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第1167回 クラシックへつながるか!? ラジオNIKKEI杯京都2歳Sを分析!

2017/11/20(月)

今週は土曜日に京都競馬場で、ラジオNIKKEI杯京都2歳Sが行われる。14年に重賞となったレースで、その間のデータは少ないが、その前はオープン特別として行われていた。京都芝2000mというコース設定も変わっておらず、ほぼ同一レースとして考えていいだろう。来年のクラシック戦線はもちろん、今年からG1に昇格したホープフルSへ向けても重要なレースになると考えられる。今回は過去10年のデータからラジオNIKKEI杯京都2歳Sの傾向を分析してみることにする。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した

■表1 ラジオNIKKEI杯京都2歳Sの成績(過去10年)

着順 馬名 人気 タイム 4角 初勝利コース
16年 1 カデナ 3 2026 7 阪神芝1800m
2 ヴァナヘイム 1 2028 4 小倉芝1800m
3 ベストアプローチ 6 2030 4 京都芝2000m
15年 1 ドレッドノータス 3 2013 2 京都芝2000m
2 リスペクトアース 5 2013 1 東京芝2000m
3 アドマイヤエイカン 1 2015 5 函館芝1800m
14年 1 ベルラップ 6 2048 3 阪神芝1600m
2 ダノンメジャー 2 2048 6 小倉芝1800m
3 シュヴァルグラン 5 2049 8 京都芝2000m
13年 1 トーセンスターダム 1 2008 6 京都芝1800m
2 アグネスドリーム 5 2008 1 函館芝1800m
3 サトノロブロイ 4 2010 2 京都芝1800m
12年 1 エピファネイア 1 2030 3 京都芝1800m
2 ダンツアトラス 8 2033 2 札幌芝1800m
3 テイエムダイパワー 7 2033 1 京都芝2000m
11年 1 トリップ 1 2015 6 京都芝1800m
2 エーシングングン 9 2016 8 新潟芝2000m
3 マナウス 7 2016 2 京都芝1800m
10年 1 マーベラスカイザー 8 2016 4 札幌芝1800m
2 プレイ 5 2016 1 東京芝1800m
3 ダノンバラード 1 2017 4 京都芝1800m
09年 1 ヴィクトワールピサ 1 2016 2 京都芝2000m
2 メイショウホンマル 4 2018 3 札幌芝1800m
3 ダノンスパシーバ 3 2019 4 京都芝1600m
08年 1 イグゼキュティヴ 2 2022 3 札幌ダ1700m
2 ファミリズム 5 2023 9 京都芝2000m
3 アンライバルド 1 2024 7 京都芝1800m
07年 1 アルカザン 4 2025 6 京都芝1800m
2 ダノンイサオ 1 2025 3 京都芝2000m
3 ピースキーパー 6 2026 3 京都芝1800m
※14年より重賞。13年以前は京都2歳Sの名称。

表1は過去10年で3着以内に好走した馬たちの一覧。重賞となったのは14年からで、それ以前はオープン特別の京都2歳Sの成績を記している。昨年優勝したカデナはクラシック戦線に乗り、次走弥生賞を制した。同年3着のベストアプローチは青葉賞で2着と好走。14年3着のシュヴァルグランは古馬となって活躍している。それより前は12年にエピファネイアが優勝。11年優勝のトリップも翌年弥生賞では2着。あとは09年1着のヴィクトワールピサ、08年3着のアンライバルドあたりが目につく名前だろうか。オープン特別時代から翌年のクラシックで活躍する馬を出しており、ラジオNIKKEI杯京都2歳Sとなった現在、いつ大物が出てもおかしくはない下地はあると言える。

2012/11/24 京都9R 京都2歳ステークス 1着 1番 エピファネイア

 

好走馬30頭のうち08年2着のファミリズム以外はすべて牡馬。牡馬のクラシック戦線を意識し、素質馬を探る方向で考えるべきレースだ。例年の傾向として、出走頭数がかなり少ない。過去10年でフルゲートはおろか12頭が最大。10頭未満になることもザラだ。よって、必然的に穴馬が食い込む余地が限られている。

好走した各馬の人気を見ると、上位人気がかなり目立つ。7番人気以下で好走した馬は5頭しかいない。10〜12年に集中しており、穴馬が来ていない年の方が多い。レースの勝ち時計はほぼ比較的安定している。2分台そこそこで、2分を切ってくるようなことはない。レースの展開もスローペースになりやすい

好走馬の4コーナー位置を示したが、特に1番手だった馬に注目してみたい。15年2着のリスペクトアースなど4頭が該当。いずれも当日人気は5番人気以下だった。穴を狙うには適さないレースではあるが、ハナを切りそうな馬はつねに伏兵として注意しておくと良さそうだ。

実績面においては今回、前走ではなく初勝利時のコースに注目してみた。結論としては好走馬の大半が芝1800〜2000mであった。08年1着のイグゼキュティヴは道営デビューだったためダートとなった点は仕方がない。芝1600mの勝ち上がりもいるが、わずか2頭だけだ。芝中距離を勝利していれば場所はどこでもいい。ただ、実際には京都で勝っている馬が非常に多く、同実績馬には要注目したい。

■表2 ラジオNIKKEI杯京都2歳S好走馬の血統(過去10年)

着順 馬名 種牡馬 母父馬
16年 1 カデナ ディープインパクト French Deputy
2 ヴァナヘイム キングカメハメハ ディープインパクト
3 ベストアプローチ New Approach Efisio
15年 1 ドレッドノータス ハービンジャー サンデーサイレンス
2 リスペクトアース マンハッタンカフェ Street Cry
3 アドマイヤエイカン ハーツクライ フレンチデピュティ
14年 1 ベルラップ ハーツクライ シンボリクリスエス
2 ダノンメジャー ダイワメジャー Azamour
3 シュヴァルグラン ハーツクライ Machiavellian
13年 1 トーセンスターダム ディープインパクト エンドスウィープ
2 アグネスドリーム マンハッタンカフェ Came Home
3 サトノロブロイ ゼンノロブロイ Distorted Humor
12年 1 エピファネイア シンボリクリスエス スペシャルウィーク
2 ダンツアトラス バゴ フレンチデピュティ
3 テイエムダイパワー アドマイヤジャパン グラスワンダー
11年 1 トリップ クロフネ サンデーサイレンス
2 エーシングングン ジャングルポケット サンデーサイレンス
3 マナウス ダイワメジャー Sadler's Wells
10年 1 マーベラスカイザー マーベラスサンデー Woodman
2 プレイ ロックオブジブラルタル サンデーサイレンス
3 ダノンバラード ディープインパクト Unbridled
09年 1 ヴィクトワールピサ ネオユニヴァース Machiavellian
2 メイショウホンマル キングヘイロー Seattle Slew
3 ダノンスパシーバ フレンチデピュティ Mr. Prospector
08年 1 イグゼキュティヴ チーフベアハート アスワン
2 ファミリズム ダンスインザダーク Nureyev
3 アンライバルド ネオユニヴァース Sadler's Wells
07年 1 アルカザン ダンスインザダーク Cormorant
2 ダノンイサオ Swain Meadowlake
3 ピースキーパー ウォーエンブレム ミルジヨージ
※14年より重賞。13年以前は京都2歳Sの名称。

追加の資料として血統面のデータを表に記した。好走馬の父、母父の一覧だ。ディープインパクト産駒がデビューした10年からいきなりダノンバラードが3着に好走している。ただ、その後は同産駒の好走はさほど多くない。13年1着トーセンスターダム、16年1着のカデナにとどまる。クラシックに強いディープインパクトではあるが、このレースではいろいろな産駒が活躍している。ハービンジャーやハーツクライ、マンハッタンカフェ、古くはダンスインザダークなど、実際にクラシック戦線で強い種牡馬の名前が目立つ。ディープインパクトがそれほど強いレースではないが、クラシック戦線を意識させる血統傾向であることには変わりがない。

2016/11/26 京都11R ラジオN杯京都2歳S(G3) 1着 3番 カデナ

 

また、16年1着カデナの配合であるディープインパクト×French Deputyは、14年の秋華賞を制したショウナンパンドラと同じ。11年2着のエーシングングンの配合であるジャングルポケット×サンデーサイレンスは、同年に秋華賞を制したアヴェンチュラと同じだ。京都芝2000mのG1にも通じる血統傾向として考えてみたいところだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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