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競馬かわらVAN(リレーコラム)

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第51回 変わるダービー戦線

2009/5/11(月)

東京優駿(日本ダービー)(Jpn1)2008年(平成20年)

ダービー戦線は少しずつだが、確実に変貌している。20年前、10年前の常識は今では通用しなくなっており、新しいセオリーが生まれようとしている。

この2年のダービーの結果を振り返ってみると、それがよくわかる。07年はウオッカ、08年はディープスカイと2年連続して「皐月賞不出走馬」がダービー馬の座に就いた。ダービー戦線において、皐月賞の地盤沈下が始まっているのだ。

過去10年のダービー1〜3着馬のダービー直前のレースを調べたのが次の表だ。

【1999年】
1着アドマイヤベガ
皐月賞
2着ナリタトップロード
皐月賞
3着テイエムオペラオー
皐月賞
【2000年】
1着アグネスフライト
京都新聞杯
2着エアシャカール
皐月賞
3着アタラクシア
皐月賞
【2001年】
1着ジャングルポケット
皐月賞
2着ダンツフレーム
皐月賞
3着ダンシングカラー
ベンジャミンS
【2002年】
1着タニノギムレット
NHKマイルC
2着シンボリクリスエス
青葉賞
3着マチカネアカツキ
プリンシパルS
【2003年】
1着ネオユニヴァース
皐月賞
2着ゼンノロブロイ
青葉賞
3着ザッツザプレンティ
皐月賞
【2004年】
1着キングカメハメハ
NHKマイルC
2着ハーツクライ
京都新聞杯
3着ハイアーゲーム
青葉賞
【2005年】
1着ディープインパクト
皐月賞
2着インティライミ
京都新聞杯
3着シックスセンス
皐月賞
【2006年】
1着メイショウサムソン
皐月賞
2着アドマイヤメイン
青葉賞
3着ドリームパスポート
皐月賞
【2007年】
1着ウオッカ
桜花賞
2着アサクサキングス
NHKマイルC
3着アドマイヤオーラ
皐月賞
【2008年】
1着ディープスカイ
NHKマイルC
2着スマイルジャック
皐月賞
3着ブラックシェル
NHKマイルC

99年の上位3頭アドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオーはいずれも皐月賞からダービーという従来の「王道」を歩んでいた。さらにいえば、4着のオースミブライトも皐月賞からのステップだった。

流れが変わったのは02年だ。

タニノギムレットの松田国英調教師は1番人気だった皐月賞でノーリーズンの3着に敗れると、次のレースにNHKマイルCを選んだ。NHKマイルCもテレグノシスとアグネスソニックに先着を許しての3着だったが、ダービーではメンバー中最速の上がり3ハロン34秒7という末脚を繰り出して見事1番人気に応えて優勝した。

2着のシンボリクリスエスは青葉賞、3着のマチカネアカツキはプリンシパルSからの出走で、別路線組が上位を独占。皐月賞からの直行組ではアドマイヤドンの6着が最高の成績だった。

タニノギムレットの2年後、松田国英調教師は再びキングカメハメハをNHKマイルCからダービーという路線に送り出した。そして今度は、このGTレースを2連勝させ、史上初の「変則2冠」を達成した。この年も2着ハーツクライは京都新聞杯から、3着ハイアーゲームも青葉賞からのステップでダービーに挑んでいた。

弥生賞またはスプリングSから皐月賞、そして本番というのがダービー戦線の「王道」だった。しかし、それも今は昔の話だ。皐月賞に代わって大きな存在になってきたのがNHKマイルCである。タニノギムレットやキングカメハメハのほかにもアサクサキングス(07年2着)やディープスカイ(08年優勝)、ブラックシェル(08年3着)が前哨戦に選んでダービーの好成績に結びつけるなど、近年、その存在感はますます大きくなっている。

皐月賞(Jpn1)2009年(平成21年)

今年は特に重視しておく必要があるかもしれない。というのは、3冠レースの第1弾である皐月賞が思いもよらぬ結果になったからだ。1番人気ロジユニヴァースと2番人気リーチザクラウンの負け方は予想を超えていた。かつて皐月賞でこれほどまでに惨敗して、ダービーで巻き返した例はない。順当ならダービーでも有力馬になるはずだった候補たちに、思いもよらぬ弱点が見つかった。ダービーの予想を組み立てる上で、皐月賞不出走組の重要度は自然と上がってくることになる。

この原稿を書いている時点でNHKマイルC(5月10日)の結果と、その前日(9日)の京都新聞杯、ダービートライアル・プリンシパルSの結果はわかっていない。だが、NHKマイルCからダービーへ向かうことを宣言しているブレイクランアウトなどは注目しておくべき1頭だろう。

ブレイクランアウトは共同通信杯で重賞初制覇するなどNHKマイルCまでに通算5戦2勝の成績を残している。東京競馬場で3度走り、このうち2戦で上がり33秒台という強烈な末脚を使った。朝日杯FSでは優勝したセイウンワンダーから頭、半馬身差の3着になっている。この世代のトップクラスの実力を持っていることは間違いない。

魅力的なのは、ブレイクランアウトの血統だ。父スマートストライクは米国の名馬カーリンと同じ。カーリンはブリーダーズカップ・クラシック、ドバイ・ワールドカップなどを制し、07年、08年と2年続けて米国の年度代表馬になった。

またブリーダーズカップ・ターフの優勝馬イングリッシュチャンネル、ジャパンカップダートの覇者フリートストリートダンサーも同じくスマートストライクを父に持つ。

31日のダービーまで残りはわずか。前哨戦はすべて終わっており、予想の材料はそろった。楽しみながら予想に頭を悩ませたい。

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

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