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第1092回 皐月賞へ向け前進する馬は? 弥生賞分析

2017/3/2(木)

牡馬クラシック第一弾の皐月賞と同コースで行われるトライアル・弥生賞。過去10年の出走馬からは皐月賞馬2頭を含む、同年のG1馬8頭を輩出するなど、注目の欠かせない一戦だ。今年はどの馬がG1へ向けて前進するのか、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
1 5-2-0-3/10 50.0% 70.0% 70.0% 90% 85% 1-1-0-3
2 3-1-3-3/10 30.0% 40.0% 70.0% 136% 111% 2-0-2-1
3 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 37% 0-1-1-3
4 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 54% 0-2-0-3
5 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 106% 0-0-1-4
6 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 198% 73% 1-0-0-4
7 0-1-3-6/10 0.0% 10.0% 40.0% 0% 160% 0-0-0-5
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
9 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 291% 54% 1-0-0-4
10 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 225% 0-1-1-3
11〜 0-0-0-27/27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-13

2016/3/6 中山11R 報知杯弥生賞(G2) 1着 11番 マカヒキ (2番人気)

過去10年、1番人気は連対率70.0%の好成績だが、ここ5年に限ると【1.1.0.3】とやや不振。その分、2番人気が近5年は【2.0.2.1】と安定した結果を残している。その1〜2番人気が10年で8勝と、まず1着候補は人気馬から探りたい。ただ、7番人気が複勝率40.0%を記録するなど、2〜3着は10番人気以内であれば幅広くチャンスがある。11頭立てだった一昨年も2→4→10番人気と、出走頭数がさほど多くない年でも人気薄が絡む可能性はあるので警戒が必要だ。ただし、11番人気以下の出番はなかった。


■表2 枠番・脚質別成績

枠・脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 1-0-1-9/11 9.1% 9.1% 18.2% 15% 41%
2枠 1-2-2-7/12 8.3% 25.0% 41.7% 39% 179%
3枠 2-2-3-6/13 15.4% 30.8% 53.8% 236% 131%
4枠 1-1-2-11/15 6.7% 13.3% 26.7% 42% 130%
5枠 0-2-2-13/17 0.0% 11.8% 23.5% 0% 81%
6枠 2-0-0-17/19 10.5% 10.5% 10.5% 118% 30%
7枠 1-3-0-16/20 5.0% 20.0% 20.0% 8% 30%
8枠 2-0-0-18/20 10.0% 10.0% 10.0% 19% 11%
逃げ 1-0-0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 11% 10%
先行 5-6-3-28/42 11.9% 26.2% 33.3% 83% 106%
中団 3-3-6-23/35 8.6% 17.1% 34.3% 95% 105%
後方 1-1-1-33/36 2.8% 5.6% 8.3% 4% 21%
マクリ 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

枠番別の成績では、2〜3枠が好成績。複勝回収率ではその2、3枠に加え、隣の4枠も100%を突破しており、内寄りの枠に妙味がある。もっとも、6〜8枠も連対馬は計8頭を輩出しており、外枠だからといって無視できるような成績ではない。脚質は「先行」「中団」が好走馬の中心。極端な脚質でなければ気にする必要はなさそうだ。

■表3 前走クラス・レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
新馬・未勝利 0-2-0-9/11 0.0% 18.2% 18.2% 0% 76%
500万下 1-1-1-33/36 2.8% 5.6% 8.3% 55% 29%
OPEN特別 2-1-0-10/13 15.4% 23.1% 23.1% 32% 125%
G3 6-3-5-33/47 12.8% 19.1% 29.8% 95% 75%
G2 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 1-3-4-5/13 7.7% 30.8% 61.5% 20% 150%
地方 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
ラジオNIKKEI杯2歳S 2-2-0-6/10 20.0% 40.0% 40.0% 30% 70%
若駒S 2-1-0-3/6 33.3% 50.0% 50.0% 70% 271%
朝日杯FS 1-3-4-5/13 7.7% 30.8% 61.5% 20% 150%
京成杯 1-0-3-8/12 8.3% 8.3% 33.3% 39% 71%
シンザン記念 1-0-1-2/4 25.0% 25.0% 50.0% 42% 180%
共同通信杯 1-0-1-7/9 11.1% 11.1% 22.2% 323% 98%
東スポ杯2歳S 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 315% 110%
きさらぎ賞 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 17%
つばき賞 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 100%

近年は朝日杯FSの施行場変更をはじめとして、2歳のオープン・重賞で条件の変更が多くあった上、特に今年は、近年好結果を出していた朝日杯FSや若駒Sからの直行馬が不在のメンバー構成となった。新馬〜500万組よりは重賞・オープン特別組が良さそうではあるが、前走の出走レース別成績はあまりアテにできない。なお、表にはないが、ホープフルS組は【0.0.0.4】で、ラジオNIKKEI杯2歳Sを受け継いだG2化後は【0.0.0.2】と、出走馬が少なく参考にしづらい。

■表4 前走・レース間隔別成績

期間 前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
過去10年 同年 6-4-6-76/92 6.5% 10.9% 17.4% 64% 61%
前年 4-6-4-21/35 11.4% 28.6% 40.0% 34% 97%
過去5年 同年 4-1-2-36/43 9.3% 11.6% 16.3% 123% 71%
前年 1-4-3-12/20 5.0% 25.0% 40.0% 31% 111%

そこで表4ではまず、前走が年明けだった馬と、前年だった馬の成績を比較してみた。過去10年、過去5年ともに、連対率や複勝率が高いのは年明け初戦の馬だった。一方でここ5年の優勝馬のうち、15年のサトノクラウンを除く4頭は、年明けに1戦を消化した馬が占めている。馬連や3連複の軸なら年明け初戦馬、馬単や3連単の1着候補なら年明け1戦馬、という近年の傾向だ。

■表5 前走中央オープン・重賞組の前走着順・人気別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 7-2-1-11/21 33.3% 42.9% 47.6% 94% 67%
前走2着 0-1-4-8/13 0.0% 7.7% 38.5% 0% 74%
前走3着 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 24%
前走4着 1-2-1-4/8 12.5% 37.5% 50.0% 33% 263%
前走5着 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 485% 90%
前走6〜9着 0-2-1-12/15 0.0% 13.3% 20.0% 0% 88%
前走10着〜 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 122%
前走1人気 5-2-2-5/14 35.7% 50.0% 64.3% 95% 93%
前走2人気 1-3-1-12/17 5.9% 23.5% 29.4% 7% 49%
前走3人気 1-1-1-3/6 16.7% 33.3% 50.0% 28% 355%
前走4人気 1-0-2-6/9 11.1% 11.1% 33.3% 70% 76%
前走5人気 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 87%
前走6〜9人 1-1-2-17/21 4.8% 9.5% 19.0% 138% 86%
前走10人〜 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

続いて表5は、表3で好走馬が多かった前走中央競馬のオープン・重賞組について、前走着順と前走人気別の成績を調べたものだ。表にある通り、前走1着、前走1番人気とも勝率30%超などの好成績。特に前走1着馬は、馬券に絡めば優勝まで手が届く確率が高い(3着以内10頭中7頭が1着)。また、前走1番人気1着馬は昨年優勝のマカヒキなど【4.0.0.1】と、13年エピファネイアの4着以外はすべて優勝している。当然、前走1着馬や1番人気馬は上位人気になりやすく、前走1番人気で2着以下に敗退した馬でも、平均人気は3.2と高い支持を受けている。ただ、前走1番人気馬は単複とも回収率90%台を記録しており、人気だからといって嫌うのは避けるのが賢明だろう。

■表6 過去5年の好走馬の前走と芝2000m実績

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 主な2000m実績
12 コスモオオゾラ 9 1 共同通信杯 7 5 葉牡丹賞1着
トリップ 3 2 NIKKEI杯2歳S 1 4 京都2歳S1着
アーデント 5 3 京成杯 4 4
13 カミノタサハラ 6 1 500万(東芝18) 1 1 ホープフルS3着
ミヤジタイガ 10 2 若駒S 3 4 ホープフルS4着
コディーノ 2 3 朝日杯FS 1 2 未経験
14 トゥザワールド 1 1 若駒S 1 1
ワンアンドオンリー 4 2 NIKKEI杯2歳S 7 1
アデイインザライフ 2 3 京成杯 4 3
15 サトノクラウン 2 1 東スポ杯2歳S 4 1 未経験
ブライトエンブレム 4 2 朝日杯FS 2 7 未経験
タガノエスプレッソ 10 3 朝日杯FS 7 6 未経験
16 マカヒキ 2 1 若駒S 1 1
リオンディーズ 1 2 朝日杯FS 2 1 未経験
エアスピネル 3 3 朝日杯FS 1 2 未経験

最後に表6は、ここ5年の好走馬の前走と、芝2000m実績を調べたものである。まず、芝2000m未経験の好走馬は、6頭中5頭が前走朝日杯FS出走馬(今年は不在)。残る1頭は東京スポーツ杯2歳S優勝馬のサトノクラウンだが、昨年の同レース優勝馬・ブレスジャーニーは回避が発表されており、今年は芝2000m経験馬が中心になりそうだ。 その芝2000m出走経験馬9頭中8頭に共通するのは、同距離のオープン・重賞で4着以内の実績を持っていたことだ。残る1頭、12年の優勝馬・コスモオオゾラは、弥生賞と同じ中山芝2000mの500万特別・葉牡丹賞を前々走で制していた。表は過去5年分を掲載したが、もう1年さかのぼって過去6年で見ても、この傾向は同様である。

【結論】

弥生賞は1〜2番人気馬が10年で8勝と、勝ち馬は上位人気が中心だが、2〜3着は10番人気以内であれば幅広くチャンスがある。枠番は2〜3枠が好成績、複勝回収率は2〜4枠が100%超と内寄りが優勢だ。今年は前走朝日杯FS組、若駒S組が不在のため、前走レース別では判断が難しいが、連対率や複勝率が高いのは年明け初戦馬。近年1着が多いのは年明け2戦目の馬になる。また、前走のオープン・重賞で1番人気か1着だった馬が好成績。そして前走が朝日杯FS以外なら、芝2000mのオープン・重賞で4着以内の実績が欲しい。

2017/1/15 中山11R 京成杯(G3) 1着 8番 コマノインパルス

今年のメンバーで特に1着候補として注目したいのは、京成杯を1番人気で制したコマノインパルスだ。表5本文で触れたように、前走オープン・重賞の1番人気1着馬は【4.0.0.1】。この勝利で表6の2000m実績は問題なく、近年の優勝馬に多い年明け1戦馬(表4本文)でもある。 続く候補は、同じく芝2000mの重賞・京都2歳S1着(3番人気)以来となるカデナ。表4で触れたように、連対率や複勝率は年明け初戦馬のほうが高いため、購入する券種によってはこちらを軸にする手もある。加えて、同じく年明け初戦のグローブシアターは、前走1番人気や1着ではないが、ホープフルS3着で2000m好走実績(表6)は持っている。 また、表1で触れたように、弥生賞は穴馬でも特に2〜3着には食い込む余地がある。人気薄が予想される中では、3走前に京都2歳Sでカデナの3着に入ったベストアプローチ。上記3頭以外で、表6の2000m実績をクリアするのは本馬のみ。前走500万組はあまり好結果が出ていないが(表3)、その分、配当妙味はありそうで、距離延長での巻き返しに期待してもおもしろい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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