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第1102回 2強に死角なし!? 桜花賞を分析する

2017/4/6(木)

日曜に阪神競馬場で牝馬クラシック三冠の一戦目となる桜花賞が行われる。レベルが高いと言われている今年の3歳牝馬路線、4戦4勝のソウルスターリング、3連勝中のアドマイヤミヤビの2頭が人気を集めそうな状況だ。この2頭に果たして死角はないのか、割って入るような穴馬はいるのか、2007年以降の過去10年のデータから分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 桜花賞の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 3-  2-  0-  5/ 10 30.0% 50.0% 50.0% 52% 58%
2番人気 2-  4-  0-  4/ 10 20.0% 60.0% 60.0% 87% 122%
3番人気 2-  1-  1-  6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 109% 95%
4番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 53%
5番人気 1-  0-  3-  6/ 10 10.0% 10.0% 40.0% 102% 129%
6番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 81%
7番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 180% 158%
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 75%
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 1-  1-  2- 85/ 89 1.1% 2.2% 4.5% 48% 76%

表1は桜花賞の人気別成績。1番人気馬は【3.2.0.5】で14年ハープスターら最多の3勝も、複勝率は50%とやや低め。近2年はルージュバック、メジャーエンブレムと1倍台に推された1番人気が4着以下に敗れている。2番人気馬は【2.4.0.4】で12年ジェンティルドンナら2勝をあげ、連対率・複勝率60%は1番人気馬を上回ってトップだ。以下、3番人気馬が昨年のジュエラーら2勝、5・7・12番人気馬が1勝ずつ。12番人気馬の優勝は08年レジネッタ。同年は2着にも15番人気エフティマイアが激走し、3連単で700万円を超える大波乱となった。

連対馬は波乱の08年を除くと、7番人気以内におさまっている。ただし、3着は下位人気まで幅広く分布しており、近4年でも5番人気以下の伏兵が食い込んでいる。上位3番人気以内のうち、2頭が連対したのは07年、09年、10年、11年、14年、16年と過半数の6回。その時の3着の人気順は7・5・11・4・5・6番人気と11年トレンドハンター(4番人気)を除くと、5番人気以下の馬が3着に入っていた。

■表2 桜花賞の枠番別成績(過去10年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 0- 0- 1-19/20 0.0% 0.0% 5.0% 0% 37%
2枠 0- 0- 1-19/20 0.0% 0.0% 5.0% 0% 25%
3枠 1- 0- 0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 51% 13%
4枠 2- 2- 0-15/19 10.5% 21.1% 21.1% 114% 80%
5枠 3- 0- 3-14/20 15.0% 15.0% 30.0% 44% 168%
6枠 0- 2- 2-16/20 0.0% 10.0% 20.0% 0% 62%
7枠 2- 3- 2-23/30 6.7% 16.7% 23.3% 161% 91%
8枠 2- 3- 1-24/30 6.7% 16.7% 20.0% 23% 139%

表2は桜花賞の枠番別成績。内枠の1・2枠に入った馬からは連対馬が出ておらず、苦戦傾向にある。勝ち馬は3〜8枠から出ており、連対率・複勝率では4〜8枠の外目の枠の方が良い。毎年フルゲートになるような多頭数で行われるゆえに、内目の1・2枠からのスタートでは馬群で揉まれやすいのだろう。内目の1・2枠に入った馬はデータ上では厳しいというのは頭に入れておきたい。

■表3 桜花賞のキャリア別成績(過去10年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2戦 0-  1-  0-  2/  3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 90%
3戦 2-  3-  1- 11/ 17 11.8% 29.4% 35.3% 51% 127%
4戦 5-  2-  3- 18/ 28 17.9% 25.0% 35.7% 111% 100%
5戦 2-  1-  3- 42/ 48 4.2% 6.3% 12.5% 27% 68%
6戦 1-  2-  3- 36/ 42 2.4% 7.1% 14.3% 103% 64%
7戦以上 0-  1-  0- 40/ 41 0.0% 2.4% 2.4% 0% 80%

表3はキャリア別成績。4戦の馬が14年ハープスターら最多の5勝をあげ、複勝率35.7%はトップだ。3戦の馬は昨年のジュエラーら2勝で、連対率29.4%は出走数10頭以上の組では最も高い。また、2戦の馬は09年レッドディザイアが2着に入っており、キャリアが浅いこれら2〜4戦の馬が好成績を示している。経験しているレース数が少ない分、成長していくなかで本番に向けての上積みが大きいのだろう。

出走数が多い5戦の馬は一昨年のレッツゴードンキら2勝、6戦の馬は08年レジネッタが勝利するも、どちらも連対率・複勝率ともに2〜4戦の馬に大きく水を開けられている。なお、7歳以上の馬で好走したのは08年エフティマイアのみと苦戦傾向にある。

■表4 桜花賞の前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
チューリップ賞 8- 4- 5-27/44 18.2% 27.3% 38.6% 111% 149%
エルフィンS 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 95% 102%
フィリーズR 1- 0- 2-52/55 1.8% 1.8% 5.5% 78% 40%
クイーンC 0- 3- 1-14/18 0.0% 16.7% 22.2% 0% 235%
フラワーC 0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 41%
阪神JF 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 56%
アネモネS 0- 0- 1-22/23 0.0% 0.0% 4.3% 0% 18%
その他のレース 0- 0- 0-19/19 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走レース別成績。チューリップ賞組が昨年のジュエラーらダントツの8勝をあげており、勝ち切る傾向が強い。昨年は1着ジュエラー、2着シンハライトともに該当しており、複勝率38.6%と非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている

他のレースでは、少数ながらエルフィンS組は11年マルセリーナが勝利しており、好相性。対して、出走数最多のフィリーズR組は08年レジネッタの1勝のみで、連対率・複勝率ともに低い。なお、距離延長組はのべ【1.0.2.63】で好走したのはフィリーズR組だけと苦戦傾向にある。勝ち馬は上位3レースに絞られており、クイーンC組・フラワーC組・阪神JF組は2・3着止まりとなっている。特にクイーンC組は桜花賞で1番人気に推された11年ホエールキャプチャが2着、昨年のメジャーエンブレムが4着に終わっている。 最後にアネモネS組は08年3着ソーマジックのみで苦戦傾向にある。

■表5 チューリップ賞組の前走人気別成績(過去10年)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
前走1人気 4- 3- 0- 2/ 9 44.4% 77.8% 77.8% 113% 167%
前走2人気 3- 1- 0- 3/ 7 42.9% 57.1% 57.1% 300% 118%
前走3人気 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 47%
前走4人気 0- 0- 2- 1/ 3 0.0% 0.0% 66.7% 0% 340%
前走5人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 360% 92%
前走6〜9人 0- 0- 2- 9/11 0.0% 0.0% 18.2% 0% 219%
前走10番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は【8.4.5.27】と3着以内馬17頭を出しているチューリップ賞組の前走人気別成績。前走1番人気だった馬が【4.3.0.2】で、昨年のジュエラーら4勝をあげている。そのうち、前走チューリップ賞で1着だった馬は【2.1.0.0】で09年ブエナビスタ、14年ハープスターが勝利。2着に敗れたのは07年ウオッカで連対率100%と崩れていない。 また、前走2番人気だった馬も【3.1.0.3】で一昨年のレッツゴードンキら3勝。昨年もシンハライトが2着に入っており、連対率・複勝率57.1%と高い。

チューリップ賞組の連対馬12頭中11頭は前走1・2番人気の馬だった。例外は13年1着アユサン(前走5番人気)のみ。逆に3着馬5頭は前走3番人気以下の馬から出ている。

■表6  チューリップ賞以外の組の前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 1-  5-  3- 34/ 43 2.3% 14.0% 20.9% 8% 52%
前走2着 0-  0-  2- 25/ 27 0.0% 0.0% 7.4% 0% 48%
前走3着 1-  0-  0- 11/ 12 8.3% 8.3% 8.3% 361% 93%
前走4着 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0-  1-  0- 17/ 18 0.0% 5.6% 5.6% 0% 183%
前走10着以下 0-  0-  0- 23/ 23 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6はチューリップ賞以外の組の前走着順別成績。前走1着馬は11年マルセリーナ(前走エルフィンS1着)が勝利している。2着が5回と多く、これら3着以内馬13頭中9頭を占めている。前走1着馬には注意しておきたい。また、前走2着馬からは連対馬が出ておらず、3着が2回。なお、前走3着からはレジネッタ、前走6〜9着からはエフティマイアが好走しているが、ともに大波乱の08年でこの年は例外と考えた方が良いだろう。

■表7  桜花賞の種牡馬別成績(過去10年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 4- 4- 1-12/21 19.0% 38.1% 42.9% 132% 143%
キングカメハメハ 2- 0- 2- 3/ 7 28.6% 28.6% 57.1% 185% 250%
アグネスタキオン 1- 0- 1- 8/10 10.0% 10.0% 20.0% 59% 46%
スペシャルウィーク 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 24% 22%
フレンチデピュティ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 2170% 560%
ヴィクトワールピサ 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 500% 240%
マンハッタンカフェ 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 83%
クロフネ 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 13%
ステイゴールド 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 24%
フジキセキ 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 827%
タニノギムレット 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 55%
バゴ 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 310%
ダイワメジャー 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 206%
ファルブラヴ 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54%
ダンスインザダーク 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 127%
ハーツクライ 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 90%
シンボリクリスエス 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 215%
その他の種牡馬 0- 0- 0-91/91 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表7は種牡馬別成績。ディープインパクト産駒が14年ハープスターら最多の4勝をあげており、近2年は昨年のシンハライトら続けて連対馬を出している。上位人気馬だけでなく、13年1着アユサン(7番人気)、一昨年2着クルミナル(7番人気)・3着コンテッサトゥーレ(8番人気)と好走馬に伏兵が含まれている点に注目。複勝回収率でも100%を大きく超えている。キングカメハメハ産駒は一昨年のレッツゴードンキら2勝で、ディープ産駒を上回る複勝率を誇るものの今年は出走馬がいなかった。

今年上位人気に推されそうな産駒の種牡馬ではクロフネ産駒は2着1回、ダイワメジャー産駒・ハーツクライ産駒は3着1回ずつでいずれも勝ち馬は出ていなかった。

<結論>

■表8  今年の桜花賞の出走予定馬(4/5時点)

出走馬 キャリア 前走成績
ソウルスターリング 4戦 チューリップ賞 1着
ミスパンテール 2戦 チューリップ賞 2着
リスグラシュー 5戦 チューリップ賞 3着
カラクレナイ 4戦 フィリーズR 1着
レーヌミノル 6戦 フィリーズR 2着
ゴールドケープ 8戦 フィリーズR 3着
ライジングリーズン 4戦 アネモネS 1着
ディアドラ 8戦 アネモネS 2着
ジューヌエコール 5戦 フィリーズR 4着
アドマイヤミヤビ 4戦 クイーンC 1着
ヴゼットジョリー 4戦 アーリントンC 4着
ミスエルテ 3戦 朝日杯FS 4着
アエロリット 4戦 クイーンC 2着
アロンザモナ 4戦 チューリップ賞 7着
サロニカ 3戦 エルフィンS 1着
ショーウェイ 6戦 アネモネS 7着
カリビアンゴールド 5戦 500万下 1着
カワキタエンカ 4戦 君子蘭賞 1着
スズカゼ 8戦 アネモネS 3着
ハローユニコーン 7戦 黄梅賞 1着
ベルカプリ 9戦 フィリーズR 16着
フェルトベルク 3戦 阪神JF 9着

2017/3/4 阪神11R チューリップ賞(G3) 1着 10番 ソウルスターリング

今年の出走予定馬は表8のとおり。

おそらく1番人気はデビューから4連勝で前走チューリップ賞も快勝したソウルスターリング。表5で示したように前走チューリップ賞で1番人気1着の馬は連対率100%とまったく崩れていない。これまでの勝ち方を見ると危なげがなく、今回も勝利に一番近いところにいるのはこの馬だろう。

ソウルスターリングに次ぐ2番人気と目されるのがアドマイヤミヤビ。データ的には勝ち馬が出ていない前走クイーンC組ではあるものの、キャリア4戦・前走1着馬は強調できる材料だ。ただし、表6のチューリップ賞以外の組の前走1着馬は1着よりも2・3着が多い。能力が高いのは間違いないが、2・3着に敗れるケースを考えておきたい。

2017/2/4 京都10R エルフィンステークス 1着 9番 サロニカ

これまでのデータから推奨したいのが、ディープインパクト産駒のサロニカ。前走エルフィンSの勝ちタイムが平凡で軽視されているものの、同レース3着のミリッサはチューリップ賞で2着ミスパンテールと僅差の4着に食い込んでいる。キャリア3戦で前走エルフィンS組、ディープインパクト産駒、前走1着と買い材料は揃っており、穴で狙ってみる価値は十分にありそうだ。

他ではチューリップ賞組から前走2番人気だったリスグラシュー、キャリアわずか2戦目で2着に食い込んだミスパンテールを連下候補に挙げておきたい。なお、フィリーズR組のカラクレナイ、アネモネS組のライジングリーズンは前走レース別で苦戦傾向、前走朝日杯FS4着のミスエルテは表6の傾向から軽視したい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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