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競馬かわらVAN(リレーコラム)

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第87回 高齢馬の頑張り

2010/1/18(月)

今回が僕にとって、2010年最初のコラムになります。この1年が読者の皆さんにとりまして、よい1年となることを心からお祈りします。

中央競馬の1年も1月5日の中山競馬、京都競馬で幕を開けた。

アクシオン 2010年(平成22年)中山金杯

そして新春最初の重賞レース中山金杯は明け7歳のアクシオン(牡、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)の優勝という決着になった。アクシオンは03年生まれ。02年に死んだ父サンデーサイレンスが残した最後の世代に当たる。サンデーサイレンス産駒はこれでデビューした94年から17年連続の重賞制覇を達成した。パーソロンとノーザンテーストが持つ18年連続の最長記録にあと1年に迫った。

アクシオンは06年の菊花賞に出走し、ソングオブウインドの5着に健闘するなど早くから素質の片鱗を見せていた。ところが、「さあこれから」という時期に屈腱炎を発症してしまう。4歳1月から6歳4月まで2年以上の休養期間を余儀なくされた。

そんなブランクがあったにもかかわらず、レースへの復帰を果たしてからは、ケガ明けとは思えない活躍ぶりを見せた。09年12月には鳴尾記念を制して重賞初優勝。続く中山金杯も1番人気に応えて重賞2連勝。長かったブランクを取り戻すかのような頑張りを披露している。通算17戦7勝。キャリアは浅く、7歳といっても伸びしろがある。

中山金杯でアクシオンの首差2着に健闘したのも7歳のトウショウシロッコ(牡、美浦・大久保洋吉厩舎)だった。

10日に中山競馬場で行われたジャニュアリーS(ダート1200m)では10歳のニシノコンサフォス(牡、栗東・宮本博厩舎)が逃げ切り勝ち。10歳馬の勝ち星は平地では08年にアサカディフィートが小倉大賞典を制した時以来のものになった。

09年、競馬界を驚かせたのは8歳馬カンパニーの大活躍だったが、カンパニーによってクローズアップされた高齢馬の活躍は年が改まっても変わりなく続いているようだ。

カンパニー 2009年(平成21年)天皇賞(秋)

カンパニーは01年4月24日、父ミラクルアドマイヤ、母ブリリアントベリーとの間に生まれた。栗東の音無秀孝調教師のもとで調教を受け、3歳だった04年1月にデビューした。デビュー戦を白星で飾ると、2戦目は重賞のきさらぎ賞に臨み、7着になった。新馬勝ちしたばかりの馬を重賞に挑戦させるほど関係者の期待は大きかった。

その後、あざみ賞、ベンジャミンSと2連勝。夏は福島競馬場のラジオたんぱ賞に出走し、2着に健闘した。このラジオたんぱ賞以降、引退レースとなった09年のマイルチャンピオンシップまで、カンパニーは31戦連続して重賞に出走した。

初めて重賞タイトルを手にしたのは05年11月の京阪杯(京都競馬場、芝1800m)だった。4コーナーから直線にかけて、内から抜け出し、2着アサカディフィートに3馬身半差をつける完勝。見事に1番人気に応えた。

その後も06年の大阪杯、07年関屋記念、08年中山記念、マイラーズC、09年中山記念、毎日王冠と重賞の勝ち星を積み重ねていった。しかし、その一方でGⅠタイトルには手が届かなかった。04年の菊花賞から09年宝塚記念まで12連敗していた。

悲願達成の瞬間は09年天皇賞・秋の舞台でやって来た。

横山典弘騎手に操られたカンパニーは中団の内を進み、最後の3ハロンは32秒9という、ウオッカ(3着)と並ぶメンバー中最速の末脚を繰り出し、粘るスクリーンヒーローを1馬身4分の3抑えて優勝した。

8歳馬のGⅠ勝利は史上初。GⅠ挑戦13戦目でのタイトル獲得はJRA所属馬としてはキングヘイローの11戦目を超える新記録となった。

だがカンパニーの快進撃はこれだけで終わらなかった。引退を発表して臨んだマイルチャンピオンシップでも堂々の優勝を飾り、見事に有終の美を飾った。

09年、7歳以上の高齢馬は障害レースを除く平地レースで合計31勝を挙げた。驚くことに、この数字は03年以降ではもっとも少ないものだ。カンパニーの活躍が目立ったため、全体的にも数字が上がったように感じていたが、07年の65勝の半分にも及んでいない。

ただ重賞レースの勝ち星12勝はJRA所属馬が挙げた中では00年以降の10年で最多だった。カンパニーの4勝(中山記念、毎日王冠、天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップ)のほか7歳アドマイヤフジの1勝(中山金杯)、7歳ワンダースピードの2勝(平安S、東海S)、サクラオリオンの2勝(中京記念、函館記念)、8歳ジョリーダンスの1勝(阪神牝馬S)、8歳ダンスアジョイの1勝(小倉記念)、7歳ホッコーパドゥシャの1勝(新潟記念)が記録された。

これらの記録を改めて分析してみると、高齢馬の活躍の傾向がわかる。

00年以降、JRA所属で7歳以上の高齢馬は重賞で80勝しているが、このうち半分の40勝が1〜3月に集中している。考えられるのは、年が押し詰まるほどに6歳以下の「後輩」は力をつけてくる。また高齢馬の年齢的な衰えも1年の後半になると強く出てくるのだろう。

昨年も秋以降に勝ったのはカンパニーだけ。カンパニーが高齢馬の中でも特別な存在だったことがわかる。

今週末に行われる二つの重賞レース、平安SとAJC杯は昨年、高齢馬が活躍した。平安Sは7歳のワンダースピードが優勝。AJC杯では8歳のエアシェイディが2着に頑張った。馬券で高齢馬を狙うのなら3月まで。今年も平安SとAJC杯の出走馬の中に高齢馬がいたら要注意だ。

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

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