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第95回 種牡馬キングカメハメハに注目

2010/3/15(月)

キングカメハメハ産駒の勢いが止まらない。

3月6日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞(芝1600m)には4頭のキングカメハメハ産駒が出走し、優勝したショウリュウムーン(牝3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)、2着アパパネ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)、3着エーシンリターンズ(牝3歳、栗東・坂口正則厩舎)と上位3着までをキングカメハメハ産駒が独占した。3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるトライアルレースで、その優先出走権を独占してしまった。

その翌日、同じく阪神競馬場であった3歳500万クラスのアルメリア賞ではルーラーシップ(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)が直線の入り口で激しくぶつけられる不利を受けながらも豪快な末脚で快勝。通算2勝目を挙げて、クラシック戦線に名乗りをあげた。

こうした産駒の活躍の結果、獲得賞金額で決める中央競馬の種牡馬別ランキングでキングカメハメハは堂々の1位に躍り出た。2010年、144頭が延べ242回走り、28頭が29勝を挙げた。獲得賞金は合わせて5億2988万7千円になり、2位クロフネの4億1656万円、3位フジキセキの4億1442万円に水をあけている。

驚くべきことはキングカメハメハ産駒は3歳と4歳の2世代しかいない。クロフネ産駒は3歳から7歳までの5世代が活躍している。1頭あたりの平均賞金や勝ち馬率などキングカメハメハ産駒はクロフネ産駒を大きく上回っている。

キングカメハメハ産駒活躍の予兆はあった。産駒は走り始めた2008年、キングカメハメハは新種牡馬ながら、2歳リーディング種牡馬になった。しかし、この年、重賞勝ち馬はフィフスペトル(函館2歳S)1頭だけにとどまった。

アパパネ 2009年(平成21年)阪神JF

2世代目の2007年生まれは1年目をしのぐ粒ぞろいの世代になった。

2009年の2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズをアパパネ(母ソルティビッド)が制し、同じく2歳王者を決める朝日杯フューチュリティステークスもローズキングダム(母ローズバド、栗東・橋口弘次郎厩舎)が優勝した。同じ種牡馬の産駒が同一年に両方のレースを制したのは初めてのことになった。

すべての種牡馬記録を持っているといっても過言ではない、あのサンデーサイレンスはその産駒が朝日杯FSで3勝、阪神JFでも3勝している。しかし同一年に両方のレースを制したことはない。

現役時代のキングカメハメハは素晴らしい競走馬だった。衝撃を受けたのは04年のNHKマイルカップだった。09年のジョーカプチーノに更新されたものの当時の勝ちタイム1分32秒5(東京競馬場芝1600m)はレースレコード。2着のコスモサンビームにつけた5馬身という着差は今もNHKマイルカップ史上最大着差として残っている。

キングカメハメハ

キングカメハメハは父kingmambo、母マンファス(その父Last Tycoon)という血統を持つ。01年3月20日、北海道のノーザンファームで生まれた。

その年の7月、血統名「マンファスの2001」と呼ばれていたキングカメハメハはセレクトセール当歳市場に出場した。そこで金子真人オーナーに7800万円(税抜き)の価格で落札された。

栗東の松田国英調教師に育てられた。2歳だった03年11月に京都競馬場でデビューし、快勝した。続くエリカ賞(阪神競馬場)も制してクラシック戦線に乗った。

3歳初戦は中山競馬場の京成杯だった。しかし、いつもの瞬発力を発揮することができず、3着に終わった。このレースが生涯で唯一の敗戦になった。その後はすみれS、毎日杯と2連勝して重賞ウイナーの仲間入りを果たした。そしてNHKマイルカップ、ダービーとGT連勝。史上初めて「変則2冠」を達成した。

秋初戦の神戸新聞杯を快勝し、菊花賞ではなく天皇賞・秋を目指していたが右前脚に不安が発生し、そのまま現役を引退した。通算8戦7勝。パーフェクトといってもいい成績を残した。

種牡馬入りした05年に244頭、06年にも256頭と種付け数は2年連続で国内最多となった。サンデーサイレンスの遺伝子が充満している日本の生産界にあって、血の凝縮を心配することなく種付けできる異系のキングカメハメハは貴重な存在だ。

種牡馬としての成功は早くから約束されていたのかもしれない。

キングカメハメハ産駒はこれまでに中央競馬で173勝しているが、母の父別ではサンデーサイレンスが27勝でトップ。次いでノーザンテーストとトニービンの11勝、ブライアンズタイム8勝と日本の競馬界をリードしてきた種牡馬を父に持つ繁殖牝馬との交配が自由自在である点は、ほかの種牡馬にはない強みだ。

ローズキングダム 2009年(平成21年)朝日杯FS

そして21日に中山競馬場で行われる皐月賞トライアル・スプリングS(芝1800m)にはキングカメハメハの代表産駒ローズキングダムが出走する予定だ。

昨年10月のデビュー以来3戦全勝で朝日杯FSを制し、JRA賞の最優秀2歳牡馬に選ばれたクラシック最有力候補の3歳初戦だ。

このローズキングダムが、デビュー戦で4分の3馬身差下したのがヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース、栗東・角居勝彦厩舎)だった。ヴィクトワールピサはローズキングダムに敗れたデビュー戦で黒星を喫したものの、それ以降は負け知らず。4連勝で弥生賞を制し、皐月賞に向けて絶好の滑り出しを見せた。

最大のライバルが順調なステップを踏んでおり、ローズキングダムもスプリングSで弱みを見せるわけにはいかない。父キングカメハメハの後押しを得て、ここも白星通過したい。
※文中成績は2010年3月8日現在です。

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

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