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第1130回 混戦模様で今年も波乱!? 函館記念を占う

2017/7/13(木)

今週行なわれる重賞は函館記念のひとつのみ。11年以降、7番人気以下のダークホースが必ず2頭ずつ3着以内に入っている、波乱含みのハンデ戦だ。そんな難解な一戦のレース傾向を、データから読み解いてみよう。集計対象は過去10年だが、札幌で行なわれた09年は除き、実際には07、08年と10〜16年の計9年分となっている。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 0-  2-  0-  7/  9 0.0% 22.2% 22.2% 0% 37%
2番人気 2-  0-  2-  5/  9 22.2% 22.2% 44.4% 142% 95%
3番人気 3-  0-  0-  6/  9 33.3% 33.3% 33.3% 206% 87%
4番人気 3-  0-  0-  6/  9 33.3% 33.3% 33.3% 241% 90%
5番人気 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 30%
6番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気 1-  1-  4-  3/  9 11.1% 22.2% 66.7% 278% 352%
8番人気 0-  2-  1-  6/  9 0.0% 22.2% 33.3% 0% 178%
9番人気 0-  1-  1-  7/  9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 156%
10番人気〜 0-  3-  0- 52/ 55 0.0% 5.5% 5.5% 0% 40%

表1は人気別成績。まず目につくのが、1番人気が【0.2.0.7】と苦戦していること。ただし、集計対象となる9年のうち、2〜4番人気が計8勝を挙げている点には気をつけたい。1番人気が不振で、穴馬の好走も多いレースではあるものの、勝ち馬に関しては人気サイドから出ることが多いのだ。2、3着には人気薄が突っ込むことが多く、7番人気以下から2、3着に入ったケースは都合13回を数える。10番人気以下から2着に入ったことも3回あり、人気薄まで手広くフォローしたいレースだ。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 0- 1- 2-13/16 0.0% 6.3% 18.8% 0% 82%
2枠 3- 2- 2- 9/16 18.8% 31.3% 43.8% 136% 190%
3枠 4- 0- 0-13/17 23.5% 23.5% 23.5% 155% 58%
4枠 2- 2- 1-12/17 11.8% 23.5% 29.4% 175% 154%
5枠 0- 2- 1-14/17 0.0% 11.8% 17.6% 0% 107%
6枠 0- 1- 1-16/18 0.0% 5.6% 11.1% 0% 21%
7枠 0- 1- 1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 40%
8枠 0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 33%

表2は枠番別成績。ご覧の通り、集計対象の9年で1着馬がすべて2〜4枠から出ているというかなり極端な傾向が出ている。最内の1枠は2〜4枠に比べて数字が落ちるものの、それでも5〜8枠より高い複勝率が残っている。一方、外枠は総じて不振で、なかでも大外の8枠からは連対例さえ見られない。函館記念は、思った以上に枠が重要なレースと考えたほうがいいだろう。

■表3 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 0-  0-  1-  2/  3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 166%
4歳 2-  3-  2-  7/ 14 14.3% 35.7% 50.0% 83% 150%
5歳 3-  2-  2- 29/ 36 8.3% 13.9% 19.4% 53% 75%
6歳 1-  1-  3- 33/ 38 2.6% 5.3% 13.2% 19% 61%
7歳 2-  1-  0- 18/ 21 9.5% 14.3% 14.3% 153% 71%
8歳 1-  1-  1- 11/ 14 7.1% 14.3% 21.4% 54% 102%
9歳以上 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 90%

表3は年齢別成績。3歳や4歳といった若い馬の出走例はそれほど多くはないものの、好走率が高く、出てきたら有利。ただし、7歳が2勝2着1回、8歳も1〜3着に1回ずつ好走しており、好走率も極端には下がらない。11年には10歳のマヤノライジンが2着に入った例もあり、高齢馬にもチャンスがあるレースとみていいのではないか。

■表4 前走レース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
目黒記念・G2 3- 0- 0- 8/11 27.3% 27.3% 27.3% 191% 76%
巴賞 2- 5- 3-35/45 4.4% 15.6% 22.2% 71% 111%
エプソムC・G3 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 105% 175%
新潟大賞典・G3 1- 1- 1- 1/ 4 25.0% 50.0% 75.0% 142% 357%
※函館記念1〜3着馬を2頭以上出した前走のみ掲載

表4は前走レース別成績で、函館記念1〜3着馬を2頭以上出した前走のみ掲載した。出走例、好走例ともに多いこの4レースが、函館記念の前走として有力なようだ。そのなかでも出走例、好走例ともに最多の前走巴賞については、表5の項で後述する。

前走目黒記念は、勝ち馬を3頭出したものの、それ以外の馬はすべて4着以下という極端な傾向が出ており、一発に注意したい。前走新潟大賞典は出走した4頭中3頭が好走を果たしており、該当馬がいたら侮れない。前走エプソムCも1〜3着馬を1頭ずつ出しており、好走率、回収率ともに優秀だ。

■表5 前走巴賞出走馬に関するデータ

巴賞 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
着順 1着 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 17%
2着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3着 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 98%
4着 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 230% 83%
5着 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 150%
6〜9着 0- 3- 2-10/15 0.0% 20.0% 33.3% 0% 178%
10着〜 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 418% 140%
4角通過順 1番手 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 63%
2番手 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 160%
3番手 0- 1- 0-10/11 0.0% 9.1% 9.1% 0% 62%
4番手〜 2- 4- 1-21/28 7.1% 21.4% 25.0% 114% 130%

表5は、前走巴賞出走馬に関して「前走着順」と「前走4角通過順」をまとめたもの。まずは前走着順から見ていくと、目につくのが巴賞1〜3着馬の不振で、合算して【0.1.1.15】と厳しい数字が残っている。むしろ、4〜9着に負けていた馬のほうが狙いやすいぐらいだ。また、前走4角通過位置も面白い傾向が出ており、4角1〜3番手だった馬は【0.1.2.14】と、巴賞で前に行っていた馬は苦戦している。すなわち、4角4番手以降から届かず4着以下に負けていた馬が、巴賞の狙い目といえるのではないか。

■表6 表4の4レース以外の前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2% 53% 72%
2着 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 67%
3着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 180% 65%
4着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6着〜 0- 2- 2-38/42 0.0% 4.8% 9.5% 0% 42%

表6は、表4で掲載した「目黒記念、巴賞、エプソムC、新潟大賞典以外の前走」だった馬について前走着順別成績をまとめたもの。これを見ると、前走でも1〜3着に好走していた馬か、前走では6着以下と掲示板にも載れなかった馬、そのどちらかしか好走していないことがわかる。前走が主流4レース以外だった場合は、極端な結果だったほうが函館記念の好走につながるようだ。

■表7 表6における前走6着以下馬の斤量増減別成績

斤量増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回増 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
増減無し 0- 0- 0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
今回減 0- 2- 2-22/26 0.0% 7.7% 15.4% 0% 68%

表7は、「表6における前走6着以下馬」についての斤量増減別成績を調べたもの。これを見ると一目瞭然で、斤量(ハンデ)が減った馬しか好走していないことがわかる。つまり、前走が主流の4レース以外で6着以下に負けていた場合、斤量減の馬のみ巻き返しが可能となっているようだ。

【結論】

2014/10/26 京都10R ディープインパクトカップ 1着 1番 トウシンモンステラ

まずは巴賞組から見ていこう。今年も6頭がエントリーし、最大勢力を構成している。そのなかでも注目されるのは、昨年の2歳王者サトノアレスで間違いない。しかし、巴賞で4角3番手から1着という成績は、こと函館記念に関しては苦戦のデータに合致してしまっている。2、3着に来る可能性はあるだろうが、本命には推しづらいところだ。

狙ってみたいのは4角4番手以降から4着以下に終わっていた馬で、今年該当するのはトウシンモンステラのみ。巴賞組からはこの馬を抜擢してみたい。

2016/7/17 函館11R 函館記念(G3) 1着 6番 マイネルミラノ

そのほか、前走の主流4レースに出走していたのは、パリカラノテガミ(前走新潟大賞典10着)、マイネルミラノ(前走エプソムC7着)とカムフィー(同13着)の3頭のみ。いずれも前走着順は微妙だが、好走率が非常に高いローテーションというだけで無視はできない。マイネルミラノは前年の勝ち馬でもある。

そのほかの前走からは、前走鳴尾記念1着のステイインシアトルはもちろん有力だろう。また、前走6着以下から巻き返しを狙う馬として、前走より斤量が減っているサクラアンプルールタマモベストプレイヤマカツライデンルミナスウォリアーの4頭を挙げておきたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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