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私の競馬はちょっと新しい
第40回 競馬ライター 井内利彰さん

「自分の目とデータを分け隔てなく使えるように心がけています」
井内利彰さん写真
1976年生まれ、大阪府出身。大学卒業後に株式会社JRDBに入社。予想理論「調教Gメン」を操り、「競馬予想TV!」出演や、競馬誌の連載、書籍の執筆など、さまざまなメディアで活躍。その後フリーとなり、テレビやイベント出演、JRA-VANの「若駒情報(デビュー前)」執筆などを行っている。

競馬好きが高じて競馬の仕事に就く

市丸:当時の思い出のレースを教えてもらえますか?

井内:ナリタブライアンとマヤノトップガンの一騎打ちムードだった天皇賞(96年春、優勝馬サクラローレル)です。サクラローレルは怪我があってまだ大成してしませんでしたけれど、「絶対この馬勝ちますから」と言いまくって。「2強で決まれば、スポーツとしては面白いかもしれないけれど……」とか言って……、もうそのころはギャンブルが好きだったんですね(笑)。

市丸:それからJRDBに入られることになるのですが……。

井内:当時は実家に住んでいましたが、もし自分一人で暮らすことになったら「これはヤバイ」と思っていました。一般企業に入るなら競馬を辞めるか、逆にもう競馬の仕事に就いてしまうかしかない、と。

市丸:それで、競馬のお仕事の方を選ばれたのですね。

井内:親は「競馬はちょっと……」という反応で、「どうしてもと言うなら止めないけれど、一般企業も受けるように」というようなことを言われました。それで1社だけ証券会社を受験して、あとはスポーツ紙や専門紙など受けましたね。

市丸:いかがでしたか?

井内:証券会社は2次か3次くらいまでいったのですが、あまりやる気もなかったので落ちてしまいました。また、当時その業界は大変な時期で、その会社もすぐ後につぶれてしまったんです。また、専門紙なども、受け入れられる人数に限界があるのかな、という印象もありました。

井内さんインタビュー写真3

市丸:そこからJRDBに入った経緯というのは?

井内:駐車場でバイトをしていた友達から、ある程度の人数で競馬に関わる会社を作るという話があることを聞いたんです。このときに、JRDBの赤木(一騎)さんや、橋浜(保子)さんに初めてお会いしました。やられていることがとてもすごくて、今まで自分は「お子様」だったと思わされましたね。それで、ぜひ一緒にやらせていただきたいと思い、ちょうど卒業するタイミングで会社として設立されたので、JRDBで勉強させていただきました。

市丸:JRDBに入社されたのは何年のことですか?

井内:確か98年の4月だったと思います。

市丸:どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

井内:最初は競馬場のパドックにも足を運んでいましたが、その後は中から情報発信をする仕事をしていました。

市丸:具体的にはどのような?

井内:1日中レースを見ていたこともありましたね。レースを見て、どこでどの馬に不利があったとか、当時は「しんどいなあ」と思ったこともありました。ただ、もし自分一人ではできなかったと思うのですが、会社で役割分担がある中で、経験豊富なスタッフの方に聞きながら勉強できたのは良かったですね。ここで鍛えてもらっていなければ、今の自分はないと思います。

市丸:当時JRDBにいらっしゃった方では、さきほどお名前が挙がった赤木さんや、橋浜さんのほかには……。

井内:古谷(剛彦)くんは初期メンバーで……、AKBみたいな言い方ですけれど(笑)、学年は彼がひとつ下でしたが歳は一緒で、今でもイベントで一緒になるなど交遊があります。大学生のときから地方競馬が大好きで「あんな感じ」でした(笑)。

井内さんインタビュー写真4

市丸:テレビ東京に出演されたこともありましたね。たまたま僕も同時期に出演したので、後に「競馬予想TV!」でお会いしたとき「あのときのテレ東の!」と思いました(笑)。

井内:ブラウン管に自分が映っているのを見て「すごいなあ」と思いました(笑)。

市丸:最初に「競馬予想TV!」に出演されたのは……。

井内:01年の12月です。

市丸:当時は橋浜さんが指数的なものを扱われていたと思いますが、井内さんは最初は……。

井内:最初から「調教捜査官」でした。テレビに出る少し前くらいから「競馬王」で「調教Gメン」という連載がはじまり、それから橋浜さんの紹介でテレビには出演させていただくようになりました。

そのころには、もう調教重視の予想スタイルだったんですか?

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