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第1149回 古馬G1へ注目の一戦! オールカマーを分析

2017/9/18(月)

秋の中山開催も後半に入り、今週は日曜に古馬G1へ向けて注目の前哨戦であるオールカマーが行われる。以前は秋の天皇賞、ジャパンC、有馬記念といった大舞台へつながらない時期もあったが、一昨年のショウナンパンドラはジャパンCを制覇、昨年のゴールドアクターもJC4着後に有馬記念3着に入るなど本番との関連性が強まっている。今回は2011年以降に中山競馬場で行われた近5回のデータから、馬券作戦でおさえておきたいポイントを探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オールカマー近5回の上位3着以内馬一覧(中山開催のみ)

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 性齢 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2016
(良)
1 ゴールドアクター 2分11秒9 牡5 1 4 34秒4 59秒9 35秒4
2 サトノノブレス クビ 牡6 3 3 34秒6
3 ツクバアズマオー 1馬身 牡5 6 7 34秒3
2015
(良)
1 ショウナンパンドラ 2分11秒9 牝4 3 8 34秒1 60秒8 34秒9
2 ヌーヴォレコルト 1馬身1/2 牝4 1 5 34秒5
3 ミトラ 2馬身 セ7 7 5 34秒9
2013
(良)
1 ヴェルデグリーン 2分12秒0 牡5 9 9 33秒6 59秒6 36秒3
2 メイショウナルト クビ セ5 2 6 34秒6
3 ダノンバラード クビ 牡5 1 3 35秒0
2012
(重)
1 ナカヤマナイト 2分15秒5 牡4 2 2 35秒9 61秒4 36秒0
2 ダイワファルコン 1馬身1/2 牡5 4 1 36秒2
3 ユニバーサルバンク 3/4馬身 牡4 6 3 36秒0
2011
(良)
1 アーネストリー 2分11秒2 牡6 1 2 34秒9 60秒5 35秒5
2 ゲシュタルト 1馬身1/2 牡4 6 6 34秒6
3 カリバーン 1/2馬身 牡4 2 4 35秒0

2016/9/25 中山11R 産経賞オールカマー(G2) 1着 6番 ゴールドアクター

まず表1はオールカマー近5回の3着以内馬一覧。12年のみ重馬場で時計が掛かっているものの、良馬場で行われた他の4回は2分11秒2〜12秒0でまとまっており、特に近3年はほぼ同じ勝ちタイムで推移している。前半1000m通過も毎年平均ペースで流れており、近2年は自身の上がり34秒台の馬が上位を独占している。上がり33秒台で上位に入ったのは13年1着のヴェルデグリーンのみで、基本的には平均ペースから最後に速い脚を使える持続力タイプが有利なレースといえそうだ。昨年は1番人気に推されたゴールドアクターが中団追走からサトノノブレスとの競り合いを制して勝利している。なお、牝馬は【1.1.0.8】で一昨年のショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルトがワンツーを決めるも、複勝率20%と低め。連対した2頭はともに3歳時に牝馬三冠で勝利した実績があった。

人気順を見ると、1番人気馬は【2.1.1.1】で昨年のゴールドアクターら2勝。12年を除いて毎年3着以内に入っており、信頼度が高い。また、10番人気以下の激走はないものの、昨年のツクバアズマオーのように毎年6番人気以下の伏兵が1頭ずつ馬券に絡んでいる。上位人気馬と6〜9番人気の伏兵の組合せが馬券のポイントになりそうだ。

■表2 オールカマー近5回の年齢別成績(中山開催のみ)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4歳 2- 2- 2- 7/13 15.4% 30.8% 46.2% 82% 116%
5歳 2- 2- 2-18/24 8.3% 16.7% 25.0% 166% 69%
6歳 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 12% 28%
7歳以上 0- 0- 1-18/19 0.0% 0.0% 5.3% 0% 17%

表2は年齢別成績。表に黄色で強調したように4歳馬が一昨年のショウナンパンドラら2勝をあげ、連対率30.8%・複勝率46.2%と非常に高い。複勝回収率でも100%を超えており、注目だ。5歳馬は昨年のゴールドアクターら2勝も、出走数が多い分だけ連対率・複勝率で4歳馬に離されている。また、6歳馬は11年アーネストリーが勝利している。

なお、出走数が少ない3歳馬はともかく、7歳以上の高齢馬も一昨年3着のミトラのみで苦戦傾向にある。

■表3 オールカマー近5回の前走レース別成績(中山開催のみ)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
宝塚記念 3- 2- 1- 3/ 9 33.3% 55.6% 66.7% 134% 108%
天皇賞・春 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 50% 110%
新潟大賞典 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 3800% 600%
七夕賞 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 130%
小倉記念 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 40%
札幌日経オープン 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 125%
札幌記念 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 25%
目黒記念 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 127%
中日新聞杯 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 340%
その他のレース 0- 0- 0-34/34 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2015/9/27 中山11R 産経賞オールカマー(G2) 1着 3番 ショウナンパンドラ

表3は前走レース別成績。秋G1の前哨戦だけあって、宝塚記念や春の天皇賞といった古馬中長距離G1を使われた馬の成績が格段に良い。宝塚記念組は一昨年のショウナンパンドラら3勝をあげており、連対率・複勝率ともに非常に高い。春の天皇賞組も昨年のゴールドアクターが勝利している。その他の勝利は新潟大賞典組の13年ヴェルデグリーン。

上位2レース以外では新潟大賞典をはじめ、七夕賞・小倉記念・札幌記念・中日新聞杯など前走2000m重賞組から3着以内馬が目立っている。宝塚記念組、天皇賞・春組以外では注目しておきたい傾向だ。

■表4 オールカマー近5回の種牡馬別成績(中山開催のみ)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 108% 81%
ジャングルポケット 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 1266% 330%
ステイゴールド 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 44% 58%
グラスワンダー 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 46% 36%
スクリーンヒーロー 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 200% 120%
ハーツクライ 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 60%
マンハッタンカフェ 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 320%
シンボリクリスエス 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 56%
デュランダル 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 75%
ネオユニヴァース 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 510%
その他の種牡馬 0- 0- 0-32/32 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は種牡馬別成績。ディープインパクト産駒は一昨年のショウナンパンドラが勝利し、昨年もサトノノブレスが2着に入るなど近3回は1頭ずつ馬券に絡んでいる。好走した3頭はいずれも3歳G1で3着以内に入った実績があった。また、ジャングルポケット産駒は13年ヴェルデグリーンが勝利し、12年ダイワファルコンが2着と非常に相性が良い。

その他ではステイゴールド産駒は12年ナカヤマナイトが勝利し、昨年もツクバアズマオーが3着。グラスワンダー産駒からは11年アーネストリー、スクリーンヒーロー産駒からは昨年のゴールドアクターがそれぞれ勝利。ジャングルポケット以外はグラスワンダーとその子のスクリーンヒーロー、シンボリクリスエスといったロベルトから、その他の種牡馬はサンデーサイレンスからHail to Reasonにさかのぼり、血統的に注目だ。また、デュランダル以外は2400〜2500mのG1を勝利した種牡馬が並んでいる。

■表5 前走からの間隔別成績(中山開催の近5回)

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中1週 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中3週 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中4〜8週 0- 1- 2-15/18 0.0% 5.6% 16.7% 0% 31%
中9〜半年 5- 4- 2-22/33 15.2% 27.3% 33.3% 157% 88%
半年以上 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 68%

表5は前走からの間隔別成績。前走から中9週〜半年間隔が空いた組が5勝すべて挙げており、連対馬10頭中9頭までを占めている。これら夏場を休養に充てて、復帰初戦の馬に注目しておきたい。

中4〜8週の馬では13年メイショウナルトが2着、昨年もツクバアズマオーが3着に入っている。前走から半年以上空いた馬は一昨年3着のミトラのみ。なお、前走から中3週以内の馬からは3着以内馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

■表6 前走G1組以外の3着以内馬の重賞実績(中山開催の近5回)

年度 馬名 人気 着順 重賞実績
2016 ツクバアズマオー 6 3 函館記念3着
2015 ミトラ 7 3 福島記念1着
2013 ヴェルデグリーン 9 1 なし
メイショウナルト 2 2 小倉記念1着
2012 ダイワファルコン 4 2 中山金杯2着
ユニバーサルバンク 6 3 京都新聞杯2着
2011 カリバーン 2 3 なし

最後に表6は前走G1組以外で3着以内に好走した馬の重賞実績。前走G1組以外は人気薄になることが多いが、13年1着ヴェルデグリーン・11年3着カリバーン以外はすべて過去に重賞で馬券に絡んだ実績があった。それもユニバーサルバンク以外は小回りの芝2000m重賞での好走歴で、今回もそうした経歴のある馬も伏兵で狙っていきたい

 また、重賞実績がなかったヴェルデグリーン、カリバーンは本格化後の前走が自身初の重賞で敗れているパターンだった。本格化してきた馬にも注意しておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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