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第1170回 ダートG1が多数集結! チャンピオンズCを展望する

2017/11/30(木)

今年のチャンピオンズCには、連覇を狙うサウンドトゥルー、フェブラリーSを制したゴールドドリーム、史上初となる11勝目のG1タイトルを目指すコパノリッキーなど合計7頭のダートG1馬が集結し、楽しみな一戦となった。そんな砂の王者決定戦を、現行の条件となった2014年以降のデータから占ってみたい。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 43%
2番人気 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 196% 63%
3番人気 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 156%
4番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5番人気 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 123%
6番人気 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 530% 83%
7番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 146%
9番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気〜 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0% 332% 91%

表1は人気別成績。過去3年の勝ち馬は、14年から順に2番人気、6番人気、12番人気となっており、1着に関しては波乱の傾向も見られる。3着以内の頭数を示すと、1〜3番人気が4頭、4〜6番人気が2頭、7〜9番人気が1頭、10番人気以下が2頭という分布。過去3年のみのデータではあるが、「人気馬だけ」や「穴馬だけ」といった買い方ではなく、本命サイドから人気薄までをバランスよく組み合わせたほうが的中につながりやすいのではないだろうか。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 114%
2枠 1- 2- 0- 3/ 6 16.7% 50.0% 50.0% 1106% 291%
3枠 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 108%
4枠 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 98% 31%
5枠 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 265% 41%
6枠 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 45%
7枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は枠番別成績。ここで注目したいのは複勝率で、1枠が40.0%、2枠が50.0%と、内枠の数値が非常に高い。そして、3〜6枠は複勝率16.7%で並び、7、8枠から好走した馬は皆無となっている。当日の馬場傾向を見極める必要はあるが、チャンピオンズCは思った以上に内枠有利、外枠不利のレースとなっているようだ。

■表3 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 40%
4歳 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5歳 1- 1- 2- 8/12 8.3% 16.7% 33.3% 49% 137%
6歳 2- 1- 1- 5/ 9 22.2% 33.3% 44.4% 914% 203%
7歳以上 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3は年齢別成績。延べ9頭いる1〜3着馬のうち、8頭までが5、6歳に集中していることは見逃せない。その一方で、4歳は好走例が皆無で、3歳の好走も2着が1回あるだけ。また、7歳以上の高齢馬の好走例もない。このように、年齢別成績も意外なほど偏っていることも押さえておきたい。

■表4 4角通過順別成績

4角通過順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番手 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2番手 1- 0- 2- 2/ 5 20.0% 20.0% 60.0% 118% 222%
3〜4番手 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 88%
5〜6番手 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 948% 187%
7〜9番手 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10〜12番手 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13〜18番手 1- 1- 1- 8/11 9.1% 18.2% 27.3% 144% 74%

表4は4角通過順別成績。今のところ、4角1番手の馬(≒逃げた馬)の好走例がないことはこのレースの特色のひとつといっていいのではないか。反面、4角2番手の好走率は非常に高く、4角3〜4番手や4角5〜6番手の好走例もある。先行しそうな馬、先行できそうな馬を狙うのが基本戦略となりそうだ。また、4角7〜9番手や4角10〜12番手の好走例はないのに、4角13〜18番手とかなり後ろから行った馬が3頭も好走している点も興味深い。中途半端な差し馬を狙うぐらいなら、思い切り後ろから行く馬を狙ったほうがよさそうだ。

■表5 前走4角通過順別成績

前走4角通過順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
中央 1番手 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2番手 0- 1- 2- 1/ 4 0.0% 25.0% 75.0% 0% 340%
3〜4番手 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5〜6番手 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7〜9番手 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10〜12番手 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 66%
13〜18番手 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
地方 1番手 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2番手 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 65%
3〜4番手 2- 0- 0- 4/ 6 33.3% 33.3% 33.3% 1205% 228%
5〜6番手 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 397% 155%
7〜9番手 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10〜12番手 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13〜18番手 0- 0- 0- 0/ 0          

前項で4角通過順別成績を確認したが、実際にどの位置でレースをするかは、ゲートが開くまでわからないのも事実。そこで「前走における4角通過順別成績」も確認しておきたい。それが表5で、前走が中央戦だった馬と地方戦だった馬に分けて示している。

前走中央戦から見ていくと、前走4角2番手の馬が【0.1.2.1】と高確率で好走していることが目につく。15年2着のノンコノユメは前走4角11番手だったが、これはむしろ例外と考えるべきか。一方、前走地方戦の好走例は、前走4角2番手、前走3〜4番手、前走5〜6番手のいずれかで、前走4角7番手以降だった馬は割り引いたほうがいいかもしれない。いずれにしても、中央戦、地方戦を問わず、前走4角1番手だった馬がすべて4着以下に終わっている点は興味深い。先に確認した表4と合わせて考えると、チャンピオンズCは逃げ馬に厳しいレースともいえそうだ。

■表6 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 0- 2- 1- 9/12 0.0% 16.7% 25.0% 0% 50%
2着 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 1660% 387%
3着 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0% 159% 69%
4着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 147% 47%
5着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10着〜 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 108%

表6は前走着順別成績。3着以内に入った延べ9頭のうち、8頭までは前走で4着以内に入っていた。例外は、前走14着から巻き返した16年3着のアスカノロマンのみ。さらにいえば、前走4着から好走したのも14年1着のホッコータルマエだけで、ご存知の通り、同馬は史上初めてG1を10勝した歴史的ダートホースだから、これも別枠で考えたほうがいいかもしれない。したがって、前走着順は3着以内を基準とすべきではないだろうか。

■表7 前走レース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
JBCクラシック・G1 2- 1- 1-11/15 13.3% 20.0% 26.7% 145% 62%
JBCレディスクラシック・G1 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 3320% 590%
みやこS・G3 0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 83%
武蔵野S・G3 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 20%
エルムS・G3 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 270%
※好走例がある前走レースのみ

表7は前走レース別成績。集計期間が3年ということもあって、好走例がある前走は5レースのみとなっている。注目したいのは、前走で中央戦を使っていた1着馬が見当たらないこと。過去3年は、地方交流G1のJBCクラシックかJBCレディスクラシックを走っていた馬が勝っている。

■表8 過去3年のチャンピオンズC1〜3着馬

着順 人気 馬名 中京ダート1800m実績 中京以外の中央ダート1800m実績
着別度数 主な戦績 着別度数 主な戦績
14年 1 2 ホッコータルマエ 【0.0.1.1】 13年東海S(G2)3着 【3.1.4.1】 13年アンタレスS(G3)1着
2 8 ナムラビクター 【1.0.0.0】 御嶽特別(1000万下)1着 【3.1.3.1】 14年アンタレスS(G3)1着
3 3 ローマンレジェンド 【1.0.0.0】 ジュライS(OP特別)1着 【6.1.1.2】 13年みやこS(G3)1着
15年 1 12 サンビスタ 【0.0.0.1】 14年チャンピオンズC(G1)4着 【2.0.3.3】 500万下1着
2 3 ノンコノユメ 初出走 【1.1.0.1】 500万下1着
3 5 サウンドトゥルー 【1.0.0.0】 ジュライS(OP特別)1着 【1.1.3.0】 初凪賞(1000万下)1着
16年 1 6 サウンドトゥルー 【1.0.1.0】 15年チャンピオンズC(G1)3着 【1.1.3.0】 初凪賞(1000万下)1着
2 1 アウォーディー 初出走 【2.0.0.0】 16年アンタレスS(G3)1着
3 10 アスカノロマン 【2.0.0.0】 16年東海S(G2)1着 【3.3.0.6】 16年アンタレスS(G3)2着

表8は、過去3年の1〜3着馬をまとめたもの。加えて、「中京ダート1800m実績」および「中京以外の中央ダート1800m実績」を付記している。これを見る限り、本番と同条件の中京ダート1800mにおける実績は重要になってきそうだ。初出走となった2頭を除き、好走した延べ7頭のうち5頭は中京ダート1800mで1着の実績を持つ。また、15年に12番人気1着のサンビスタは、当コース実績が【0.0.0.1】ではあるものの、その1走というのが前年のチャンピオンズC4着。16年に10番人気3着のアスカノロマンは【2.0.0.0】で、同年の東海S(G2)を制していた。

中京ダート1800m初出走となる場合は、中京以外の中央ダート1800m実績がある程度の参考になりそうだ。16年2着のアウォーディーは、アンタレスS(G3)1着を含んで【2.0.0.0】。15年2着のノンコノユメも、500万下ながら1着になったことはあった。

なお、過去の1〜3着馬は、ダート重賞(地方交流を含む)1着を含んだうえで、2着以内を2回以上記録したことがある馬ばかりで、これは最低条件といえるだろう。

【結論】

2017/11/5 京都11R みやこステークス(G3) 1着 16番 テイエムジンソク

 

まずは中京ダート1800m実績を見ていきたい。1着の実績を持つのは、サウンドトゥルー、コパノリッキー、アスカノロマン、グレンツェントの4頭。このなかでは、昨年の勝ち馬サウンドトゥルー、ダートG1を10勝しているコパノリッキーが格上の存在といえる。ただし、いずれも7歳馬。実績には敬意を払いつつも、昨年2着のアウォーディーを含めた7歳のG1馬3頭に関しては、思い切って狙いを下げる手もあるのではないか。

加えて、サウンドトゥルーは前走のJBCクラシックを勝ったものの、その際の4角通過順が8番手だった点も不満が残る。同様のことは、アポロケンタッキーとゴールドドリームの両G1馬にもいえる。

2017/6/28 大井11R 帝王賞(Jpn1) 1着 3番 ケイティブレイブ

 

昨年3着のアスカノロマンは好走率の高い6歳馬。グレンツェントは好走例のない4歳馬ではあるが、同年の東海S1着馬とあれば無視はできない。その東海Sで2着だった5歳馬のモルトベーネにも注意は払うべきだろう。ただし、これらの3頭はいずれも前走着順が4着以下。同じことは、一昨年2着のノンコノユメや昨年4着のカフジテイクにもいえ、これらの5頭はコース適性でどこまで巻き返せるかというところか。

こうして見ると、中京ダート1800m実績で上位の馬はいずれも一長一短といわざるをえない。そこで、前走着順が3着以内だった馬たちに目を移してみたい。

まず目につくのは、みやこSを制したテイエムジンソク。これでダート1800mは6勝目となった。前走4角1番手という点は確かに気になるのだが、道中は3〜4番手を追走しており、決して逃げていたわけではない。また、テイエムジンソクに注目するのであれば、同馬をエルムSで下したロンドンタウンも軽視はできない。前走で韓国に遠征し、コリアカップ1着以来となるローテーションは未知数だが、左回りのダート1800mという条件は今回と同じだ。

もちろん、JBCクラシック2着から臨む今年の帝王賞勝ち馬ケイティブレイブも忘れてはいけない。2000m以上の実績が目立つものの、中央のダート1800mでは【2.3.2.0】と4着以下に落ちたことがない。逆に、1400mをメインに走ってきたキングズガードも、前走のみやこS3着を含めてダート1800mでは【0.1.1.0】と2戦していずれも好走しており、意外な穴馬になるかもしれない。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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