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競馬かわらVAN(リレーコラム)

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第83回 さあ有馬記念

2009/12/21(月)

中央競馬の1年を締めくくる第54回有馬記念が近づいてきた。今年も中山競馬場の芝2500メートルコースで激戦が繰り広げられる。有馬記念は1年を象徴するレースである。この1年を振り返りながら、有馬記念を展望してみよう。

【高齢馬】2009年の中央競馬では8歳馬カンパニー(栗東・音無秀孝厩舎)の健闘が目を引いた。

カンパニー 2009年(平成21年)天皇賞(秋)

毎日王冠では逃げるウオッカに目標を絞り、最後の直線で並ぶ間もなくかわして優勝した。続く天皇賞・秋は5番人気にとどまっていたが、レースは横綱相撲。しぶとく粘るスクリーンヒーロー、追いすがるウオッカを突き放して先頭でゴール。3歳時の菊花賞を皮切りに挑戦13度目でついに念願のGⅠタイトルを手に入れた。

そして引退を発表した後、ラストランに選ばれたのはマイルチャンピオンシップだった。中2週のレース間隔で秋3戦目。体調の維持を心配されたが、このベテランは「衰え」とは無縁だった。横山典弘騎手の手綱に応え、馬場の真ん中を割って出てきた。

GⅡ、GⅠと合わせて3連勝。8歳馬による初めてのGⅠ制覇を飾ったばかりでなく、この秋は負け知らずの快進撃を見せた。私たちは今年、史上最強の8歳馬を目の当たりにしたかもしれない。

今回の有馬記念に出走を予定しているうち高齢馬は3頭。エアシェイディ(牡8歳、美浦・伊藤正徳厩舎)、コスモバルク(牡8歳、北海道・田部和則厩舎)、シャドウゲイト(牡7歳、美浦・加藤征弘厩舎)。コスモバルクはこれが新記録になる6年連続の有馬記念出走。最近の着順は悪いが、走破タイムは一時より向上している。

【牝馬】ウオッカにダイワスカーレット。ゼニヤッタ、レイチェルアレクサンドラ。洋の東西を問わず、最近の牝馬の活躍がものすごい。

残念ながらファン投票で1位に支持されたウオッカ(牝5歳、栗東・角居勝彦厩舎)はジャパンカップのレース中に起こした鼻出血のため1カ月の出走停止となり、有馬記念に出ることはできなくなった。ジャパンカップではオウケンブルースリとの激闘を鼻差しのいで日本の牝馬として初優勝を飾った。

米国のゼニヤッタ(牝5歳、父ストリートクライ)はサンタアニタ競馬場であったブリーダーズカップ(BC)クラシックで白星を挙げ、デビュー以来の連勝を「14」に伸ばした。牝馬がBCクラシックを制したのは初めてだった。

同じく米国のレイチェルアレクサンドラ(牝3歳、父メダグリアドーロ)も連勝街道を進んだ。ハイライトは米3冠レースの第2関門プリークネスSだった。ここでケンタッキー・ダービーを制したマインザットバードと直接対決し、これを1馬身差の勝利で飾った。今年は8戦8勝(通算14戦11勝)でただいまGⅠ5連勝という離れ業を演じた。 有馬記念ではブエナビスタ(牝3歳、栗東・松田博資厩舎)とテイエムプリキュア(牝6歳、栗東・五十嵐忠男厩舎)がスタンバイしている。

ブエナビスタ 2009年(平成21年)優駿牝馬
クィーンスプマンテ 2009年(平成21年)エリザベス女王杯

桜花賞とオークスを制したブエナビスタは札幌記念2着、秋華賞2位入線3着降着、エリザベス女王杯3着と秋未勝利だが、取りこぼしの感もあった。ずっと接戦を演じてきたライバルのレッドディザイアがジャパンカップで3着になったことを考えれば、このメンバーでも十分に通用しそうだ。牝馬が強いという世界の流れに乗りたい。

【逃げ馬】エリザベス女王杯はクィーンスプマンテの逃げ切りが決まった。けれん味のないレースとはああいうレースのことをいうのだろう。

今年は逃げ馬がよく頑張った年だった。高松宮記念とスプリンターズSの短距離GⅠを制したローレルゲレイロ(牡5歳、栗東・昆貢厩舎)、ジャパンカップダート優勝のエスポワールシチー(牡4歳、栗東・安達昭夫厩舎)が先手必勝でタイトルをもぎ取った。

前で競馬を運べるというのはやはり、大きなアドバンテージになる。特に有馬記念が行われる中山競馬場の芝2500メートルコースはスタートからゴールまでコーナーを6回も回る難コースとして知られる。これまでも何度か逃げ馬が波乱の主役になった。

リーチザクラウン(牡3歳、栗東・橋口弘次郎厩舎)とミヤビランベリ(牡6歳、栗東・加藤敬二厩舎)の先行争いは興味深い。激しく競り合うと共倒れになってしまう危険性もあるが、2頭ともうまく折り合った時にはねばり強さを発揮するタイプだ。

【騎手】12月13日現在、騎手の最多勝争いは141勝の内田博幸騎手(39)が132勝の武豊騎手(40)をリードしている。武豊騎手はデビュー3年目の1989年に初めて最多勝騎手になって以来、20年間で18度、トップに立ってきた。その牙城が崩れようとしている。

内田騎手が手綱を取るのはイコピコ(牡3歳、栗東・西園正都厩舎)だ。神戸新聞杯では同期のライバルであるリーチザクラウンをはじめセイウンワンダー(牡3歳、栗東・領家政蔵厩舎)、アンライバルド(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)らを退けて、レコードタイムで快勝している。菊花賞、鳴尾記念はともに4着に終わっているが、つぼにはまった時の追い込み脚は鋭い。最多勝騎手の手綱さばきに注目しておきたい。

【血統】今年はサンデーサイレンス(SS)の遺伝子が強さを増した年だった。ロジユニヴァース(父ネオユニヴァース、その父SS)のダービー制覇をはじめ3歳のGⅠレースはすべてSSの孫が優勝した。SS支配が進んだといえよう。

原点に戻ってみると、有馬記念はSSが強いレースのひとつで、これまでに直子が5勝を挙げている。そのうちの1頭がマツリダゴッホ(牡6歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。全10勝のうち8勝を中山競馬場で稼いでいる。蛯名正義騎手、国枝栄調教師のコンビはアパパネで阪神ジュベナイルフィリーズを制したのと同じコンビ。この勢いは見逃せない。

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

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