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私の競馬はちょっと新しい
第36回 ラジオNIKKEIアナウンサー 中野雷太さん

「JRAレーシングビュアーを実況の復習に活用しています」
中野さん写真
1974年生まれ、愛知県出身。東京工業大学生命理工学部卒業後、97年にラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)に入社。99年夏より中央競馬の実況を開始、本年はオルフェーヴルの三冠すべての実況を担当した。「週刊競馬ブック」誌ではリレーコラム「こちらラジオNIKKEI実況席」を執筆、ケータイサイト「ラジオNIKKEIモバイル」では重賞予想も行っている。

ついに実況デビューへ

市丸:半年というと、そろそろ競馬場行きが解禁されて練習もはじめられるころですね。

中野:競馬場での練習は、秋の中山開催からでした。「スタートしました」と言った後に言葉がなにも出てこない状態から、少しずつ馬を追えるようになって……。休みの日には南関東へ行って双眼鏡でレースを見る練習もしていたのですが、口に出すのはまた次の段階になりますからね。今日は14頭追えた、今日はなんとか16頭追えたと、少しずつステップアップしていきました。

市丸:競馬以外のお仕事も増えていったのですか?

中野:2年目にチーフの解禁が出ると、音楽番組や映画番組など、いろいろな方から声をかけていただいて、恵まれていましたね。そこから一気に仕事の幅が広がっていきました。

市丸:競馬の実況デビューも2年目だったのですか?

中野さんインタビュー写真5

中野:当時、大井のトゥインクルレースの実況番組があって、2年目の秋に担当したのが最初でした。中央競馬は3年目の夏、99年7月の1週目、土曜日の福島でキャンディバーデスという馬が勝ったダートの1000m戦でした。

市丸:最初から1000mでは大変ですね(笑)。

中野:仕方ないですよね(笑)。それも、福島には行ったことがなかったんですよ。金曜の夕方にひとり競馬場へ行って、実況席があるのはこのあたりだろうとスタンドへ向かい、そしてイスを出して「ここでやるんだろうな」と思いながら双眼鏡でコースを眺めました。また、土曜も競馬場にはほかの人よりも少し早く行きましたね。

市丸:最初はいかがでしたか?

中野:大井競馬はラジオだけでしたので、自分の声はあくまでその範囲でしか返ってこないんです。ただ、中央競馬は場内の実況もやらせていただいているので、まず馬場入場のときに自分の声が返ってくるんです。わかっていたことですが、不思議な感覚でした。また、レース実況も練習をしていたときは、先輩の声がなんとなく聞こえてくる中でやっていたのが、本番ではそれがなくて、かわりに自分の声が返ってくるんですね。それで戸惑いもありましたけれど、あまり気にすることなく、なんとか無事にできました。

市丸:1レース終わったときは……。

中野:自分としては精一杯やりましたし、そんなに「かむ」こともなかった、そして間違ってもいない。でも、誰もなにも言ってくれなくて、すごく不安になったんです。ただそんなとき、佐藤泉アナウンサーが後ろからばっと肩を掴んでくれて「良かったよ、その調子でいきな」とひと声かけてくれたんです。そのひと声で救われて、そのあとも続けることができました。

市丸:前半の6レースをすべて担当されたのですか?

中野:今は6レースずつですが、当時は午前の5レースと午後の7レースで分けていました。ただ、5レースめの障害戦を実況させてもらえなかったんです。「福島の障害は初めてだから」と。悔しかったですね。障害以前に福島自体が初めてでしたし、番組表を見て障害戦があることもわかっていて準備もしてきたのに、できなかったのはすごく悔しかったです。今思えばそれも妥当な判断なのかな、と思いますけれど、任された以上はやり遂げたいという思いが強かったです。

市丸:それからは、すぐにローテーションに入られたのですか?

中野:いえ、最初は月に1回でした。4週間に1回の土曜の朝のレースを。聞いている方には「若造」と思われるかもしれませんが、自分にできる最高の仕事をしようと心がけていました。

市丸:具体的には、どのようなことに気をつけておられましたか?

中野さんインタビュー写真6

中野:大切にしているのは、聞きやすく、わかりやすい、ということです。どうしたらそのような実況ができるのか、4週間に1回の出番へ向けて、反省し、先輩がどうやっているのかも研究して、もっと進化した自分になれように追求していました。

市丸:ご自身の実況を聞き直したり……。

中野:テレビ中継を録画して見たり、会社には音声だけの録音もありますから、それを何度も聞いていました。「競馬がこうなっている」ということを伝えるのにどういう表現が良いのか、そして先輩がどのように伝えているのか、研究していましたね。

市丸:実況の準備には(勝負服の)「塗り絵」などもありますけれど、ほかに展開を考えたりは……。

中野:そのあたりはファンのみなさんが馬券検討をするのと同じだと思います。競馬新聞で枠順や成績欄、コメントなどを見て、自分の中で整理していく作業ですね。「このレースはこのように考えられている」と自分の中に入れていくことは、馬券検討、予想という行為と同じです。

市丸:アナウンサーの方には、実況をするレースで馬券を買われる方、買われない方、双方いらっしゃいますが……。

中野:買わないですね、実況するレースでは買わないです。

市丸:買うと実況に支障が出てしまうということですか?

中野:最初は馬券を買って練習していました。ただ、みなさんご存じのように競馬は基本的には先行有利ですから、どうしても人気薄の先行馬を狙うことが多かったんです。それで「そのままっ! そのままっ!」と思いながら実況をして、交わされそうになったときは「頼む、頼むっ!」。実況でそうは言えないですけれど、仕事として、そんな精神状態でしゃべるのはいかがなものかと。自分は馬券を買って競馬をきちんとしゃべれるほど大人ではないな、と思って、以後は買っていないです。ただ、昔はほとんどその競馬場のレースしか馬券を売っていなかったのが、今は実況するレースを除いても30レースもあるじゃないか、となったのは幸せでした。

実況席から見た競馬に、なにか違った印象は受けましたか?

「私の競馬はちょっと新しい」インタビュー一覧

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