JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

競馬かわらVAN(リレーコラム)

競馬かわらVANバックナンバー

第43回 初騎乗初勝利

2009/3/16(月)

3月1日、小倉競馬第1レースは、この日デビューしたばかりの松山弘平騎手(栗東・池添兼雄厩舎)が優勝した。

牝馬限定の3歳未勝利戦。16頭立てのダート1700メートル戦で、5番人気のトミケンプライマリに騎乗していた松山騎手は7枠14番からスタートした。ゲートが開くと同時の好スタート。仕掛け気味に上位集団に馬を進めていった。

松山弘平騎手 2009/3/1 小倉1R トミケンプライマリ

向こう正面では5、6番手を追走し、3コーナーからスパートを始めた。4コーナーで3番手。内からカバードブリッジが迫ってきたが、松山騎手が手綱を動かすとトミケンプライマリは再び走る気持ちを強くし、ゴールではカバードブリッジに3馬身もの差をつけていた。

松山騎手は新人騎手にしかできない「初騎乗初勝利」という快挙を達成した。しかも3月1日は19歳の誕生日。一生忘れられそうもない一日になった。

松山騎手はさらに第9レースでもニューロザリオで1着となり、競馬学校卒業生では福永祐一騎手以来となる新人のデビュー日2勝という快記録も達成してみせた。

「すごくうれしいです。いい馬に乗せてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。昨日は緊張して眠れませんでした。今日は親が来ていて、いいところを見せられました」。松山騎手はルーキーらしい初々しい言葉で初勝利の喜びを語った。

初騎乗初勝利という記録はむずかしそうだが、意外なほど多くの前例がある。日本中央競馬会(JRA)が創立された1954年以降、今回の松山騎手が44人目となった。

第1号は55年のロバート・アイアノッティ騎手だった。手元の資料によると、アイアノッテイ騎手は第2次世界大戦後、日本に来た駐留軍のひとりだった。除隊した後、1年間、中央競馬で活躍したという。

その後の達成者は小野定夫(55年)、浅野正志(55年)、青木進(56年、矢野に改姓)、田沼忠雄(57年)、前田禎(59年)、湯浅三郎(59年)、中西武信(60年)、中神輝一郎(62年)、若林繁樹(62年)、高橋隆(63年)、古賀敏文(63年、久保に改姓)、目野哲也(66年)、紺野虎雄(67年)、白石一典(68年)、古賀俊次(68年)、新田幸春(69年、松田に改姓)、宮田仁(70年)、鎌田祐一(70年)、吉永良人(70年)、石塚信広(72年)、加藤晴己(72年)、鎌田光也(72年)、佐々木晶三(74年)、河内洋(74年)、津曲幸夫(76年)、大塚栄三郎(77年)、高市圭二(78年)、田原成貴(78年)、溝橋秀吉(79年)、栗田伸一(79年)、宮徹(81年)、東田幸男(81年)、石橋守(85年)、芹沢純一(88年)、福永祐一(96年)、池田鉄平(97年)、穂苅寿彦(98年)、長谷川浩大(03年)、岩田康誠(06年)、船曳文士(06年)、藤岡康太(07年)、内田博幸(08年)である。

歴代3位のJRA通算2111勝を挙げた河内洋騎手(現調教師)と通算1112勝した田原成貴騎手の2人は、初騎乗初勝利という幸先のいいスタートからそのまま勝ち星を伸ばし、1000勝の大台を超える名騎手になった。

82年に競馬学校ができて、JRAの騎手になりたい若者はすべて騎手課程での3年間の訓練を受けることになった。その第1期生からは石橋守騎手が初騎乗初勝利を飾った。石橋騎手は06年、メイショウサムソンとのコンビで皐月賞、ダービーを制覇し、念願のクラシックジョッキーになることができた。

福永祐一騎手は96年3月2日に中京競馬でデビューしている。初陣は第2レースだった。1番人気になったマルブツブレベストに騎乗し、2番手から抜け出して見事に初騎乗で初白星を挙げた。続く第3レースでも1番人気のレイベストメントに騎乗し、今度は逃げ切り勝ち。デビューから2連勝という快記録を残した。

同じ記録を残しているのが栗田伸一騎手だ。79年3月3日の阪神競馬でデビューし、ミサキシンボル、エビスシャークでデビュー日に2連勝を飾っている。

福永騎手の父は福永洋一氏、栗田伸一騎手の父は栗田勝氏。ともに名手を父に持つ2世騎手である点が共通している。

時代を象徴しているのは06年の岩田康誠騎手と08年の内田博幸騎手だろう。岩田騎手は地方・兵庫競馬で実績を残し、内田騎手も同じように地方・大井競馬で功成り名を遂げて中央競馬の騎手免許試験を受けて転身した。03年に安藤勝己騎手が地方・笠松競馬から「移籍」したのを手始めに、こうした例が増えた。すでに中央競馬で騎乗していた岩田、内田の両騎手だが、中央競馬所属となった初戦は気持ちも新たに騎乗したであろうと想像できる。そして白星。安心するとともに自信も芽生えただろう。

松山弘平騎手

ここに名前はないが、高野和馬騎手は、珍しい記録を残した。騎手免許を受けた04年、初騎乗を地方・高崎競馬で行った。交流レースの弥生特別でコウテイノユメに騎乗して見事に優勝に導いている。ホームグラウンドの中央競馬ではなく、地方競馬場で初騎乗初勝利を挙げたのは高野騎手だけだ。

勝つことはできなくても、騎手にとってのデビュー戦は忘れられないレースになる。思い出のレースを尋ねると「デビュー戦」と答える騎手は多い。

今年も中央競馬では松山騎手をはじめ5人の若者が騎手としてスタートした。彼らがどのようなステップを踏んで一人前の騎手になっていくのか。応援しながら見守っていきたいと思う。

 

騎手プロフィール

名前
松山弘平 マツヤマ コウヘイ
生年月日
1990/3/1 19歳  1年目
身長/体重
166.4cm/47kg
血液型/星座    
B型/魚座
初免許年
2009年
出身地
兵庫県
所属
栗東
所属厩舎
池添兼雄

 

松山弘平騎手の成績(2009年3月9日現在)

2009平地成績  
騎乗回数 8回  
1着 2回 

ライタープロフィール

有吉 正徳 (ありよし まさのり)

1957年1月生まれ、福岡県出身。1984年東京中日スポーツ入社、競馬を担当。92年朝日新聞社入社。東京本社運動部(現スポーツ部)、大阪本社スポーツ部で競馬、サッカー、アメリンカンフットボールなどを取材。02年10月から半年間、英国に留学、現在は東京本社スポーツグループに所属。

競馬かわらVANバックナンバー

競馬かわらVANはケータイサイトならびにNEXTでもご覧いただけます。

ケータイサイトやNEXT Ver.5では、記事の中の競走馬、騎手、レース成績などのキーワードがリンクされており、簡単に詳細情報を見ることができます。

競馬の総合情報ツールの決定版
JRA-VAN NEXT(ネクスト)

  • 予想機能・リアルタイムのオッズ・馬券購入など役立ち機能がたくさん
  • JRA公式データをリアルタイムで提供!

NEXT(ネクスト)詳細

今すぐお試し!1ヶ月無料(お試し版ダウンロード)

JRA-VAN
ケータイサービス

  • JRA公式データの充実度はそのまま!なのに、携帯画面でも見やすい!
  • 基本情報からお役立ち機能、お楽しみ要素までしっかりご用意しています

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN