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第1121回 函館の2歳戦について分析する

2017/6/12(月)

今週から函館開催がスタートする。見どころは色々とあるが、今回は「函館の2歳戦」に絞ってデータを見てみたい。今年も夏競馬の2歳戦で単勝の払い戻しが上乗せされる「JRAプレミアム 夏の2歳単勝」が行なわれており、そのためにもしっかりと傾向を知っておきたいところだ。集計期間は2014〜2016年の過去3年。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 28- 13-  8- 13/ 62 45.2% 66.1% 79.0% 96% 89%
2番人気 10- 16- 11- 25/ 62 16.1% 41.9% 59.7% 65% 84%
3番人気 8- 10- 10- 34/ 62 12.9% 29.0% 45.2% 72% 81%
4番人気 8-  5- 11- 38/ 62 12.9% 21.0% 38.7% 110% 85%
5番人気 3-  7-  5- 47/ 62 4.8% 16.1% 24.2% 43% 71%
6番人気 2-  3-  6- 51/ 62 3.2% 8.1% 17.7% 55% 51%
7番人気 2-  1-  4- 52/ 59 3.4% 5.1% 11.9% 71% 70%
8番人気 1-  0-  2- 54/ 57 1.8% 1.8% 5.3% 37% 27%
9番人気 0-  2-  1- 48/ 51 0.0% 3.9% 5.9% 0% 56%
10番人気〜 0-  5-  4-144/153 0.0% 3.3% 5.9% 0% 55%

表1は人気別成績。際立つのが、勝率45.2%、複勝率79.0%という1番人気の強さだ。2回に1回近くは勝ち、ほぼ5回に4回は馬券圏内に入る計算となる。1番人気が強いぶん、勝率16.1%の2番人気が割りを食っている感もあるが、それでも複勝率59.7%だから3着以内に入る確率は高い。3、4番人気の数字も悪くなく、上位人気が総じて好調な一方で、人気薄は振るわない。9番人気以下からは勝ち馬が1頭も出なかったほどだ。2歳戦は未知の要素が多く、穴を狙いたくなるかもしれないが、函館では上位人気を素直に信頼したほうが的中につながるケースが多いだろう。

■表2 種牡馬別成績(着別度数順)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ダイワメジャー 5- 3- 5- 5/18 27.8% 44.4% 72.2% 115% 120%
ディープインパクト 3- 4- 0- 3/10 30.0% 70.0% 70.0% 80% 95%
キンシャサノキセキ 3- 2- 3-10/18 16.7% 27.8% 44.4% 58% 61%
ワークフォース 3- 1- 1- 6/11 27.3% 36.4% 45.5% 191% 68%
サウスヴィグラス 3- 0- 1-14/18 16.7% 16.7% 22.2% 87% 50%
フレンチデピュティ 2- 3- 3- 6/14 14.3% 35.7% 57.1% 44% 137%
ヨハネスブルグ 2- 2- 1- 6/11 18.2% 36.4% 45.5% 27% 72%
ステイゴールド 2- 1- 4-10/17 11.8% 17.6% 41.2% 79% 95%
マンハッタンカフェ 2- 1- 1-10/14 14.3% 21.4% 28.6% 40% 44%
マイネルラヴ 2- 1- 0- 9/12 16.7% 25.0% 25.0% 98% 38%

表2は種牡馬別成績。予想の参考にできるファクターが少ない2歳戦では血統の重要性が増すだけに、データをしっかりと確認しておきたい。過去3年、函館の2歳戦で抜群の成績を収めているのが1位のダイワメジャーで、4回に3回近く馬券になるうえに、単複の回収率も110%以上となっている。出走のほとんどは芝1200mで、重賞の函館2歳Sでも15年にメジャータイフーンが3番人気2着、ヒルダが10番人気3着と、2頭の産駒が同時に好走を果たした。2位のディープインパクトは、意外にも全3勝を芝1200mでマーク。もっとも、本来得意とする距離の芝1800mでも【0.2.0.1】だから苦手としているわけではない。3位のキンシャサノキセキは回収率こそひと息も、好走率はハイレベル。16年に限れば最多出走となっており、今年も狙える機会が多くなるのではないか。4位のワークフォースは産駒が振るわず、昨年輸出に至ったが、洋芝が合うのか函館の2歳戦では優秀な成績を収めており侮れない。芝1800mに限れば【3.1.1.4】だ。5位のサウスヴィグラスの好走がすべてダート1000mだったのは、やはりというべきか、さすがというべきか。

■表3 騎手別成績(着別度数順)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
三浦皇成 8- 4- 6-17/35 22.9% 34.3% 51.4% 68% 78%
岩田康誠 6-10- 4-15/35 17.1% 45.7% 57.1% 48% 78%
勝浦正樹 6- 3- 4-24/37 16.2% 24.3% 35.1% 71% 81%
柴山雄一 5- 2- 4-24/35 14.3% 20.0% 31.4% 72% 106%
四位洋文 4- 4- 2- 5/15 26.7% 53.3% 66.7% 52% 86%
藤岡康太 4- 1- 1-10/16 25.0% 31.3% 37.5% 349% 106%
田中博康 4- 0- 2- 9/15 26.7% 26.7% 40.0% 205% 112%
古川吉洋 2- 3- 0-26/31 6.5% 16.1% 16.1% 24% 74%
松岡正海 2- 2- 3-18/25 8.0% 16.0% 28.0% 41% 49%
池添謙一 2- 1- 5- 8/16 12.5% 18.8% 50.0% 16% 73%
※田中博康騎手は2017年2月引退

表3は騎手別成績。1位の三浦皇成騎手は、昨年8月の落馬負傷により現在も休養中。1日でも早い復帰を祈りたい。2位の岩田康誠騎手は2着が多く、やや勝ち切れない面もあるが、馬券圏内に入る確率は三浦騎手以上で、軸に据えるにはもってこい。3位の勝浦正樹騎手、4位の柴山雄一騎手は、いずれも1〜4番人気の成績が優秀で、数字の見た目以上に頼りになる存在といえる。5位の四位洋文騎手と6位の藤岡康太騎手は勝率が高く、1着固定で狙うと効率がよさそうだ。

■表4 厩舎別成績(着別度数順)

厩舎 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
須貝尚介 4- 3- 2- 5/14 28.6% 50.0% 64.3% 118% 82%
中竹和也 3- 1- 0- 3/ 7 42.9% 57.1% 57.1% 224% 111%
矢作芳人 3- 0- 1- 5/ 9 33.3% 33.3% 44.4% 126% 46%
昆貢 2- 2- 1- 4/ 9 22.2% 44.4% 55.6% 45% 63%
高橋義忠 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 285% 93%
北出成人 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0% 354% 164%
岩戸孝樹 2- 0- 2- 4/ 8 25.0% 25.0% 50.0% 132% 92%
伊藤大士 2- 0- 1- 5/ 8 25.0% 25.0% 37.5% 128% 65%
加用正 2- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 75.0% 597% 162%
和田雄二 2- 0- 0-10/12 16.7% 16.7% 16.7% 207% 38%

表4は厩舎別成績。1位の須貝尚介厩舎は唯一の4勝をマーク。好走率が高いだけでなく、出走回数も2位タイと多いので、実際に狙える機会も多そうだ。驚くべきことに、15年と16年に限れば【4.2.2.0】とすべて好走を果たしており、今年も期待大か。2位は中竹和也厩舎。出走回数は須貝厩舎の半分ながら、勝率では上回り、ブランボヌールで15年函館2歳Sを制すなど内容では負けていない。3位の矢作芳人厩舎も16年函館2歳Sをレヴァンテライオンで勝利。3勝以上を挙げたトップスリーの厩舎は、いずれもさすがの成績を収めている。また、表4に掲載した10厩舎のうち9厩舎は単勝回収率100%以上となっているので、出走馬がいれば狙ってみる価値は高いはずだ。

2015/7/26 函館11R 函館2歳ステークス(G3) 1着 9番 ブランボヌール 2016/7/24 函館11R 函館2歳ステークス(G3) 1着 12番 レヴァンテライオン

2015/7/26 函館11R 函館2歳ステークス(G3) 1着 9番 ブランボヌール

2016/7/24 函館11R 函館2歳ステークス(G3) 1着 12番 レヴァンテライオン

■表5 函館芝1200mの2歳戦・枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 2-10- 3-28/43 4.7% 27.9% 34.9% 8% 98%
2枠 9- 2- 1-31/43 20.9% 25.6% 27.9% 80% 42%
3枠 5- 7- 4-31/47 10.6% 25.5% 34.0% 68% 111%
4枠 3- 2- 4-41/50 6.0% 10.0% 18.0% 29% 48%
5枠 4- 3- 6-38/51 7.8% 13.7% 25.5% 59% 48%
6枠 7- 5- 4-37/53 13.2% 22.6% 30.2% 80% 62%
7枠 2- 3-10-47/62 3.2% 8.1% 24.2% 4% 86%
8枠 4- 4- 4-52/64 6.3% 12.5% 18.8% 24% 31%

過去3年、函館で行なわれた2歳戦は62レースあり、そのうち芝1200mが36レースと6割近くを占めている。そこで最後に、「芝1200mに限った枠番別成績」を確認しておきたい。まず、連対率や複勝率を見ると、内の1〜3枠の数字がいいことがわかる。ただし、1枠は要注意。2勝に対して2着が10回となっている通り、好走率は高いものの勝ち切れない面があるのだ。勝率は2枠が抜群に高く、1着で狙うならベストの枠となるだろう。外枠に目を転じると、6枠の数字は優秀なのだが、7、8枠に入ってしまうと数字がダウン。特に、15頭立て以上の多頭数戦では、7、8枠を合わせて【0.2.2.24】と苦戦の傾向が強まるので、この場合は割引が必要になりそうだ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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