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第1177回 G1昇格のホープフルSを過去3年のデータから分析!

2017/12/25(月)

今年から、有馬記念が終わっても中央競馬は終わらない。12月28日(木)にも開催が組まれており、今年からG1に昇格したホープフルSが中山競馬場で行なわれる。G2に格付けされたのが2014年のことで、重賞としての歴史はまだ浅いレース。とはいえ、以前のオープン特別時代を集計対象に含めるのも違和感がある。そこで今回は、G2として行なわれた過去3年のデータを参考に、G1初年度のホープフルSを占ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 50% 73%
2番人気 1- 0- 2- 0/ 3 33.3% 33.3% 100.0% 150% 163%
3番人気 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 246% 60%
4番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0- 2- 0- 1/ 3 0.0% 66.7% 66.7% 0% 353%
9番人気 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 226%
10番人気〜 0- 0- 0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は人気別成績。1着馬は1〜3番人気から1頭ずつ出ており、1〜3着馬に広げても全9頭のうち6頭がここから出ている。まずは上位人気馬から入るのが得策か。残る3頭の好走は8、9番人気に集まっており、中間の4〜7番人気から好走した馬がいないのはひとつの特徴といえそうだ。また、10番人気以下から1〜3着に入った馬も皆無となっている。

■表2 馬番別成績

馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2番 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 50% 36%
3番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6番 1- 1- 1- 0/ 3 33.3% 66.7% 100.0% 246% 330%
7番 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 340%
8番 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 40%
9番 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 36%
10番 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 150% 73%
11番 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 133%
12番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
18番 0- 0- 0- 0/ 0          

表2は馬番別成績。意外なほど明確な傾向が出ており、好走馬9頭のうち8頭は、6番から11番の馬番に集中している。対して、1〜5番から好走したのは16年1着のレイデオロだけで、12番から外の馬番から好走した馬は1頭もいない。内でも外でもなく、真ん中あたりの馬番を引いた馬が狙いごろとなりそうだ。加えて、過去3年の1着馬がすべて後入れの偶数枠から出ていることも指摘しておきたい。

■表3 キャリア別成績

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1戦 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0% 238% 110%
2戦 1- 1- 2- 8/12 8.3% 16.7% 33.3% 12% 85%
3戦〜 0- 2- 0-24/26 0.0% 7.7% 7.7% 0% 40%

表3はキャリア別成績。キャリア1戦の成績が非常によく、レース経験の浅さは不利な要因とならないようだ。キャリア2戦も好走例が4回あり、複勝率33.3%となかなかの成績。ところが、キャリア3戦以上になると途端に好走率が下がってしまう。キャリア3戦以上で好走した2頭がいずれも8番人気2着と穴をあけている点は侮れないが、豊富なキャリアが必ずしもプラス材料にならないことを確認しておきたい。

■表4 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
新馬 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0% 238% 110%
未勝利 0- 1- 1- 8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 108%
500万下 1- 1- 1- 9/12 8.3% 16.7% 25.0% 12% 74%
オープン特別 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 12%
G2 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走クラス別成績で、前項で述べたことを裏付けるような傾向となっている。成績がもっともいいのは、前走で新馬戦を勝ち上がったばかりの馬。すなわち、キャリア1戦の馬だ。一方で、前走がオープン特別や重賞だった馬の好走例は、15年1番人気2着のロードクエストしかない。すくなくとも過去3年に関しては、重賞で揉まれてきた経験がさほど活きないレースとなったようだ。

■表5 前走人気別成績

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 2- 3- 2- 9/16 12.5% 31.3% 43.8% 55% 108%
2番人気 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 64% 128%
3番人気〜 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走人気別成績で、前走で3番人気以下だった馬の好走例は見当たらない。好走条件は前走2番人気以内で、できれば1番人気に推されていた馬を狙いたい。

■表6 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 3- 3- 3-15/24 12.5% 25.0% 37.5% 55% 109%
2着〜 0- 0- 0-19/19 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は前走着順別成績で、前走人気以上に厳しいボーダーが引かれている。ご覧の通り、前走1着馬以外はまったくのノーチャンスとなっているのだ。

■表7 前走距離別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1400m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 22%
1800m 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% 0% 106%
2000m 3- 1- 1-17/22 13.6% 18.2% 22.7% 60% 46%

表7は前走距離別成績。過去3年、前走でダートを走っていた馬は出走そのものがなかったため、すべて芝のものとなる。複勝率ベースで見ると、前走の距離が長いほど数値が高い。また、過去3年の勝ち馬3頭がすべて前走2000mだったことを考えても、前走で同じ距離を走っていた馬が基本的には有利と考えてよさそうだ。ただし14年は、前走1800mだったコメートが8番人気2着、ブラックバゴも9番人気3着と2頭が穴をあけており、警戒は必要だ。一方、前走1400mの好走はなく、前走1600mで好走した唯一の馬も15年に1番人気2着だったロードクエストだから、人気ほどは走れなかった。400m以上の距離延長となる馬は苦戦の傾向が出ている。

■表8 生産者別成績

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ノーザンファーム 3- 0- 3- 5/11 27.3% 27.3% 54.5% 121% 132%
ビッグレッドファーム 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 200%
様似堀牧場 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 110%
千代田牧場 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 660%
※好走例がある生産者のみ

表8は生産者別成績で、ノーザンファームの圧倒的な強さが光っている。というより、過去3年の1、3着はすべてノーザンファームの生産馬で、それ以外の生産馬が2着に挟まるという結果となっている。このデータを見てしまうと、さすがにノーザンファームの生産馬を重視せざるをえない。

【結論】

■表9 2017年ホープフルS登録馬

馬名 キャリア 前走 生産者
クラス 人気 着順 距離
ウォーターパルフェ 5 未勝利 2 1 2000m 笹地牧場
サンリヴァル 2 OP特別 3 1 2000m 斉藤安行
シャフトオブライト 2 未勝利 3 1 2000m フジワラフアーム
シャルルマーニュ 5 G3 3 3 1800m 山際牧場
ジャンダルム 2 G2 5 1 1600m North Hills Co. Limited
ジュンヴァルロ 2 500万下 4 1 2000m ノーザンファーム
ステイフーリッシュ 1 新馬 3 1 2000m 社台ファーム
タイムフライヤー 4 G3 1 2 2000m 社台コーポレーション白老ファーム
トーセンクリーガー 4 未勝利 1 1 1800m エスティファーム
トライン 1 新馬 1 1 1800m タイヘイ牧場
ナスノシンフォニー 2 500万下 5 2 2000m 恵比寿興業株式会社那須野牧場
ニシノベースマン 7 500万下 9 9 1600m 藤原牧場
フラットレー 2 OP特別 1 5 1800m ノーザンファーム
マイハートビート 4 G3 4 7 2000m ノーザンファーム
リュヌルージュ 2 未勝利 7 1 2000m 坂東牧場
ルーカス 2 G3 2 2 1800m 戸川牧場
ロードアクシス 2 未勝利 6 1 1800m オリオンファーム
ワークアンドラブ 4 500万下 5 1 ダ1800m グランド牧場

2017/11/12 京都9R 黄菊賞 1着 11番 ジュンヴァルロ  

本稿執筆時点ではわからない表1と表2のデータを除いて、表3から表8で示した6つの好走条件を満たしているか否かを一覧にしたのが表9。過去3年の1着馬がすべて該当する条件の「前走1着」「前走2000m」「ノーザンファーム生産」には赤、1〜3着馬の多くが該当する条件の「キャリア1、2戦」「前走新馬戦、未勝利戦、500万下」「前走1、2番人気」には黄色をつけている。なお、ルーカスは生産者が異なるものの、育成がノーザンファームで行なわれたため黄色をつけた。

1着の3条件をすべて満たした唯一の馬となったのがジュンヴァルロ。6つの好走条件のうち、前走人気を除く5つの条件を満たしており、今回のデータ分析ではもっとも有力な馬となった。ほかにノーザンファーム関連馬では、フラットレールーカスが好走条件を3つ満たした。なにせノーザンファーム生産馬の強さが目立つレースなので、こちらもマークしておきたい。

ノーザンファーム関連馬以外では、好走条件を4つ満たすが5頭いる。ウォーターパルフェシャフトオブライトステイフーリッシュトラインリュヌルージュの5頭にも、もちろん注目だ。

実績でいえば、前走でG2のデイリー杯2歳を制したジャンダルムが最上位といえるが、6つの好走条件で満たしたのはふたつだけ。すくなくとも今回のデータ分析においては、有力馬とはならなかった。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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