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第1120回 今年も4歳馬!? エプソムCを占う

2017/6/8(木)

春の東京開催のG1が終わり、残る上半期のG1は宝塚記念のみ。今週はG1がお休みで、重賞はG3のエプソムCとマーメイドSが行われる。今回は東のエプソムCを過去10年のデータを分析して検討してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 エプソムC出走馬の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
3歳 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
4歳 7-  5-  2- 20/ 34 20.6% 35.3% 41.2% 87 83
5歳 2-  3-  1- 41/ 47 4.3% 10.6% 12.8% 28 25
6歳 1-  2-  3- 36/ 42 2.4% 7.1% 14.3% 7 32
7歳以上 0-  0-  4- 42/ 46 0.0% 0.0% 8.7% 0 86

まずは過去10年のエプソムC出走馬の年齢別成績。4歳馬が【7.5.2.20】という好成績。出走頭数は5歳馬や6歳馬よりも少ないにもかかわらず、多くの好走馬を出している。勝率20.6%、連対率35.3%、複勝率41.2%は圧倒的な成績だ。5歳と6歳はさほど変わらないが、7歳以上はかなり厳しい。3着馬が4頭出ているだけで、連対馬が出ていない。次からは年齢別に過去の好走馬を調べていくことにする。

■表2 エプソムCで好走した4歳馬

着順 馬名 人気 前走レース名 前着 東京芝実績
16年 1 ルージュバック 1 ヴィクトG1 5 オークス2着
15年 1 エイシンヒカリ 2 都大路S 1 アイルランドT1着
2 サトノアラジン 1 モンゴルH 1 モンゴル大統領賞1着
13年 1 クラレント 4 マイラーG2 8 東京新聞杯1着
2 ジャスタウェイ 3 中日新聞HG3 8 毎日王冠2着
3 サンレイレーザー 7 マイラーG2 2  
12年 1 トーセンレーヴ 1 マイラーG2 8 アイルランドT1着
2 ダノンシャーク 2 マイラーG2 2  
11年 1 ダークシャドウ 1 産経大阪G2 2  
2 エーブチェアマン 6 きぼう賞1600 1  
10年 1 セイウンワンダー 1 マイラーG2 4  
08年 1 サンライズマックス 4 新潟大賞HG3 8  
2 ヒカルオオゾラ 1 朱雀SH1600 1  
07年 3 サイレントプライド 1 新潟大賞HG3 2  

注目の4歳馬で過去に好走した馬を見ていく(表2参照)。昨年優勝のルージュバックをはじめ、ほぼ毎年のように好走馬を出している。エイシンヒカリやサトノアラジン、ジャスタウェイといった後のG1馬が多数いる点も興味深い。当日の人気は比較的上位馬が多い。1〜2番人気馬の好走が多く、二けた人気馬の好走はない。人気サイドだけに前走着順も全般的にいい馬が多い。前走重賞で連対している馬や、オープン特別や1600万クラスを勝っている馬が大半。そして、過去にオープンクラスの東京芝で好走実績があった馬が多かった。エイシンヒカリやトーセンレーヴはアイルラントTを優勝。ジャスタウェイは毎日王冠2着の実績があった。

東京芝コースで実績がない馬は、前走重賞で連対か1600万クラス以上で勝っている馬がほとんどであり、このいずれかの条件を満たしている4歳馬が最有力と言える。

■表3 エプソムCで好走した5歳馬

着順 馬名 人気 前走レース名 前着
14年 1 ディサイファ 2 都大路S 2
11年 3 セイクリッドバレー 2 新潟大賞HG3 1
10年 2 シルポート 3 メイS 2
09年 2 ヒカルオオゾラ 1 マイラーG2 6
07年 1 エイシンデピュティ 5 オースト 1
2 ブライトトゥモロー 2 新潟大賞HG3 1

前走成績は4歳馬以外も大事。表3は過去に5歳でエプソムCを好走した馬だが、前走好着順の馬が多い。新潟大賞典1着馬や、オープン特別で好走している馬だ。

■表4 エプソムCで好走した6歳馬

着順 馬名 人気 前走レース名 前着
16年 2 フルーキー 3 新潟大賞HG3 2
3 マイネルミラノ 6 新潟大賞HG3 5
15年 3 ディサイファ 4 中日新聞HG3 1
14年 2 マイネルラクリマ 4 CマイG1 10
09年 1 シンゲン 2 新潟大賞HG3 1
3 キャプテンベガ 3 都大路SH 2

6歳馬についても同じような傾向がある。15年のディサイファや前走中日新聞杯で1着。シンゲンも前走新潟大賞典で1着。つまり5〜6歳馬に関しては、前走オープン特別や重賞で連対していないと厳しいと言える。

■表5 エプソムCで好走した7歳以上の馬

着順 馬名 人気 前走レース名 前着 東京芝実績
14年 3 ダークシャドウ 8 中山記念G2 11 天皇賞(秋)2着ほか
12年 3 マイネルスターリー 15 新潟大賞HG3 8 アイルランドT1着
10年 3 キャプテンベガ 9 都大路S 9 東京新聞杯2着
08年 3 グラスボンバー 12 新潟大賞HG3 10 06年エプソムC2着

最後に7歳以上の好走馬を見ていく(表5参照)。前述したように7歳以上は連対がなく、3着止まりの傾向がある。ただ、好走した馬の人気を見ると、8番、15番、9番、12番人気と伏兵馬ばかり。配当的には魅力で、チェックしておく必要があるだろう。好走馬の前走着順は厳しいタイプばかり。オープン特別で大きく敗れている馬もおり、前走成績に関しては全く心配しなくて良さそうだ。むしろ過去に東京芝コースで実績があるかどうか、この点が重要になる。ダークシャドウは過去に天皇賞(秋)で2着、マイネルスターリーは過去にアイルランドTで1着の実績があった。具体的には、過去に東京芝1600〜2000mの古馬オープンクラスのレースで好走実績がある馬が、一変して穴になるケースを想定しておきたい。

【結論】

それでは今年のエプソムCを展望してみる。出走予定馬は表6の通り。

■表6 今年のエプソムC出走予定馬

馬名 前走レース 前着 東京芝実績
アストラエンブレム 4 メイSH 2 メイS2着
タイセイサミット 4 メイSH 1 メイS1着
デンコウアンジュ 4 ヴィクトG1 2 アルテミスS1着
マイネルハニー 4 小倉大賞HG3 16 アイルランドT2着
クラリティスカイ 5 メイSH 3 NHKマイルC1着
ダッシングブレイズ 5 京王杯スG2 7  
ナスノセイカン 5 メイSH 6  
ベルーフ 5 都大路S 10  
クラリティシチー 6 都大路S 2  
パドルウィール 6 都大路S 4  
メドウラーク 6 都大路S 3  
リーサルウェポン 6 ヴィクトG1 16  
バーディーイーグル 7 メイSH 5  
フルーキー 7 新潟大賞HG3 4 16年エプソムC2着
マイネルミラノ 7 福島民報H 1 16年エプソムC3着
レッドレイヴン 7 函館記念HG3 9  
カムフィー 8 白富士S 9  
ヒストリカル 8 メイSH 4 アイルランドT1着
トーセンレーヴ 9 新潟大賞HG3 8 12年エプソムC1着
※フルゲートは18頭。除外1頭あり。

2017/5/20 東京11R メイステークス 1着 1番 タイセイサミット 2着 9番 アストラエンブレム

注目の4歳馬はアストラエンブレムとタイセイサミット、デンコウアンジュ、マイネルハニーの4頭が登録。当日のオッズは不明だが、前走成績を鑑みるとメイSの連対馬であるアストラエンブレムとタイセイサミット、デンコウアンジュは上位に支持される可能性がある。特にメイSは直近で行われた東京芝1800mのオープン特別。レースはかなりスローペースの展開になったが、今回のエプソムCにつながる一戦を見たいところ。同レースではクビ差でタイセイサミットが先着したが、ハンデ戦でタイセイサミットの方がアストラエンブレムよりも2.5キロも軽かった。今回は同斤量での出走となるため、今回はアストラエンブレムの方を上位に考えてみたい。


2015/10/31 東京11R アルテミスステークス(G3) 1着 14番 デンコウアンジュ

前走ヴィクトリアマイル2着のデンコウアンジュも注目。1ハロン延長となるが、引き続き東京コースで戦えるのが強み。マイネルハニーは前走小倉大賞典で16着と惨敗しているが、過去にアイルランドTで2着の実績がある。その点を重視し、有力馬と見たい。

5〜6歳馬はやや手薄の印象。前走重賞での好走実績馬がいない。クラリティシチーが前走都大路Sで2着と、一応最も成績がいいが、過去に目立った東京芝実績はなかった。4歳馬の4頭がいずれも有力を見ているので、今年の5〜6歳は軽視してみたい。

7歳以上も意外と登録馬が多い。実際に過去、エプソムCで連対しているフルーキーをはじめ、古馬オープンクラスの東京芝1600〜2000mで好走している馬がいる。フルーキーやヒストリカルあたりは当日上位人気になる可能性もあり、3着馬候補としてはあまり面白くないタイプと言えるかもしれない。大穴タイプという傾向からはマイネルミラノトーセンレーヴあたりをマークする方が、いいかもしれない。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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