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競馬かわらVAN(リレーコラム)

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第6回 個性豊かなサラブレッドたち パート2

2008/6/30(月)

 いよいよ2歳馬の闘いが始まった。来年のダービーへ向けての闘いと言ってもよいが、私には、新たな腕白坊主、御転婆との出会いと言ってもよい。今年はどんなエピソードを残してくれるのか、楽しみの始まりでもある。案の定、函館の1週目でデビューしたコパノマユチャンのレース後、横山典弘騎手のコメントの中に「幼稚園児の中に小学生が混じっている感じ。」という箇所を見つけた。この時期の2歳馬は、まさに幼稚園児と同じなのだなーと改めて感じた次第である。

ネオユニヴァース 2003年(平成15年) 東京優駿1着  先日、東京の3歳500万下のレースに出走したダノンマスターズ。血統からもお値段からも評判が高く、昨年のPOG市場では、抽選になったほどの馬だが、未勝利を脱するのにも時間がかかり、500万クラスを抜け出せずにいる現状。騎乗を終えた横山典弘騎手が「人間でもいるじゃない、やればできる子っていうのが。それなんだよね!いつか走る気になるんだろうが・・・。」と呟いていたが、しばらく追いかけてみたい馬だ。レースで他の馬と競うという事に、全く興味がないようだが、やる気になった時にどれだけ走ってくるのか、楽しみである。

  サラブレッドの中には、気性が強く、真のレーサーでありながら、中には甘えたり、じゃれたり、遊んでもらいたがるタイプもいる。ネオユニヴァースは、皐月賞、ダービーを含め、数々の重賞を制した馬だが、まさに遊んでもらうのが好きだったようだ。当時管理していた瀬戸口調教師に伺った話だが、調教の時など、立ち上がって乗り手をふり落とすことがあったそうだ。それで逃げ出すわけでもなく、乗り手を上から見下ろして「どうだ、まいったか!早く遊ぼう。」と言いたげな顔をしていたという。

オグリキャップ 1990年(平成2年) 有馬記念1着  今や伝説の名馬と言ってもよいオグリキャップにも、どうやらいたずら好きな一面があったようだ。長い時間をかけてオグリキャップを献身的に世話しつづけた池江厩務員によると、「おとなしくて、ききわけのよい、本当に利口な馬でしたが、それでも時おりじゃれついてくるんですよ。大きな馬ですからね、馬房の中で押しつけられて痣ができたり、噛まれて爪が真っ黒になってしまったこともありましたよ」と・・・。このいたずら好きな面は、私自身も牧場で似たような体験をしたことがある。オグリキャップが引退した後、牧場に訪ねた時のこと。側に寄って鼻ヅラを撫でても、穏やかな目付きでなすがままになっているオグリキャップに安心して、横に並んで写真を撮ってもらおうと思った瞬間、狙いすましたように袖をくわえてひっぱられたのである。白いシャツの袖に、牧草の青い汁がべっとりついて大慌てしている私の姿を、オグリキャップは悠然と見ていたのだが、その時オグリキャップは確かに笑ったと、今でも私は信じている。ペインテドブラック 1999年(平成11年) 青葉賞1着

  群れで生活する習慣のある馬の中には、他の馬と離れてしまうと、淋しくてどうしようもなくなるタイプもいる。青葉賞を勝ってダービーでも人気になったペインテドブラックは、デビューしたての頃、パドックや地下馬道で鳴いてしまう程の淋しがり屋だった。鈴木康弘調教師は、調教で前の馬を追いかけているときには、かなりのスピードと能力を感じるが、追いついて並んでしまうと、そこからどうやっても抜こうとしない。調教だけでなく、それがレースに行っても出てしまうので困っていると話してくれた。こんな甘えん坊の淋しがり屋も、青葉賞、そしてステイヤーズステークスを制する勇者へと変わっていくのだが、そこには根気よく接した人間の姿が重なって見えてくる。

タケシバオー 1969年(昭和44年) 天皇賞(春)1着  さて、牡馬ゆえにという事態は、往々にして目にすることがある。これは自然の摂理として、いたしかたがないことなのだが、牝馬に気をとられてしまう、あるいは興奮してしまうタイプ。競走能力にまで影響してしまうので、これは困った事と言わざるを得ない。私が駆け出しだった頃、ある特定の牝馬の後についてしまうと、絶対に抜かなかった牡馬の話を聞いたことがある。その為に、あの牝馬に恋をしているとまで言われたものだが、一般的には牝馬ならどの馬でもという方が多いようだ。タケシバオーの回顧録を読んでいたとき、古山良司さんのコメントで「タケシバオーは、隣の枠に牝馬が入ると首をそちらにまげてしまって、どうひっぱってもそちらを向いたままで、案の定、出遅れて困ったものでした。」という箇所を見つけた。スプリンターズステークスから天皇賞まで、どんな距離をもこなし、ダートでも驚異的なレコードを残した怪物にも、こんな一面があるのかと、少し親しみが湧いてきた。

  2歳戦のパドックでは、牝馬に興奮してしまっていわゆる5本肢で回っている牡馬を見かけることがあるが、当然競走に集中していないので成績はよくないケースが多いようだ。こうした状態でも、しっかりと強さを発揮した馬というと、ホウヨウボーイが有名だが、例外的な存在だろう。

  スピードとスタミナを兼ね備えたメジロマックイーンは、現役時代にはそういう例を聞いたことが無かったのだが、種牡馬になってから、「相当な好き物」という話を聞いたことがある。メジロマックイーンが放牧されていた場所は、種付所に近い所だったが、牝馬が来ている間中、柵のところを行ったり来たりするので、その箇所だけ溝のように掘れてしまっているのを見たことがある。メジロマックイーンは、ひょっとして晩生(おくて)だったのだろうか。

  馬を人間に置き換えるのは、所詮、無理なことなのだが、俊敏で、繊細で、気高いイメージのサラブレッドの中には、怠け者だったり、投げやりだったり、我々の回りの人とそっくりなタイプが存在しているようで、思わず笑ってしまうことが多い。今年の2歳馬はどうだろう?


馬名
生年月
父母
競走成績
GT勝ち鞍
ネオユニヴァース
2000年5月生
父 サンデーサイレンス
13戦7勝(重賞5勝)
03皐月賞、03東京優駿
母 ポインテッドパス
オグリキャップ
1985年3月生
父 ダンシングキャップ
32戦22勝(重賞12勝)
(うち地方12戦10勝)
88有馬記念、89マイルCS、90安田記念、90有馬記念
母 ホワイトナルビー
ペインテドブラック
1996年5月生
父 サンデーサイレンス
14戦4勝(重賞2勝)
なし
母 オークツリー
タケシバオー
1965年4月生
父 チャイナロック
29戦16勝
(うち海外2戦0勝)
69天皇賞(春)
母 タカツナミ
ホウヨウボーイ
1975年4月生
父 ファーストファミリー
19戦11勝
80有馬記念、81天皇賞(秋)
母 ホウヨウクイン
メジロマックイーン
1987年4月生
父 メジロティターン
21戦12勝(重賞9勝)
90菊花賞、91天皇賞(春)、92天皇賞(春)、93宝塚記念
母 メジロオーロラ

ライタープロフィール

白川 次郎 (しらかわ じろう)

1945年11月生まれ、高知県出身。元日本短波放送・ラジオたんぱ・ラジオNIKKEIアナウンサーで現在はフリーアナウンサー。ラジオNIKKEIにて『中央競馬実況中継』など、競馬番組を中心に担当している。また、関東地方の独立UHF放送局放送『中央競馬ハイライト』の土曜日キャスターとしても出演している。

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