を1億円で(株)KTレーシングが落札。(株)KTレーシングは、この日、最初のディープインパクト産駒となるコンドコマンドの2017(牡)も1億7000万円で落札。国持義広レーシングマネジャーはラスティングソングの2017について、

「綺麗な動きをしており、また兄弟が活躍していることも評価しました。ゆくゆくは国内だけでなく、世界にも通用するような馬になってもらいたいです」

 と語り、またコンドコマンドの2017については、

「しなやかな動きをしており、雰囲気のある馬だと思いました。ディープインパクトの産駒は昨日から2億を超えるような取引がされていただけに、この価格(1億7000万円)で落札できてホッとしています」

 と笑顔を見せていた。

 昨日の1歳セクションと同様に最初の上場馬から連続落札が続いていき、1億1500万円で落合幸弘氏が落札したチェリーコレクトの2017(牡、父ハーツクライ)まで、27頭連続での落札となった。

 この日、33番目の上場馬となるドナブリーニの2017(牝、父ディープインパクト)が鑑定台に姿を見せると、会場内にはその姿を一目見るべく、取材陣だけで無く、購買者もセリ会場内へと詰めかける。1億の一声から始まったセリは1千万単位であがっていき、3億円を超えたときには会場内にどよめきが起こった。

 その後も評価額は上がっていき、結果、3億7000万円で(株)DMM.comが落札。(株)DMM.comは昨日の1歳セクションでもラヴズオンリーミーの2016(牝、父ディープインパクト)を1億6000万円で落札している。

 ドナブリーニの2017、ラヴズオンリーミーの2016共に(株)DMM.comが、今月末から始めるクラブ馬主(DMMドリームクラブ)における募集馬となることが予定されている。野本巧取締役はドナブリーニの2017について、

「ノーザンファームにおける門外不出の血統ですし、2億を超える取引になるだろうなと思っていました。実際に合図したのは5回ほどでしたが、とても緊張しました。これだけの馬だけに期待だけでなく、プレッシャーも感じますが、応援してくださる方と感動を共有したいと思っています」

 と興奮した面持ちで語っていた。

 その後も今日、3頭目のディープインパクト産駒となるキャンディネバダの2017(牡)を1億4000万円で里見治氏が落札。昨年の当歳セクションでもミリオンホースを誕生させた、ジャスタウェイ産駒のレディスキッパーの2017(牡)を1億4000万円で(株)ラ・メールが落札。こちらもセールで高評価を集めているオルフェーヴル産駒のパレスルーマーの2017(牡)も1億500万円で猪熊広次氏が落札と、続々とミリオンホースが誕生。

 桜花賞馬を母に持つレジネッタの2017(牡、父ロードカナロア)がこの日、8頭目のミリオンホース(1億1000万円、金子真人ホールディングス(株)が落札)となった後で、鑑定台に姿を見せたイルーシヴウェーヴの2017(牡、父ディープインパクト)が、日本競馬界史上に衝撃を与えるような取引が行われる。

 1億のお代から1千万単位で競り上がっていく評価額は、時に数千万単位で切り替わり、3億、4億と上がっていく。電光掲示板の数字が5億に切り替わってもその勢いは止まること無く、5億1千万、5億2千万と数字が更新され続けると、5億8千万を示した後、少しの間があってから鑑定人のハンマーが、緊張感に満ちた会場内に鳴り響いた。

 この評価額は06年のセレクトセールの当歳セクションで6億円の取引がされたトゥザヴィクトリーの2006(牝、父キングカメハメハ、繁殖入り後にディナシーと名付けられる)に続く、日本競馬史上2番目の高額落札馬。落札者は近藤利一氏となった。

 落札後、多くの取材陣に囲まれた近藤氏は、

「下見の段階からオーラを感じており、どうしても欲しい馬だと思いました。ゆくゆくはスターホースとなる要素を持った馬だと言えますし、無事に育ってくれれば、無事に出世してくれると思います」

 と一字一句を噛みしめるように話していた。

 昨年は当歳セッション全体で9頭だったミリオンホースの取引馬だが、今年はシスタリーラヴの2017(牡、父ディープインパクト)を1億円で(株)ダノックスが落札した時点で昨年の数字を超えた。その後もコンテスティッドの2017(牡、父ディープインパクト)を2億円で里見治氏が落札。里見氏は同じディープインパクト産駒のバラダセールの2017(牡)を1億6500万円で、スカイディーバの2017(牡)を1億9500万円と、3頭のディープインパクト産駒をミリオン超えの評価で落札。また、ロードカナロア産駒のシャムロッカーの2017(牡)は1億8000万円で落札している。

 GT5勝馬キタサンブラック(牡5)の全弟として注目を集めたシュガーハートの2017(牡、父ブラックタイド)は、1億4500万円で(株)DMM.comが落札。先に落札されたドナブリーニの2017と同様に、この馬もまた、DMMドリームクラブでの募集が予定されている。

 ミリオンホースの誕生はこれに止まらない。オジャグワの2017(牝、父ディープインパクト)は1億円で(有)二風谷ファームが落札。フーハイナの2017(牡、父ハーツクライ)は1億6000万円で(株)NICKSが落札するなど、スカイディーバの2017が取引された時点で17頭のミリオンホースが誕生。セリ中盤を過ぎた辺りで早くも昨年の売却総額は更新され、その後もその数字は上積みされていく。

 また、この世代が初年度産駒となる新種牡馬の産駒だが、父にキズナを持つフィオドラの2017(牡)を9000万円で前田晋二氏が落札と、新種牡馬の産駒では最も高い評価を集めた。ゴールドシップ産駒はマイジェンの2017(牡)を5000万円で里見治氏が落札するなど、4頭の上場馬全てが落札。エピファネイア産駒も16頭の産駒が上場され、オーマイベイビーの2017(牡)が4200万円で落札されるなど好調な売れ行きを記録。現役時にジョージライダーSを勝利するなど、国内外でも高い知名度を持つリアルインパクト産駒のセルキスの2017(牝)は、Robert Roulston Bloodstock Pty Ltd agent for Rifa Mustang Pty Ltdが落札。オーナーは日本での馬主免許取得を予定している。

 この日の当歳セクションでは220頭が上場され、うち190頭が落札。売却総額は86億9250万円(前年は68億1150万円)、売却率は86.4%と前年(74.6%)を10ポイント以上更新しただけでなく、当歳セクションが1日開催となってからのレコードを大きく更新した。セレクトセールを通しての売却総額の173億2700万円、売却率の87.9%もまた、二日間開催となってからのセールレコードとなり、改めてセレクトセールが日本一のストロングマーケットであることを証明した。

 セール終了後にインタビューに応じた、日本競走馬協会会長代行の吉田照哉氏は、終始満面の笑みを浮かべながら、

「去年の驚異的な数字に届けばと思っていただけに、この結果には驚いています。高額落札馬の誕生だけでなく、新規のオーナーの皆さんが数多くの上場馬のセリに参加していただいたことで、セリの盛り上がりに相乗効果を生んだ印象を受けます。上場される種牡馬の父、繁殖牝馬と世界のトップホースが満遍なく揃った、まさにセレクトされた市場であることもまた、購買者の方への信頼感ともなったのではないのでしょうか」

 と白熱した2日間のセールを振り返っていた。

※落札額、売却総額、平均落札額は全て税抜き

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