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私の競馬はちょっと新しい
第36回 ラジオNIKKEIアナウンサー 中野雷太さん

「JRAレーシングビュアーを実況の復習に活用しています」
中野さん写真
1974年生まれ、愛知県出身。東京工業大学生命理工学部卒業後、97年にラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)に入社。99年夏より中央競馬の実況を開始、本年はオルフェーヴルの三冠すべての実況を担当した。「週刊競馬ブック」誌ではリレーコラム「こちらラジオNIKKEI実況席」を執筆、ケータイサイト「ラジオNIKKEIモバイル」では重賞予想も行っている。

「音」だけで納得してもらえる実況を

市丸:これまでとは違う実況席から見た競馬に、なにか違った印象は受けましたか?

中野:最初は練習に必死でしたが、そのうち、パドックで馬を見たり、競馬を真剣に考えている人を見たりする、あの空間が好きだったことに気づいてしまったんですね。実況席は「高みの見物」で、あの空間に臨んでいないと。

市丸:ただ、そういった競馬が嫌いにはならなかったのですね。

中野:どうしたらここで競馬を見ていても楽しい気持ちになれるかと考えました。すると、解説者やアナウンサーの先輩など、競馬を深く見ている人たちは、タイムや上がりなど、競馬の中身に言及したコメントを発していたんです。非常に細かい話をしていて、なんでこの人たちは競馬を見てこんなことが言えるのかと興味を持って、それなら自分もそういうことをわかる人間になろう、競馬をたくさん考えるしかないと思いました。

市丸:具体的にはどうされたのですか?

中野:学生時代に毎日、南関東を渡り歩いていた自分を思い出し、今度は徹底的に新聞も読んでなにかを掴もうと考えました。それでまず気づいたのは、南関東には4場しかなく、距離の設定もあまり多くないので、馬場差がわかりやすいことでした。また、雨が降るとどのくらい速くなるのかなど、競馬場やクラスごとに基準タイムのようなものが全部わかるようになってきたんです。

市丸:そうすると、また馬券の成績も変わってきましたか?

中野さんインタビュー写真7

中野:そこにオイシイ馬券が多々あることに気づきました。結構勝負しましたね(笑)。あと、南関東は中央と違って勝負服が騎手ごとに決まっているのでわかりやすくて、その特徴を掴むとまたいいんです。たとえば森下(博)騎手は、ランキング上位に入っていながら穴ジョッキーで、極端な追い込み馬を逃げさせて大穴を出したり。馬場差や、騎手の癖、馬の癖などから、競馬新聞ひとつあればレースを推測できることなど、基本的なことを教わったのは南関東でした。

市丸:それを中央にも応用できたのですね。

中野:「これが中央でも起こっているはずだ!」と思ったのですが、中央は10場ある上に、芝とダートがあり、距離の設定も多いですから、難しかったです。ただ、同じことをやっていればわかるのではないかと、少しずつ頭の中に入れていきました。

市丸:なにか気づかれたことなどありましたか?

中野:そんなことをやっているとき、あるトップジョッキーの方に夏の北海道でインタビューをする機会があったんです。そこで、競馬ファンの方にはどのあたりに注目して楽しんでもらいたいかと聞きました。すると、競馬というのは基本的には力で決まるけれど、力の及ばない馬に乗ったときに、どうしたら勝てるのかを必死に考え、工夫して乗っているから、そういうところを見てくれたら、もっと楽しんでもらえると思う、とおっしゃるのです。ちょうどそのジョッキーが外枠から「アウト・イン・アウト」のようなロスの少ない乗り方をして勝たれた後だったのですが、南関東で見てきたジョッキーたちの癖、工夫というのは、中央でも同じようにあることがわかりました。また、そういうことも含め、単に「なにが来た」ではなく、タイム、上がり、ラップ、すべてを実況で表現することができるようになれば、ファンのみなさんにもっと立体的に競馬を考えてもらえるようになるのではないかと思い、それをどれだけできるようになるか、必死に考えてそこを目指しました。

市丸:実況席から見る競馬の印象も変わりましたか?

中野さんインタビュー写真8

中野:変わりましたね。「競馬って実はこんなに深いんだ」ということを学ばせてもらい、今はそこで仕事をすることがすごく楽しいです。また、自分にそんな変化をもたらしてくれたのと同じようなきっかけを、自分も実況で作ることができないかと……、おこがましいですけれど。また、既に競馬を深く考えているファンの方にも、「音」だけで納得してもらえるようになりたいとも思っています。どうして自分の買っていた馬が負けたのか、それに対して実況からなんなりかの答えが出せるように。全部に触れるのは無理ですけれど、大枠としてレースの要点はこうだった、その中でポイントとなるこういう動きがあった、そういったことを描写できるよう、心がけています。

市丸:もしかしたら、ラジオNIKKEIのアナウンサーは実況だけしていると思っているファンの方もいるかもしれませんが、さきほどインタビューのお話しもありましたように、いろいろなことをされていますね。

中野:区切りの勝利や、競馬場によっては重賞勝利騎手のインタビュー、そして今の時期は2歳戦や特別戦の取材などです。

市丸:そのあたりには、どういったおもしろさがありますか?

中野:ふだんお話しすることのない人と、直接お話しする機会ですから、この人はどんな人かなと、じかに見られる貴重な機会ですね。また、その人がこんなことを考えて競馬に取り組んでいるという、アスリートの姿をファンのみなさんに見ていただけるようにしています。そんな中で、その人の緩んだ表情が見られたり、真剣な話を聞けて、みなさんにそれを感じてもらえればうれしいですね。

市丸:最近のインタビューで印象に残ったお話しなどありましたか?

中野:トランセンドが南部杯を勝ったとき、藤田騎手が「実はこの馬、走るのが嫌いで前向きではない」とおっしゃっていたのが印象的でしたね。それでも能力はあるので、押して押して諦めずに続けていれば、結果を出してくれるということでした。

市丸:そのあたりは、ファンが映像を見ているだけではわかりませんよね。

中野:スター街道を歩んできた馬に見えますが、こういう違った側面を知ることができるのはおもしろいですね。また、たとえばジョッキーが「今日は自分のミスだった、次はこう乗ろう」とおっしゃっていて、次回それをできたら有言実行。ただ、ファンの方に「有言実行」と言ってもわかりませんから、「前回は○○でしたが、今回は××! お見事△△騎手でした!」と。インタビューや取材でなにか知識が加わっていれば、より厚みのある実況をできる部分もあるかと思います。

今は、毎年いくつものG1を実況されていますね。

「私の競馬はちょっと新しい」インタビュー一覧

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