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第1133回 新潟直線1000m戦で押さえておくべきポイントは?

2017/7/24(月)

今週から開催が替わり、札幌・新潟・小倉の3場開催となる。平地の重賞は日曜に札幌で牝馬限定のクイーンS、新潟で芝直線1000mのアイビスサマーダッシュの2鞍。今回のデータde出〜たでは、アイビスサマーダッシュが行われる新潟芝直線1000m戦の馬券作戦でのポイントを探っていきたい。2014年〜16年の夏の新潟の過去3年のデータから分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 夏の新潟芝1000m戦の人気別成績(14〜16年/未勝利戦除く)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 12-  1-  1-  8/ 22 54.5% 59.1% 63.6% 166% 92%
2番人気 1-  4-  4- 13/ 22 4.5% 22.7% 40.9% 19% 64%
3番人気 1-  3-  6- 12/ 22 4.5% 18.2% 45.5% 25% 87%
4番人気 1-  2-  3- 16/ 22 4.5% 13.6% 27.3% 53% 75%
5番人気 0-  3-  3- 16/ 22 0.0% 13.6% 27.3% 0% 85%
6番人気 3-  2-  1- 16/ 22 13.6% 22.7% 27.3% 177% 90%
7番人気 2-  0-  1- 19/ 22 9.1% 9.1% 13.6% 153% 67%
8番人気 2-  2-  2- 16/ 22 9.1% 18.2% 27.3% 201% 139%
9番人気 0-  3-  0- 19/ 22 0.0% 13.6% 13.6% 0% 64%
10番人気以下 0-  2-  1-152/155 0.0% 1.3% 1.9% 0% 18%

まず表1は夏の新潟芝1000m戦の人気別成績。直線1000mの基本的なところでは牝馬が多く、353頭中248頭と出走馬の2/3以上を占めている。表に黄色で強調したように、1番人気馬が22戦中12勝と過半数の勝利をおさめている。2番人気以下と比べても勝利数で圧倒しており、1番人気が勝ち切る傾向が強い。他のコースとは違って、展開による有利不利が少ないこと、コーナーで起きるまぎれがないことが大きな要因だろう。勝利数に対して2・3着は1回ずつと少なく、1着か4着以下かがハッキリしている

勝ち馬は8番人気以内におさまっており、3着以内馬も9番人気以内が圧倒的に多い。 連対率では2〜9番人気まで20%前後でほぼ横並びの状態となっている。一方、10番人気以下は連対率・複勝率がかなり低く、期待値的にも低い。

このデータから馬券的には1番人気馬を1着固定にし、2・3着候補を2〜9番人気から選ぶ3連単フォーメーションが考えられる。では、1番人気馬が1着固定で買えるパターンはあるのだろうか。

■表2 表1で示した1番人気馬の前走距離別成績(14〜16年/未勝利戦除く)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 28% 31%
1200m 11- 1- 0- 1/13 84.6% 92.3% 92.3% 266% 140%
1400m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

続いて表2は表1で示した1番人気馬の前走距離別成績。黄色で強調した前走1200m組が12勝中11勝をおさめており、勝率・連対率も非常に高い。この組の2着1回もタイム差なしの2着で、ほぼ完璧といえる好内容だ。前走1200m組以外は前走1000m組の1勝のみで、連対率・複勝率も低い。

馬券作戦として、まず1番人気馬の取捨が肝心。前走1200m組なら1着固定の3連単フォーメーション作戦は有効だ。逆に前走1200m以外であれば危険で、波乱も十分にありえる。傾向がわかりやすいのが新潟芝直線1000m戦の特徴といえるだろう。

■表3 夏の新潟芝1000m戦の所属別成績(14〜16年/未勝利戦除く)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
美浦 14- 17- 16-247/294 4.8% 10.5% 16.0% 47% 56%
栗東 8-  5-  6- 38/ 57 14.0% 22.8% 33.3% 62% 55%
1〜3番人気 7-  4-  3-  3/ 17 41.2% 64.7% 82.4% 133% 113%
7番人気以下 0-  0-  0- 25/ 25 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3は所属別成績。出走数は主戦場となる美浦所属の関東馬が圧倒的に多いのだが、連対率・複勝率は低い。対して、栗東所属の関西馬は勝率・連対率・複勝率いずれも関東馬の2倍以上の率を残している。ただし、複勝回収率では関東馬、関西馬ほぼ同じだ。

関西馬を人気別で探ると、上位3番人気以内に推された馬の成績が格段に良い。複勝回収率でも100%を超えており、少数精鋭といった好成績を示している。逆に関西馬で7番人気以下となると4着以下ばかりとなる。出走数が少ない関西馬、その中でも3番人気以内に推される人気馬は勝負気配が強く、ぜひともチェックしておきたい

■表4 夏の新潟芝1000m戦の枠番別成績と馬番偶数奇数別成績(14〜16年/未勝利戦除く)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1- 0- 0-36/37 2.7% 2.7% 2.7% 11% 3%
2枠 2- 2- 1-33/38 5.3% 10.5% 13.2% 24% 52%
3枠 1- 2- 3-33/39 2.6% 7.7% 15.4% 42% 47%
4枠 3- 2- 1-35/41 7.3% 12.2% 14.6% 55% 35%
5枠 1- 1- 2-38/42 2.4% 4.8% 9.5% 3% 30%
6枠 3- 4- 4-31/42 7.1% 16.7% 26.2% 72% 88%
7枠 4- 7- 6-39/56 7.1% 19.6% 30.4% 80% 96%
8枠 7- 4- 5-42/58 12.1% 19.0% 27.6% 78% 66%
馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
偶数 13-9-18-134/174 7.5% 12.6% 23.0% 55% 59%
奇数 9-13- 4-153/179 5.0% 12.3% 14.5% 43% 51%
大外 5- 3- 1- 12/21 23.8% 38.1% 42.9% 182% 106%

表4は枠番別成績と馬番の偶数奇数別成績。枠番別成績では大外の8枠に入った馬が7勝をあげ、勝率も唯一10%を超えている。やはり芝の状態が良い外枠有利は明らかで、黄色で強調した外目の6〜8枠の連対率・複勝率が高い。ただ、大外の8枠は人気になりやすいため、6枠・7枠に入った馬の方が複勝回収率は高くなっている

馬番では偶数・奇数で連対率こそほぼ変わらないが、勝利数・複勝率では偶数馬番の馬が優勢となっている。この傾向は今年5月の1回開催ではさらに顕著で、偶数馬番【6-8-4-45】、奇数馬番【2-0-4-58】と偶数馬番が圧倒する結果が出ている。この夏の開催でも偶数番有利が維持されているか、注目しておきたい。ちなみに過去3年で大外の馬番に入った馬は5勝で連対率・複勝率も高く、複勝回収率も100%を超えている

■表5 夏の新潟芝1000m戦の騎手別成績(14〜16年/未勝利戦除く)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
M.デムーロ 5- 0- 1- 0/ 6 83.3% 83.3% 100.0% 270% 155%
内田博幸 2- 3- 0- 9/14 14.3% 35.7% 35.7% 22% 55%
石川裕紀人 2- 2- 1- 6/11 18.2% 36.4% 45.5% 72% 100%
田中勝春 2- 1- 1- 9/13 15.4% 23.1% 30.8% 134% 74%
柴田善臣 2- 1- 0-12/15 13.3% 20.0% 20.0% 139% 78%
江田照男 2- 0- 0-12/14 14.3% 14.3% 14.3% 310% 81%
田辺裕信 1- 2- 0- 7/10 10.0% 30.0% 30.0% 173% 116%
戸崎圭太 1- 1- 2-10/14 7.1% 14.3% 28.6% 86% 77%
北村友一 1- 1- 1- 0/ 3 33.3% 66.7% 100.0% 190% 343%
木幡初也 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 152% 41%
木幡巧也 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 74% 34%
菊沢一樹 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 590% 180%
川田将雅 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 200% 110%
岩田康誠 0- 1- 3- 3/ 7 0.0% 14.3% 57.1% 0% 150%
二本柳壮 0- 1- 2- 4/ 7 0.0% 14.3% 42.9% 0% 105%
※1勝以上もしくは連対数3回以上

2015/8/9 新潟10R 驀進特別 1着 3番 プリンセスムーン

表5は騎手別成績。M.デムーロ騎手が最多の5勝をあげており、アイビスSDも一昨年・昨年とベルカントで連覇している。5勝すべて1番人気ではあったが、それでもきっちり勝たせるのがデムーロ騎手の手腕だろう。

他で注目したいのは黄色で示した4騎手。石川騎手は昨年5鞍に騎乗し、3着以内4回と1000m戦を得意にしてきた感がある。また、北村友一騎手は騎乗機会3回すべて3着以内と非常に相性が良い。一昨年の驀進特別では3番人気のプリンセスムーンで勝利。昨年もこのコンビで春の駿風S、韋駄天Sと1000m戦で2勝をあげている。

また、勝ち星こそあげていないが、岩田騎手・二本柳騎手も複勝率が高く、注目しておきたい。

■表6 夏の新潟芝1000m戦の種牡馬別成績BEST10(14〜16年/未勝利戦除く)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ヨハネスブルグ 3- 4- 2- 3/12 25.0% 58.3% 75.0% 167% 180%
サクラバクシンオー 3- 1- 0-15/19 15.8% 21.1% 21.1% 52% 34%
クロフネ 2- 0- 2- 6/10 20.0% 20.0% 40.0% 72% 73%
キンシャサノキセキ 2- 0- 0- 7/ 9 22.2% 22.2% 22.2% 73% 33%
ダイワメジャー 1- 2- 1- 7/11 9.1% 27.3% 36.4% 38% 82%
アドマイヤムーン 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5% 71% 53%
マイネルラヴ 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0% 43% 49%
ハーツクライ 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3% 228% 140%
フレンチデピュティ 1- 0- 3- 5/ 9 11.1% 11.1% 44.4% 298% 203%
グラスワンダー 1- 0- 2- 1/ 4 25.0% 25.0% 75.0% 87% 145%

2015/8/29 新潟10R 稲妻ステークス 1着 5番 ネロ

最後に表6は種牡馬別成績TOP10。ヨハネスブルグ産駒が一昨年の稲妻Sのネロら3勝をあげ、連対率・複勝率ともに非常に優秀だ。ネロは昨年のアイビスSDでも2着に好走している。同産駒の8番人気以下の出走馬9頭はすべて3着以内と抜群の相性を示している。一方、サクラバクシンオー産駒も3勝で並んでいるが、そのうち2勝はベルカントで全体の連対率・複勝率は低い。

他ではヨハネスブルグ産駒と同じノーザンダンサー系のクロフネ、フレンチデピュティ産駒、新潟で良績を残すグラスワンダー産駒にも注目しておきたい。また、母父ではサンデーサイレンスが【4.3.3.20】で最多の4勝をあげているが、なかでも父ノーザンダンサー系は【4.2.2.10】と好成績。父ノーザンダンサー系×母父サンデーサイレンスの出走馬はぜひチェックしておきたい

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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