第1099回 波乱のハンデ戦・ダービー卿チャレンジTを分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第1099回 波乱のハンデ戦・ダービー卿チャレンジTを分析する

2017/3/27(月)

今週の注目レースはもちろん、G1昇格1回目となる大阪杯。木曜掲載分で取り上げる予定だが、昇格直後だけにデータ視点では少々やっかいなレースになる。そこで月曜掲載分の今回はまず、しっかりとデータが揃っているダービー卿チャレンジTを分析しておきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 2-1-0-7/10 20.0% 30.0% 30.0% 98% 55%
2 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 55%
3 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 73% 27%
4 2-3-0-5/10 20.0% 50.0% 50.0% 157% 146%
5 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 222% 86%
6 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 43%
7 2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 323% 164%
8 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 208% 111%
9 0-3-1-6/10 0.0% 30.0% 40.0% 0% 250%
10 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 45%
11〜 0-0-3-57/60 0.0% 0.0% 5.0% 0% 54%
1〜3 3-2-2-23/30 10.0% 16.7% 23.3% 57% 45%
4〜9 7-7-5-41/60 11.7% 23.3% 31.7% 151% 133%

2016/4/3 中山11R ダービー卿CT(G3) 1着 10番 マジックタイム (5番人気)

過去10年、1〜3番人気は【3.2.2.23】で連対率16.7%止まり。4〜9番人気が【7.7.5.41】で同23.3%など上位人気を上回る好走確率を叩き出しており、当然、単複の回収率も優秀だ。2桁人気になると苦しいものの、上位人気よりは中位人気馬を重視したい一戦である。

■表2 単勝オッズ別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2.0〜2.9 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3.0〜3.9 1-0-1-1/3 33.3% 33.3% 66.7% 103% 106%
4.0〜4.9 0-1-1-5/7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 45%
5.0〜6.9 2-2-1-10/15 13.3% 26.7% 33.3% 90% 82%
7.0〜9.9 3-1-0-15/19 15.8% 21.1% 21.1% 133% 62%
10.0〜14.9 1-2-1-13/17 5.9% 17.6% 23.5% 76% 79%
15.0〜19.9 2-2-1-14/19 10.5% 21.1% 26.3% 170% 124%
20.0〜29.9 1-2-3-13/19 5.3% 15.8% 31.6% 109% 187%
30.0〜49.9 0-0-1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 55%
50.0〜99.9 0-0-1-18/19 0.0% 0.0% 5.3% 0% 91%
100.0〜 0-0-0-21/21 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
〜5.9 1-3-2-16/22 4.5% 18.2% 27.3% 14% 48%
6.0〜24.9 9-6-6-49/70 12.9% 21.4% 30.0% 150% 122%
25.0〜 0-1-2-65/68 0.0% 1.5% 4.4% 0% 51%

ハンデ戦で人気が割れがちのため、単勝オッズ別の成績も見ると、6.0倍〜24.9倍で優勝馬10頭中9頭を占めている。25倍以上は09年以降の8年間では【0.0.0.54】。その間にオセアニアボスの2着(12年)もあったが、同馬は10番人気でも単勝16.9倍にすぎず、人気順だけでなく、オッズも併せて判断したい。一方、人気サイドは3倍を割ると昨年のキャンベルジュニアなど3頭すべて馬券圏外だ。なお、1番人気馬が単勝5倍以上と大きく割れていたのは09年の1回で、同年は6.7倍の1番人気・タケミカヅチが勝利を飾っている。

■表3 ハンデ別成績(牡・セン馬)

ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜53kg 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 1-1-4-13/19 5.3% 10.5% 31.6% 109% 225%
55kg 3-1-1-25/30 10.0% 13.3% 16.7% 93% 67%
56kg 2-3-3-38/46 4.3% 10.9% 17.4% 50% 70%
56.5kg 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57kg 1-2-1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 44% 59%
57.5kg 2-1-1-5/9 22.2% 33.3% 44.4% 157% 108%
58kg 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 31%
58.5kg〜 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
今回増 3-3-1-24/31 9.7% 19.4% 22.6% 74% 67%
増減無し 0-4-3-40/47 0.0% 8.5% 14.9% 0% 61%
今回減 6-2-6-55/69 8.7% 11.6% 20.3% 104% 101%

牡・セン馬のハンデ別では、53キロ以下11頭は好走なし。58キロ以上も【0.1.0.10】に終わっており、少々幅は広いが54〜57.5キロが中心。中では複勝率30%を超える54キロや57.5キロが良い。一方、前走からの斤量の増減を見ると、減っていた馬のほうが単複の回収率は高い傾向だ。また、増減なしだった馬からは優勝馬が出ていない。 なお、牝馬は07年2着のコイウタが前走55キロ→今回53キロ。そして昨年1着のマジックタイムは54キロ→53キロと、いずれも斤量減で53キロになった馬が好走している。

■表4 年齢別成績(牡・セン馬)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年 牝馬
4歳 3-4-2-30/39 7.7% 17.9% 23.1% 48% 72% 2-3-1-17 0-1-0-3
5歳 5-2-5-23/35 14.3% 20.0% 34.3% 170% 190% 2-0-3-12 1-0-0-3
6歳 1-1-2-31/35 2.9% 5.7% 11.4% 47% 37% 0-1-1-11 0-0-0-3
7歳以上 0-2-1-35/38 0.0% 5.3% 7.9% 0% 31% 0-1-0-21 0-0-0-2

2015/4/5 中山11R ダービー卿CT(G3) 1着 10番 モーリス

同じく牡・セン馬の年齢別では、4〜5歳馬で連対馬18頭中14頭。過去10年では5歳馬が好成績だが、ここ5年にかぎると4歳が5連対(連対率21.7%)で、5歳(同11.8%)を上回っており、近年の「連対」重視なら4歳馬になる。いずれにしても、6歳以上が苦戦傾向にある。牝馬も連対2頭は4〜5歳馬だった。

■表5 枠番・脚質別成績(阪神除く)

枠・脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 6番人気以下
1枠 1-0-1-15/17 5.9% 5.9% 11.8% 40% 77% 0-0-1-11
2枠 1-1-2-14/18 5.6% 11.1% 22.2% 37% 101% 0-1-1-8
3枠 0-2-2-14/18 0.0% 11.1% 22.2% 0% 78% 0-1-1-11
4枠 2-1-0-15/18 11.1% 16.7% 16.7% 132% 50% 1-0-0-11
5枠 2-2-3-11/18 11.1% 22.2% 38.9% 89% 131% 0-1-2-9
6枠 1-1-0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 87% 43% 1-1-0-11
7枠 1-1-1-15/18 5.6% 11.1% 16.7% 51% 126% 0-0-1-9
8枠 1-1-0-15/17 5.9% 11.8% 11.8% 51% 56% 0-1-0-14
逃げ 3-1-0-8/12 25.0% 33.3% 33.3% 207% 95% 0-0-0-6
先行 1-4-3-27/35 2.9% 14.3% 22.9% 47% 135% 1-3-2-21
中団 4-2-3-43/52 7.7% 11.5% 17.3% 82% 62% 1-1-1-29
後方 1-2-3-37/43 2.3% 7.0% 14.0% 7% 64% 0-1-3-28
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表5は、阪神で代替された11年を除く枠番・脚質別成績である。外枠不利と言われる中山芝1600mの傾向が反映されてか、勝率から複勝率で高い数値を示したのはいずれも2〜5枠。6〜8枠に加え、内の1枠もあまり良くない傾向にある。16頭立てになる年が多く、馬番なら3〜10番あたりが好成績だ。また、脚質は人気との関係に注目したい。簡単にまとめると、「逃げ」「中団」なら上位人気馬、穴狙いなら「先行」か「後方」を狙っていきたい。

■表6 前走クラス・レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 4-1-1-10/16 25.0% 31.3% 37.5% 305% 145%
OPEN特別 2-4-4-51/61 3.3% 9.8% 16.4% 38% 104%
G3 4-3-0-45/52 7.7% 13.5% 13.5% 69% 47%
G2 0-1-4-18/23 0.0% 4.3% 21.7% 0% 67%
G1 0-1-0-4/5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 44%
地方 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
海外 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 160%
東風S 2-4-4-22/32 6.3% 18.8% 31.3% 72% 198%
阪急杯 2-1-0-11/14 14.3% 21.4% 21.4% 101% 74%
武庫川S 2-0-0-2/4 50.0% 50.0% 50.0% 750% 205%
東京新聞杯 1-1-0-13/15 6.7% 13.3% 13.3% 58% 34%
スピカS 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 155% 80%
道頓堀S 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 1570% 470%
京都牝馬S 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 1300% 340%
中山記念 0-1-4-12/17 0.0% 5.9% 29.4% 0% 91%
アクアマリンS 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 106%
フェブラリーS 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 110%
オーシャンS 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 193%
韓国馬事会杯 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 275%
香港C 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 160%

続いて表6は、前走クラス・レース別成績で、1600万組が連対率31.3%などの好成績。また、オープン特別は全体では今ひとつながら、好走全馬が東風S組のため、同レースに限定すると複勝率31.3%まで向上する。前走JRA重賞組は合計で【4.5.4.67】複勝率16.3%と、1600万組や東風S組には見劣る結果となっている。 なお、前走G3組の連対馬7頭は、前走人気6番人気以内、そして牡馬5頭はハンデ56キロ以上で共通していた。G2組は好走全馬が中山記念だが、その中山記念組でも連対率は5.9%と、狙うにしても3連複の候補までが適当である。

■表7 前走1600万条件からの好走馬

馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 前走 間隔 コース 人気 着順 主な重賞実績
07 ピカレスクコート 牡5 55 7 1 道頓堀S 中3 阪芝16 4 1 ニュージーランドT4着
09 マイネルファルケ 牡4 54 7 2 アクアマリンS 中1 中芝16 1 1 NIKKEI杯2歳S5着
11 ブリッツェン 牡5 54 8 1 武庫川S 中3 阪芝16 3 1 未経験
13 トウケイヘイロー 牡4 55 5 1 武庫川S 中3 阪芝16 3 1 朝日杯FS4着
14 インプロヴァイズ 牡4 55 8 3 韓国馬事会杯 中1 中芝16 2 1 東スポ杯2歳S3着
15 モーリス 牡4 55 1 1 スピカS 中3 中芝18 1 1 スプリングS4着

好成績を記録した前走1600万組の好走馬を見ると、全馬が4〜5歳の牡馬でハンデ54〜55キロ、前走から中1〜3週。ほかに、6頭中5頭の共通点は、今回5〜8番人気、前走が中山・阪神の芝1600m、前走3番人気以内で1着、そして重賞5着以内の実績を持つことだ。1600万組とはいえ重賞で掲示板に載ったくらいの実績を要することには注意したい。なお、昨年1番人気8着のキャンベルジュニアは、その1番人気だったことのほか、ハンデ54キロ、小倉の1800戦から中4週、重賞は1戦15着と、好走条件からは外れる要素を多く抱えていた。

■表8 前走東風S組の前走着順・人気別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 48%
前走2着 1-1-0-3/5 20.0% 40.0% 40.0% 134% 88%
前走3着 1-0-1-1/3 33.3% 33.3% 66.7% 553% 343%
前走4着 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 147%
前走5着 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 216%
前走10着〜 0-1-2-2/5 0.0% 20.0% 60.0% 0% 454%
前走1人気 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 50%
前走2人気 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 147%
前走3人気 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 96%
前走4人気 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 167% 60%
前走5人気 1-1-0-0/2 50.0% 100.0% 100.0% 830% 590%
前走6〜9人 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 75%
前走10人〜 0-0-3-5/8 0.0% 0.0% 37.5% 0% 415%

一方、好走馬の多い東風S組を見ると、同レースの優勝馬よりは2〜3着馬。同レース優勝馬は6頭が出走しているが、斤量増になった馬3頭がすべて馬券圏外で、57→57キロの据え置きだった10年フィフスペトルも4着。2着1頭は、優勝しても56キロ据え置きだった15年のクラリティシチーである。また、同レースで6番人気以下だった馬は、ここで好走しても3着止まりに終わっている。昨年の東風S優勝馬インパルスヒーローは56キロ据え置きだったが、同レースが11番人気での優勝だった。

本稿執筆時点ではハンデ未決定で、出走想定も不明だが、発表された登録馬の中ではまず、5歳馬(表4)で前走東風S3番人気3着(表8)のロジチャリスや、6歳ではあるが同2着のダイワリベラルあたりが有力。また、昨年1番人気8着のキャンベルジュニアが、今年は中山芝1600mの1600万勝ちから中1週で登録してきた(表7)。重賞実績がない点は減点ながら、今年は前走1600万組が同馬1頭のため、有力候補の1頭に数えられる。ほかに、前走G3組の中で4〜5歳のマルターズアポジーやロイカバードあたりにも注目したい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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