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第63回 ナイター競馬

2009/8/3(月)

この夏は取材のためにナイター競馬に出かける機会が多かった。蒸し暑い日本の夏にナイター競馬はありがたい。

ナイター競馬

6月15日は神奈川・川崎競馬場に向かった。お目当ては「ドリームビジョン」だった。この日は大型映像装置ドリームビジョンが稼働を始めることになっていた。

午後に行われた記念式典ではドリームビジョンの機能の紹介などがあり、午後4時から第1レースが始まった。ドリームビジョンは03年に造られた「キングビジョン」を左右に拡張したものだ。この工事によって、幅72メートル、高さ16メートル、面積1152平方メートルのドリームビジョンに生まれ変わった。この種の大型映像装置として世界最大だった日本中央競馬会(JRA)の東京競馬場にある「ターフビジョン」(幅66.4メートル、高さ11.2メートル、面積743.7平方メートル)を抜いて世界一の面積となった。川崎競馬場ではギネスブックに世界最大面積の映像装置として申請を行っている。

当日は川崎競馬場のあちらこちらを歩き回り、色々な場所からドリームビジョンを眺めてみた。

やはり日が暮れてからの映像は美しく感じられた。ナイター競馬に大型映像装置は欠かせない。川崎競馬場でのベストポジションは、コースの内側に広がる芝生席に腰をおろしての観戦だ。ビニールシートや新聞紙を広げて、ピクニック気分で過ごすといい。内馬場には馬券売り場もあるので、芝生の上に寝っ転がって馬券検討をし、その足で馬券を買いに行くこともできる。実際、そういう行動パターンのお客さんは多いようで、その後、競馬場関係者に聞いたところでは、内馬場の馬券売り場にファンが殺到し、馬券を買えない人が出たという。競馬場の予想を上回る数のファンが内馬場に押し寄せたということだろう。

日本で最初にナイター競馬を行ったのは東京の大井競馬場だ。1986年7月31日、「トゥインクルレース」の愛称で始まった。今から23年前、当日は大井競馬場に取材に行ったことを覚えている。

当時、大井競馬場は売り上げ、入場とも頭打ちの状態だった。週末の土日に開催する中央競馬との競合を避けて、開催は平日。しかし平日に昼間に競馬場に来ることのできるファンは少なかった。そこで考え出されたのがナイター競馬だった。首都圏という場所柄、ナイター開催にすれば、仕事帰りのサラリーマンの来場が期待できた。

ただ実現までには、いくつもハードルがあった。

まず競馬法施行令の改正が必要だった。かつての施行令では競馬は日の出から日没までの間に開催しなければならない決まりだった。このほかにもレースに支障のない明るさを確保するための照明設備、カクテル光線に映える白い砂、地域住民のための警備強化などなど数え上げたらきりがない。

こうした曲折をへて実施に踏み切ると、狙いはずばりと当たった。大井競馬場の売り上げはナイター元年の86年度に対前年比16%、翌87年度は21%の伸びを見せた。競馬場にはサラリーマンだけではなく、若いOLの姿も増え、大井競馬場はいつの間にか東京の新名所になっていた。

ふっと空いた時間に僕が出かけるのも大井競馬場だ。仲のいい競馬友達と連れだって行く。後半の5レースほどを楽しんで帰る。帰りは無料バスに乗って大井町に出て、お気に入りの中華料理店に寄るか、モノレールで浜松町に出て小籠包のおいしい店に行くのを楽しみにしている。仲間のうち誰かが馬券の成績がよければ、遠慮なく、ごちそうになる。

最近、大井競馬場で気づいたことがある。カクテル光線の下でパドックを見ていると、体調の善し悪しがわかりやすい気がした。まったく個人的な感覚かも知れないが、専門紙で見当をつけ、パドックを見て、返し馬を見て、買った馬券がよく当たった。ナイターだと、毛艶の良さや気配がはっきりと浮かび上がる気はした。

今年は新たにナイター競馬を開催する競馬場が2つ増えた。北海道・門別競馬場と高知競馬場だ。

門別競馬場は5月20日に初のナイター開催を行った。公募で決められた愛称はグランシャリオナイター。グランシャリオは北斗七星を意味する。ナイター初日には中央競馬との交流レースがあり、武豊騎手が遠征。第8レースと第10レースともに優勝してみせた。

地方ホッカイドウ競馬は昨年までナイター開催をしていた旭川競馬場から撤退し、今年度から、ほぼ門別競馬場での開催に変更した。97年に門別トレーニングセンターのコースを改良する形で造られた日本で一番新しい競馬場。コンパクトな造りでアットホームな雰囲気がある。

馬産地・日高地方にあり、苫小牧市や千歳市から、そう離れていない。北海道旅行をする機会があれば、ぜひ立ち寄っていただきたい。

高知競馬場も7月24日にナイター開催を始めた。タイトルは「夜さ恋ナイター」。地元に伝わる「よさこい節」からの命名だ。初日のメーンレースは第6回トレノ賞。ダート1300メートルの重賞レースだった。便利なことに、このレースは東京にいながらにしてテレビ中継を見ることができた。

レースは6番人気スパイナルコードが優勝した。中央競馬でデビューした同馬は07年に高知競馬に移籍。同年、黒潮皐月賞、高知優駿(黒潮ダービー)を制した。しかし、それ以来、重賞勝ちはなく、これが2年ぶりのタイトルになった。手綱を取った西川敏弘騎手は「ふだんとは別の馬みたいに走ってくれた。スパイナルコードはナイターが得意なのかもしれません」と久々の重賞勝ちを喜んだ。

夜さ恋ナイター初日は1388人の観客が入場し、6749万5700円の売り上げがあった。高知競馬では温暖な気候を生かして、年間を通してナイター開催を行う予定だから、冬に訪ねてみるのも面白い。

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

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