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競馬かわらVAN(リレーコラム)

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第44回 素敵な武ファミリー

2009/3/23(月)

騎手時代には、「ターフの魔術師」「名人」と謳われ、調教師としてもGI3勝、通算375勝を挙げられた武邦彦調教師が、2月末をもって、52年にわたるホースマン生活に別れを告げられました。

はじめて私がお目にかかったのは、騎手時代の晩年。フジテレビ「競馬中継」の企画で、思い出の馬を語っていただいたときです。

武邦彦騎手 ロングエース 1972年(昭和47年) 東京優駿

栗東トレーニング・センターの調整ルームでした。実際にお会いして、まず、話には聞いていましたが、ほんとうに背が高いのでびっくりしました。そしてソフトな物腰。思い出の馬は、念願のダービー制覇を果たしたパートナーの、ロングエースでした。

関西所属騎手として、初の1000勝を達成され、通算1163勝、GI級12勝を含む重賞80勝。その数字は、頭数も少なく、東西の交流もあまりなかった当時としては大変なものなんですよね。

その偉大なるホースマンの引退記念感謝パーティーが、3月16日、息子である武豊騎手、幸四郎騎手が発起人となって、京都のホテルで開かれました。親子三人に騎手時代にインタビューをさせていただいていることに秘かな幸せを感じている私もお招きにあずかり、列席させていただきました。

発起人挨拶で、豊騎手が、ホースマンとして、また人として父を誇りに思う気持ちを語り、最後に「どうしても伝えたいひと言を述べさせていただきます」と前置きをして、「お父さん、ありがとうございました」と声を詰まらせました。(あとで伺ったら泣いていないとおっしゃっていましたが、私たちには感極まって熱いものがこみ上げているように見えて)その言葉に皆、胸がジーンとしたのですが、続いて幸四郎騎手が、「では僕もひと言。お父さん、ありがとうございました」と明るくおっしゃったので、場内は笑いに包まれました。邦彦調教師は、奥様と共に、ハンカチで涙をふいていらっしゃいました。

常に二人の息子さんのことは気にかけていらしたようですが、豊騎手の活躍に、ライバル心を持たれていたのが印象的です。勝利数の記録達成のときも、必ず、検量室前に姿をみせ、「豊はいい馬に乗せてもらっているからね。今の時代だったら自分だってやれたよ」というようなことをおっしゃるんですね。あのようにソフトな雰囲気のどこに、と思うような、騎手・武邦彦の強気な勝負師の一面をその都度感じさせられました。それも父であり、超一流の騎手でいらしたからこそなのでしょう。

調教師時代の最後の優勝レース 2009/2/28 阪神2R 口取り

背格好や柔和な様子のみならず、お茶目でユーモアに富んでいるところも親子三人そっくりですよね。尊敬しているのはもちろんですが、自然と面白いことをしてしまい、数々の武勇伝をもつ父親が、二人とも大好きなことも伝わってきます。

「武邦彦騎手」がいらしたから、豊騎手と幸四郎騎手がいる。

「父は絶対にかなわない人」と豊騎手が語る魔術師の血は、時を越えて二人の愛息に確かに受け継がれていると思います。

競馬が大好きとおっしゃる武邦先生は、これからは馬券も買って競馬を楽しまれるそうですが、今後も息子さんたちの活躍を名手の目で見守っていかれることでしょう。

P.S.

4月15日に、エピックレコードから、武豊騎手のDVD「ターフのヒーロー 17 〜DADDY’S TUNE〜」が発売になります。シリーズ初の親子対談、インタビュアーを務めさせていただきました。どうぞ、武親子の魅力に触れてみてください。


武邦彦騎手成績

主な勝利レース
1972(昭和47)年
桜花賞(アチーブスター)
東京優駿(ロングエース)
1973(昭和48)年    
菊花賞(タケホープ)
1974(昭和49)年
桜花賞(タカエノカオリ)
皐月賞(キタノカチドキ)
菊花賞(キタノカチドキ)
1976(昭和51)年
有馬記念(トウショウボーイ)
1978(昭和53)年
菊花賞(インターグシケン)
通算成績
7679戦(うち障害174)/1163勝(うち障害22)
重賞級競走80勝

 

武邦彦調教師成績

全成績(中央競馬のみ)
1着
2着
3着
4着以下
375
322
371
3125
主なGT勝ち鞍
1989(昭和64)年
安田記念(バンブーメモリー)
1990(平成 2)年
スプリンターズS(バンブーメモリー)
2000(平成12)年
朝日杯3歳S(メジロベイリー)

ライタープロフィール

鈴木 淑子 (すずき よしこ)

東京都出身。川村短期大学卒業後、三菱重工業(株)秘書課勤務でOLを経験した後、『夕やけロンちゃん』(東京放送[TBS])で放送業界にデビュー。TBSのお天気キャスターなどで活躍。『競馬中継』(〜1985年)、『チャレンジ・ザ・競馬』(1985年〜)の司会を経て、『スーパー競馬』(フジテレビ)のコメンテーターを務めた。また、グリーンチャンネル『鈴木淑子のレーシングワールド』ほか、各地競馬場でのトークショーなどで活躍。三冠馬・ミスターシービーの大ファンとしても有名。

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