第1101回 前走上がり最速馬に注目! ニュージーランドTを分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第1101回 前走上がり最速馬に注目! ニュージーランドTを分析する

2017/4/3(月)

今週は土曜に中山でニュージーランドT、阪神で阪神牝馬S、日曜に阪神で桜花賞と芝のマイル重賞が3鞍行われる。今回のデータde出〜たでは、NHKマイルカップのトライアルレースであるニュージーランドTをピックアップ。昨年は3連単100万馬券が出るなど波乱含みの一戦を過去5年のデータから探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 ニュージーランドT近5年の上位3着以内馬一覧

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半800m通過 レース上がり
2016
(良)
1 ダンツプリウス 1分33秒9 2 3 34秒8 46秒6 35秒2
2 ストーミーシー ハナ 14 15 34秒4
3 エクラミレネール クビ 12 8 34秒7
2015
(やや重)
1 ヤマカツエース 1分34秒8 7 8 34秒9 47秒2 35秒8
2 グランシルク 3/4馬身 1 16 33秒7
3 アルマワイオリ アタマ 2 10 34秒7
2014
(良)
1 ショウナンアチーヴ 1分33秒3 1 8 34秒5 45秒7 35秒7
2 ショウナンワダチ ハナ 4 7 34秒8
3 ベルルミエール 1馬身1/4 8 3 35秒4
2013
(良)
1 エーシントップ 1分34秒8 2 3 34秒5 47秒8 34秒8
2 レッドアリオン クビ 3 4 34秒5
3 ストーミングスター ハナ 12 2 34秒6
2012
(良)
1 カレンブラックヒル 1分33秒2 1 3 35秒0 45秒6 35秒6
2 セイクレットレーヴ 2馬身1/2 2 5 35秒1
3 ブライトライン ハナ 4 11 34秒8

2016/4/9 中山11R ニュージーランドトロフィー(G2) 1着 5番 ダンツプリウス

まずは2012年以降の近5年の3着以内馬一覧。年によって前半800m通過タイムが大きく異なり、勝ちタイムも1分33秒2〜34秒8と開きが見られる。良馬場で前半47秒を切るペースだと、勝ちタイムが1分33秒台に落ち着くと考えて良さそうだ。

前半のペースによらず、レース上がりは35秒前後でまとまっているのも特徴。3着以内馬も15年に最後方から上がり33秒7で2着に突っ込んできたグランシルクを除いては、34秒4〜35秒4にすべておさまっている。東京コースで多く見られる直線だけのヨーイドンの競馬ではなく、好走馬でも34秒中盤はかかるような小回りの中山らしい結果となっている。また、近2年は4コーナー10番手以下からの差し・追い込みも決まっている。

人気順では、上位1・2番人気の少なくとも1頭は毎年3着以内に入っており、昨年は2番人気のダンツプリウスが勝利。しかし、2着には14番人気ストーミーシー、3着には12番人気エクラミレネールが激走。1番人気に推されたアストラエンブレムは4着に敗れ、3連単105万1270円の大波乱となった。カレンブラックヒルが勝った12年は堅い決着となったが、その他の年は7番人気以下の伏兵が1頭は3着以内に入っている。年によって、出走馬のレベルの差はあるだろうが、波乱含みの一戦といえるだろう。

■表2 ニュージーランドTの所属別成績(過去5年)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
美浦 1- 4- 2-37/44 2.3% 11.4% 15.9% 7% 121%
栗東 4- 1- 3-27/35 11.4% 14.3% 22.9% 79% 52%

表2は出走馬の所属別成績。栗東所属の関西馬が昨年のダンツプリウスら4勝と勝ち切る傾向が強い。連対率・複勝率でも関東馬を上回っている。ただし、3着以内馬8頭中6頭は4番人気以下の人気馬で複勝回収率は低い。

対して、美浦所属の関東馬は14年ショウナンアチーヴの1勝のみだが、複勝回収率は100%を大きく超えている。13年3着ストーミングスター(12番人気)、昨年2着ストーミーシー(14番人気)、同3着エクラミレネール(12番人気)と10番人気以下の人気薄が3頭激走しているためだ。勝ち切る傾向が強い関西馬に対して、人気薄に注意したい関東馬というのは頭に入れておきたい。

■表3 ニュージーランドTの前走レース別成績(過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ファルコンS 2- 0- 2-14/18 11.1% 11.1% 22.2% 102% 57%
アーリントンC 1- 0- 1- 8/10 10.0% 10.0% 20.0% 55% 36%
シンザン記念 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 340% 180%
こぶし賞 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 370% 160%
500万下 0- 2- 1-13/16 0.0% 12.5% 18.8% 0% 235%
フローラルウォーク賞 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 80%
クロッカスS 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 42%
共同通信杯 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 83%
アネモネS 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 510%
その他のレース 0- 0- 0-21/21 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3は前走レース別成績。出走数最多のファルコンS組が14年ショウナンアチーヴ、一昨年ヤマカツエースと2勝をあげている。この組の3着以内馬4頭のうち、ショウナンアチーヴ(前走6着)以外の3頭はいずれもファルコンSで4着以内に入っていた。

アーリントンC組は昨年のダンツプリウスが勝利。3着以内馬2頭はともに前走で連対していた。シンザン記念組は前走1着の13年エーシントップが勝利。これら前走G3組がダントツの4勝をあげている。なお、こぶし賞組は前走1着の12年カレンブラックヒルが勝利している。

前走クラス別成績では、前走500万下組はのべ【1.3.1.21】で連対率15.4%・複勝率19.2%。この組の3着以内馬5頭はいずれも前走で連対を果たしていた。なお、前走オープン特別組は【0.1.1.6】で3着以内馬2頭はいずれも前走4着以内だった。なお、前走G2組は【0.0.0.9】で不振傾向にある。

■表4 前走からの距離増減別成績(過去5年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
同距離 3- 2- 2-25/32 9.4% 15.6% 21.9% 39% 65%
今回延長 2- 2- 3-25/32 6.3% 12.5% 21.9% 57% 150%
今回短縮 0- 1- 0-14/15 0.0% 6.7% 6.7% 0% 16%

表4は前走からの距離増減別成績。同距離の前走1600m組は昨年のダンツプリウスら3勝をあげ、勝率・連対率トップ。昨年は1・3着馬が該当しており、14年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。また、距離延長馬が一昨年のヤマカツエースら2勝をあげており、複勝率では同距離馬と並んでトップタイ。こちらは昨年のストーミーシーら近4年で1頭ずつ7番人気以下の伏兵が好走しているのが大きな特徴だ。

なお、距離短縮馬は14年2着ショウナンワダチ(前走共同通信杯8着)のみと苦戦傾向にある。

■表5 前走脚質別成績と前走上がり順位別成績(過去5年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 37% 20%
先行 1- 2- 2-23/28 3.6% 10.7% 17.9% 13% 120%
差し 2- 3- 1-23/29 6.9% 17.2% 20.7% 71% 107%
追い込み 1- 0- 2-10/13 7.7% 7.7% 23.1% 23% 39%
3F順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3F 1位 1- 2- 2- 1/ 6 16.7% 50.0% 83.3% 255% 181%
3F 2位 0- 2- 0- 5/ 7 0.0% 28.6% 28.6% 0% 280%
3F 3位 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0% 68% 31%
3F〜5位 1- 0- 1-15/17 5.9% 5.9% 11.8% 32% 118%
3F6位〜 1- 1- 2-35/39 2.6% 5.1% 10.3% 8% 46%

2015/4/11 中山11R ニュージーランドトロフィー(G2) 1着 8番 ヤマカツエース

最後に表5は前走脚質別成績と前走上がり順位別成績。まず脚質では前走逃げで好走したのは13年1着エーシントップのみ。複勝率で見ると、前走の位置取りが後ろだった馬の方が高いことがわかる。前走追い込みだった馬は14年ショウナンアチーヴが勝利している。

また、前走上がり順位別成績では前走で上がり1位だった馬に注目。一昨年のヤマカツエースが勝利し、連対率50.0%・複勝率83.3%と優秀だ。同馬は前走のファルコンSで上がり最速で追い込んで3着と好走。ただし、ニュージーランドTでは7番人気とそれほど人気がなかった。前走上がり最速組は馬券に絡まなかったアルマエルナトも14年4着と上位に入っており、信頼度は高い。今回同距離もしくは距離延長で、前走上がり最速馬が出走してくれば、ぜひともチェックしておきたい

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN