第1131回 7〜8月の1600万条件戦の狙い方|競馬情報ならJRA-VAN

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第1131回 7〜8月の1600万条件戦の狙い方

2017/7/17(月)

今週は日曜に函館2歳S、中京記念が組まれているが、土曜には函館日刊スポーツ杯、そして桶狭間Sの1600万条件戦2レースも行われる。これら7〜8月の1600万条件戦は04〜06年には7レース前後だったが、ここ3年はいずれも21レースと、以前に比べ購入機会も増えている。そこで月曜掲載分の今回は、7〜8月の1600万条件戦にスポットを当ててみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、集計期間は12年以降本年7月8日までとしている。

■表1 1600万条件戦における人気別成績(芝)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
7〜8 1 25-10-14-26/75 33.3% 46.7% 65.3% 82% 87%
2 8-12-12-43/75 10.7% 26.7% 42.7% 47% 73%
3 7-12-8-48/75 9.3% 25.3% 36.0% 59% 72%
4 4-10-9-52/75 5.3% 18.7% 30.7% 42% 70%
5 11-9-7-48/75 14.7% 26.7% 36.0% 163% 104%
6 7-5-8-55/75 9.3% 16.0% 26.7% 131% 86%
7 3-4-6-62/75 4.0% 9.3% 17.3% 71% 70%
8〜 10-13-12-439/474 2.1% 4.9% 7.4% 99% 71%
9〜12 1 61-38-22-65/186 32.8% 53.2% 65.1% 83% 87%
2 26-32-24-104/186 14.0% 31.2% 44.1% 61% 72%
3 28-21-19-118/186 15.1% 26.3% 36.6% 91% 74%
4 15-15-30-126/186 8.1% 16.1% 32.3% 67% 76%
5 12-20-21-133/186 6.5% 17.2% 28.5% 80% 80%
6 18-11-20-137/186 9.7% 15.6% 26.3% 113% 89%
7 4-16-9-157/186 2.2% 10.8% 15.6% 39% 74%
8〜 22-34-41-1033/1130 1.9% 5.0% 8.6% 74% 78%

1600万条件のうち、まずは芝コースで行われたレースについて、7〜8月と9〜12月の人気別成績を比較してみた。1番人気は7〜8月の連対率がやや低いものの、勝率、複勝率や回収率は9月以降と大差なく、特に夏を意識する必要はない。ただ、2〜4番人気はいずれも勝率が低く、単勝回収率を見てもあまり買いたくないゾーンだ。その分、5番人気の成績が良く、6番人気も9月以降同様に単勝回収率100%を超えているため、この5〜6番人気が1着候補としては妙味がある。また、8番人気以下も単勝回収率99%、そして7番人気は71%でも9月以降の39%に比べれば上出来。全体的に見れば、2〜4番人気の勝率が低い分、5番人気以下の妙味が高く出ている形だ。5〜6番人気を中心に、穴っぽい馬をアタマで狙いたいのが7〜8月の芝・1600万条件戦と言えるだろう。

■表2 1600万条件の昇級・降級別成績(芝→芝)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
7〜8 降級戦 13-5-10-71/99 13.1% 18.2% 28.3% 99% 61%
同クラス 44-51-52-553/700 6.3% 13.6% 21.0% 89% 79%
昇級戦 15-19-14-92/140 10.7% 24.3% 34.3% 98% 88%
9〜12 降級戦 21-11-19-149/200 10.5% 16.0% 25.5% 45% 80%
同クラス 112-118-131-1417/1778 6.3% 12.9% 20.3% 76% 77%
昇級戦 51-55-34-205/345 14.8% 30.7% 40.6% 99% 101%

2017/7/1 福島11R テレビユー福島賞 1着 11番 ワンスインナムーン

続いて表2は、前走、今回ともに芝のレースに出走した馬の、昇級/降級別成績である。ここでは便宜的に「昇級」「降級」としているが、「昇級」には今回格上挑戦馬、「降級」には前走格上挑戦馬も含まれる(以下同)。また、前走地方競馬出走馬は表6〜7のダートも含め除いており、その地方組は計【0.0.0.6】と好走がない。 ダービー翌週にクラス編成替えが行われ、7〜8月というと4歳馬は降級2戦目以降になる馬も少なくないが、それでも勝率が高いのは降級馬。今年も7月1日のテレビユー福島賞を、高松宮記念以来だったワンスインナムーンが制しているが、少々間隔が開いていてもやはり侮れない。また昇級馬も9月以降に比べればやや悪いとはいえ、連対率・複勝率や単勝回収率は高いため、軽視は禁物だ。この時期、そして9月以降とも、前走も1600万条件に出走していた馬は少々狙いが下がる

■表3 1600万条件の年齢別成績(芝)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
7〜8 3歳 5-3-2-27/37 13.5% 21.6% 27.0% 94% 62%
4歳 27-17-23-113/180 15.0% 24.4% 37.2% 66% 66%
(4歳・芝→芝降級) 11-4-6-27/48 22.9% 31.3% 43.8% 122% 83%
5歳 31-29-31-283/374 8.3% 16.0% 24.3% 131% 87%
(5歳・芝→芝昇級) 7-7-4-33/51 13.7% 27.5% 35.3% 193% 106%
(5歳・芝→芝同クラス) 23-21-26-219/289 8.0% 15.2% 24.2% 126% 89%
(5歳・芝→芝降級) 0-1-1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 30%
6歳 11-16-13-200/240 4.6% 11.3% 16.7% 96% 87%
7歳以上 1-10-7-150/168 0.6% 6.5% 10.7% 24% 47%
9〜12 3歳 45-30-35-235/345 13.0% 21.7% 31.9% 78% 82%
4歳 84-70-74-363/591 14.2% 26.1% 38.6% 82% 94%
5歳 37-59-46-626/768 4.8% 12.5% 18.5% 65% 82%
6歳 17-25-27-434/503 3.4% 8.3% 13.7% 101% 74%
7歳以上 3-3-4-215/225 1.3% 2.7% 4.4% 29% 29%

芝コース最後に、年齢別成績も見ておきたい。当然ながら4歳馬が勝率トップになるが、その4歳の中でもやはり降級馬が良く、単勝回収率も122%をマーク。人気になりがちでも、4歳の降級馬は「買い」だ。また、ここで注目したいのは5歳馬で、昇級馬は単勝回収率193%、同クラスでも126%を記録し、少々勝率は低くても妙味がある。対して降級馬は【0.1.1.15】。5歳で「降級」に分類されるのは、長期休養明けの馬を除き前走格上挑戦馬だが、5歳のこのタイプを特にアタマとして狙うのは危険だ。

■表4 1600万条件戦における人気別成績(ダート)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
7〜8 1 5-4-4-16/29 17.2% 31.0% 44.8% 45% 62%
2 11-5-2-11/29 37.9% 55.2% 62.1% 168% 105%
3 2-2-4-21/29 6.9% 13.8% 27.6% 44% 50%
4 5-5-5-14/29 17.2% 34.5% 51.7% 126% 132%
5 2-2-3-22/29 6.9% 13.8% 24.1% 72% 73%
6 2-2-3-22/29 6.9% 13.8% 24.1% 83% 80%
7 0-2-1-26/29 0.0% 6.9% 10.3% 0% 61%
8〜 2-7-7-209/225 0.9% 4.0% 7.1% 29% 62%
9〜12 1 43-35-10-42/130 33.1% 60.0% 67.7% 92% 94%
2 24-24-11-71/130 18.5% 36.9% 45.4% 78% 76%
3 15-9-21-85/130 11.5% 18.5% 34.6% 69% 70%
4 14-7-13-96/130 10.8% 16.2% 26.2% 79% 61%
5 11-11-17-91/130 8.5% 16.9% 30.0% 91% 85%
6 5-15-11-99/130 3.8% 15.4% 23.8% 47% 84%
7 4-6-12-108/130 3.1% 7.7% 16.9% 44% 73%
8〜 14-24-34-913/985 1.4% 3.9% 7.3% 91% 67%

ここからは芝コースと同様のデータを、ダート戦についてもみていきたい。サンプルが少ない影響もあるだろうが、人気別成績にはムラがあり、上位人気の中で明らかに悪いのが1、3番人気で単勝回収率50%未満。一方で2、4番人気の回収率は単複とも100%を超え、特に2番人気の単勝は168%を記録する。また、7番人気以下は勝率、単勝回収率が低く、表1の芝コースとは違ってあまり穴馬の優勝は期待できない

■表5 7〜8月の1600万ダート戦における単勝オッズ・人気別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 単回収 1番人気 2番人気 3番人気 4番人気
1.5〜1.9 0-1-1-2/4 0.0% 0% 0-1-1-2
2.0〜2.9 5-2-1-6/14 35.7% 95% 5-1-1-6 0-1-0-0
3.0〜3.9 3-4-3-12/22 13.6% 50% 0-2-1-6 3-2-1-6 0-0-1-0
4.0〜4.9 5-4-2-8/19 26.3% 112% 0-0-1-2 5-2-1-3 0-2-0-3
5.0〜6.9 6-1-4-14/25 24.0% 134% 3-0-0-2 1-0-3-10 2-1-1-1
7.0〜9.9 6-2-7-27/42 14.3% 121% 1-0-0-6 3-2-4-9
10.0〜14.9 1-5-2-18/26 3.8% 42% 0-0-0-2 0-2-0-3
15.0〜19.9 1-2-2-27/32 3.1% 47% 0-0-0-1
20.0〜29.9 1-1-1-43/46 2.2% 52%
30.0〜49.9 1-3-5-39/48 2.1% 88%
50.0〜99.9 0-3-1-72/76 0.0% 0%
100.0〜 0-1-0-73/74 0.0% 0%

表4があまりきれいな形にならなかったため、単勝オッズ別の成績も調べてみた。まず1番人気については、単勝2倍台なら【5.1.1.6】勝率38.5%、単勝回収率102%になり、アタマでも買える成績だ。一方、3番人気はオッズを問わずあまり良くない傾向。逆に2番人気はオッズを問わず買いで、4番人気は10倍未満なら【5.3.5.10】勝率21.7%、単勝回収率159%になる。いずれにしても、上位人気の中ではまず3番人気馬は疑ってかかるのが良さそうな印象だ。

■表6 1600万条件の昇級・降級別成績(ダート→ダート)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
7〜8 降級戦 2-2-1-12/17 11.8% 23.5% 29.4% 65% 56%
同クラス 15-21-21-269/326 4.6% 11.0% 17.5% 36% 67%
昇級戦 10-6-3-32/51 19.6% 31.4% 37.3% 87% 93%
9〜12 降級戦 6-6-3-37/52 11.5% 23.1% 28.8% 56% 61%
同クラス 75-87-91-1130/1383 5.4% 11.7% 18.3% 91% 72%
昇級戦 42-30-30-197/299 14.0% 24.1% 34.1% 71% 82%

前走、今回ともダート戦に出走した馬の昇級/降級別成績では、明らかに昇級馬が好成績。単複の回収率は90%前後だが控除分を考慮すれば上々で、好走確率も降級や同クラス馬に差をつけている。9〜12月の昇級馬との比較でも大きく上回っており、「夏は格より調子」の格言は1600万条件なら、芝よりもダートで強く意識したい。また、芝同様に前走も1600万条件だった馬はやや狙いづらい。

■表7 1600万条件の年齢別成績(ダート)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
7〜8 3歳 1-1-2-8/12 8.3% 16.7% 33.3% 24% 62%
4歳 11-7-6-35/59 18.6% 30.5% 40.7% 88% 76%
(4歳・ダ→ダ昇級) 6-1-2-13/22 27.3% 31.8% 40.9% 108% 60%
5歳 13-19-15-132/179 7.3% 17.9% 26.3% 45% 110%
(5歳・ダ→ダ昇級) 3-4-0-12/19 15.8% 36.8% 36.8% 93% 153%
6歳 4-2-5-108/119 3.4% 5.0% 9.2% 72% 36%
7歳以上 0-0-1-58/59 0.0% 0.0% 1.7% 0% 17%
9〜12 3歳 34-11-13-144/202 16.8% 22.3% 28.7% 113% 60%
4歳 53-63-43-284/443 12.0% 26.2% 35.9% 56% 80%
5歳 36-37-55-529/657 5.5% 11.1% 19.5% 143% 95%
6歳 5-16-15-390/426 1.2% 4.9% 8.5% 26% 50%
7歳以上 2-4-3-158/167 1.2% 3.6% 5.4% 10% 36%

2016/7/23 中京11R 桶狭間ステークス 1着 6番 ブラゾンドゥリス

最後に表7は、ダート戦の年齢別成績である。特に昇級馬(前走、今回ともダート)に注目すると、目立つのは4歳馬。クラス替えに伴い1000万を連勝してきた馬や、1600万から1000万にいったん降級して勝ち上がってきた馬が該当する。今年の黒船賞勝ち馬・ブラゾンドゥリスは昨年のこの時期に桶狭間Sを制したが(4歳・2番人気)、1600万2着後に降級して、1000万を勝ち、そして同レースも連勝した形だった。芝同様に5歳の昇級馬も悪くはないが、ダートならまず4歳の昇級馬には注目したい。

以上、7〜8月の1600万条件戦の傾向を、芝・ダートに分けて探ってみた。芝のほうが穴馬の台頭する余地が大きく、ダート戦は上位人気、特に2、4番人気が好成績。また、ダートは降級馬の出走自体が少ない影響もありそうだが、4歳でも昇級馬の成績が目立っていた。今週の1600万条件は、芝の函館日刊スポーツ杯、ダートの桶狭間Sと分かれるだけに、それぞれの傾向を参考にしつつ予想に取り組みたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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