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第47回 ロジユニヴァースの宿命

2009/4/13(月)

19日に中山競馬場で行われる第69回皐月賞の主役と見られているロジユニヴァースの将来はすでに約束されたようなものだ。

過去の歴史がそれを裏付ける。ロジユニヴァースは弥生賞を含め、ここまで4戦4勝と無傷の白星街道を歩んできた。無敗のまま弥生賞を制した馬はロジユニヴァース以前に8頭いた。

ロジユニヴァース 2009年(平成21年) 報知杯弥生賞

古い順に列挙すると次のようになる。

キーストン (65年、6戦6勝)
ロングエース (72年、5戦5勝)
ハイセイコー (73年、7戦7勝)
シンボリルドルフ (84年、4戦4勝)
ダイシンフブキ (86年、5戦5勝)
フジキセキ (95年、4戦4勝)
アグネスタキオン (01年、3戦3勝)
ディープインパクト (05年、3戦3勝)

馬名を見て、ピンと来られた方もいることでしょう。そう、こうしたタイプはかなりの確率でクラシックのタイトルを獲得していることがわかる。

シンボリルドルフとディープインパクトは皐月賞、ダービー、菊花賞を勝って「3冠馬」に輝いたし、キーストンとロングエースはダービーを制した。ハイセイコーとアグネスタキオンは弥生賞優勝の勢いをそのまま生かし、皐月賞馬になった。

後にカネヒキリやコイウタの父となるフジキセキは弥生賞のレース後、故障が見つかり、そのまま現役を引退したので、クラシックレースへの出走はかなわなかった。つまり無敗のまま弥生賞を通過した馬が、クラシックレースに出走した場合、7分の6の確率で優勝を果たしていることになる。

ロジユニヴァースは昨年7月に阪神競馬場でデビュー戦を快勝すると。2戦目は札幌競馬場に遠征して10月の札幌2歳Sに駒を進め、初重賞制覇。3戦目は再び暮れの阪神競馬場に向かい、ラジオNIKKEI杯2歳Sを圧勝した。そして3歳初戦が3月の中山競馬場で行われた弥生賞だった。

ロジユニヴァースは父ネオユニヴァース、母アコースティクス(その父ケープクロス)という血統の牡3歳。美浦トレーニング・センターの萩原清調教師が管理する「関東馬」である。

昨年、22あるJRA平地GTレースのうち、関東馬が優勝したのはブラックエンブレムの秋華賞とスクリーンヒーローのジャパンカップの2レースだけ。残る20レースは関西馬が制した。年間の勝ち星で関西馬が優位に立った「西高東低」の状況は、88年からもう21年も続いている。

弥生賞で関東馬が1番人気に支持され、その通り優勝という結果に結びつけたのは、あの3冠馬ミスターシービー以来、実に26年ぶりという記録だった。押されっぱなしの関東からクラシック候補一番手が現れたことには大きな意味があると思う。

関東馬がダービーを制したのは97年のサニーブライアンが最後で、それ以降はスペシャルウィーク、アドマイヤベガ、アグネスフライト、ジャングルポケット、タニノギムレット、ネオユニヴァース、キングカメハメハ、ディープインパクト、メイショウサムソン、ウオッカ、ディープスカイと関西馬が11連勝中だ。

皐月賞でも関東馬の苦戦は続いており、過去20年間で、関東馬の優勝はわずかに5度。89年のドクタースパート、95年のジェニュイン、97年のサニーブライアン、98年のセイウンスカイ、04年のダイワメジャーが勝った以外の15年はすべて関西馬が栄冠に輝いている。

菊花賞も含めた3冠レースを最後に制した関東馬は04年のダイワメジャーで、それ以降の3冠レースで関東馬は14連敗していることになる。


横山典弘騎手 ロジユニヴァース

長く続く「西高東低」の状況で、割を食っているのが関東を本拠にする騎手たちだ。現役のクラシック優勝騎手は21人いるが、このうち関東所属の騎手は5人を数えるのみだ。横山典弘、蛯名正義、吉田豊、田中勝春、内田博幸の各騎手である。

このうち田中勝春騎手と内田博幸騎手の1勝はヴィクトリーの皐月賞、オーケンブルースリの菊花賞と関西馬に騎乗しての実績だ。騎手は関東に所属している限り、クラシック制覇のチャンスはなかなか巡ってこない、というのが現状だ。

横山典弘騎手は弥生賞後の記者会見で「久しぶりにクラシックの可能性がある馬に巡り合った」と話した。

24年目を迎えたベテランは今年、絶好調だ。4月5日現在、42勝を挙げ、2位の内田博幸騎手に10勝差をつけて最多勝争いで首位の座を走る。勝率は2割1分、連対率は3割3分5厘に達する。

横山典弘騎手のクラシック制覇は98年のセイウンスカイによる皐月賞と菊花賞の2勝にとどまっているが、2着は9度もある。ダービーは90年のメジロライアン、03年ゼンノロブロイ、04年のハーツクライの3度。菊花賞は03年のリンカーンから04年ホオキパウェーブ、05年アドマイヤジャパン、06年ドリームパスポートと4年連続2着という記録を持っている。

クラシックも含めたGTレース15勝は、武豊、安藤勝己騎手に次いで現役では3位。歴代でも6位の実績だ。歴史に「もしも」はつきものだが、横山典弘騎手がもし、関西所属の騎手だったら、クラシック優勝回数、GT優勝回数は今の倍以上の数字になっていただろうと想像する。

これほどの騎手にまだダービーのタイトルがない。もっと言えば、06年に大西直宏騎手が引退した時点で関東に「ダービージョッキー」はいなくなってしまった。千載一遇のチャンスがやって来た。皐月賞を直前にして少し気は早いかもしれないが、関東馬と関東騎手によるダービー制覇を期待している。

ロジユニヴァースの血統

ネオユニヴァース
鹿毛 2000年生
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986年生
Halo
Wishing Well
ポインテッドパス
栗毛 1984年生
Kris
Silken Way
アコースティクス
鹿毛 2001年生
Cape Cross
1994年生
Green Desert
Park Appeal
ソニンク
黒鹿毛 1996年生
Machiavellian
Sonic Lady

 

ロジユニヴァースの戦績

開催日
開催場
競走名
着順
騎手
コース
タイム
2008/7/6
阪神
2歳新馬
1
武豊
芝1800
1.49.1
2008/10/4
札幌
札幌2歳S
1
横山典弘
芝1800
1.49.1
2008/12/27
阪神
ラジオNIKKEI賞2歳S
1
横山典弘
芝2000
2.01.7
2009/3/8
中山
弥生賞
1
横山典弘
芝2000
2.03.5
※2009年4月13日現在

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

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