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第1088回 混戦模様で難解!? フェブラリーSを占う

2017/2/16(木)

今週は東京競馬場でフェブラリーSが行われる。ドバイへ向かうために回避する馬もいるが、連覇を狙うモーニンやG1初制覇を狙うカフジテイクら注目馬が揃うレースになりそうだ。ただ、絶対的な王者は不在で、かなり混戦模様。予想も難解だと考えられる。いつものように過去10年のデータを元に、今年の同レースの展望を行ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 フェブラリーSの年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 3-  3-  1- 29/ 36 8.3% 16.7% 19.4% 827 131
5歳 5-  2-  3- 15/ 25 20.0% 28.0% 40.0% 79 83
6歳 2-  1-  4- 34/ 41 4.9% 7.3% 17.1% 65 67
7歳以上 0-  4-  2- 51/ 57 0.0% 7.0% 10.5% 0 30

まずは過去10年のフェブラリーS出走馬の年齢別成績を見ていくことにする(表1参照)。勝ち馬の半分が5歳馬で、成績は【5.2.3.15】。連対率や複勝率も優秀だ。回収率では4歳馬がかなりいいが、14年に16番人気で優勝したコパノリッキーが大きく引き上げたものである点は注意したい。6歳馬の優勝はテスタマッタやヴァーミリアン。7歳以上は【0.4.2.51】で、連対率こそ6歳と変わらないが、勝ち馬は出ていない。

■表2 フェブラリーS出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 川崎記G1 2- 3- 2- 7/14 14.3% 35.7% 50.0% 164 112
2 根岸SG3 2- 1- 2-50/55 3.6% 5.5% 9.1% 53 42
3 東海SG2 2- 1- 1- 7/11 18.2% 27.3% 36.4% 80 100
4 JCDG1 2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9% 74 58
5 平安SG3 1- 0- 0-15/16 6.3% 6.3% 6.3% 36 13
6 フェアウH 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 27210 3310
7 東京大G1 0- 3- 3- 8/14 0.0% 21.4% 42.9% 0 132
8 チャンピG1 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7% 0 103
9 アレキサ1600 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 200

次にフェブラリーS出走馬の前走レース別成績を見ていく(表2参照)。ステップとしては根岸Sからくる馬が圧倒的に多くなっている。しかし、その分凡走馬も多く、好走率としては高くない。むしろ、川崎記念や東京大賞典、チャンピオンズC(旧JCダート)といった中距離のG1からくる馬の方が好走率は高い。あとは、東海S組も優秀。以前の前哨戦であった平安S組は振るわなかったのだが、東海Sになってから急に関連性が増している点が興味深い。やはり同じ左回りのレースとなったことが、大きく影響していると思われる。その他のレースからも好走馬は出ているが、ステップレースは比較的特定のレースに集中している傾向だ。

■表3 前走川崎記念組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 0- 2- 1- 1/ 4 0.0% 50.0% 75.0% 0 122
前走2着 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 62
前走3着 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0% 1030 345
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走5着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走6〜9着 0- 0- 0- 0/ 0          

ここからは個別にステップレースを見ていく。まずは前走川崎記念組の取捨(表3参照)。1〜2着馬から勝ち馬が出てない点は気になるが、基本的には上位3着以内に好走していた馬からしか、ここでの好走馬は出てない。地方馬も混ざるG1なので、あまり大きく負けているわけにはいかないと考えるべきだろう。

■表4 前走東京大賞典組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 0- 1- 1- 0/ 2 0.0% 50.0% 100.0% 0 180
前走2着 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0 103
前走3着 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 110
前走4着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走5着 0- 2- 0- 2/ 4 0.0% 50.0% 50.0% 0 240
前走6〜9着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走10着〜 0- 0- 0- 0/ 0          

続いて前走東京大賞典組を見ていく(表4参照)。こちらも前走着順に注目したい。川崎記念と同じように6着以下に敗れている場合はかなり厳しくなるが、5着以内であれば巻き返しは可能。着差としても1.0〜1.9秒負けていた馬が【0.2.1.3】となっており、大きく離されて負けていた馬でも軽視はできない。ただ、同組から勝ち馬は出てない点は注意だ。

■表5 前走チャンピオンズC(JCダート)組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 2- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 75.0% 130 102
前走2着 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 120
前走3着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走5着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走6〜9着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走10着〜 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 47

続いて前走チャンピオンズC(旧JCダート)組を見ていく(表5参照)。こちらも前走着順に注目するのがわかりやすい。1〜2着馬が直行してくる例が多くなっているが、好走率はかなり高い。トランセンドやエスポワールシチーが、G1を2連勝する形となった。チャンピオンズC(旧JCダート)で3着以下だった馬の出走例はあまりないが、少し間隔があくことも含め、好材料とは言えないだろう。

■表6 前走根岸S組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 1- 1- 2- 4/ 8 12.5% 25.0% 50.0% 63 198
前走2着 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走3着 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 405 126
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走5着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6〜9着 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走10着〜 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

最後にG3の根岸S組を見ていく(表6参照)。こちらも前走着順が重要となっている。4着以下に敗れていた馬が巻き返した例はない。そして、前走1着馬に限れば【1.1.2.4】という成績。昨年優勝したモーニンを含め、過去10年では4頭が好走。07年は11番人気で根岸Sを制したビッググラスが、本番9番人気で3着。伏兵扱いされていた馬でも、好走を果たしており、東京の前哨戦を制することは、大きなプラス材料と考えるべきだろう。

なお、根岸S3着から巻き返したのは、12年のテスタマッタのみ。同馬は過去にフェブラリーSで2着の実績があった。根岸S2着馬が【0.0.0.7】という成績であることから、基本的に根岸S組は勝ち馬にのみチャンスがあると考えたいところだ。また、東海S組に関しては今年勝ち馬が出ないため、傾向の分析は割愛させていただく。

【結論】

それでは今年のフェブラリーSを展望してみることにする。出走予定馬は表7の通り。冒頭にも少し述べたが、今年は東京大賞典勝ち馬アポロケンタッキー、チャンピオンズC2着馬アウォーディー、東海S勝ち馬グレンツェントの出走予定がない。その分、少しメンバーのレベルは落ちている。有力馬候補が減ることにもなり、予想が難しくなっている印象だ。

■表7 今年のフェブラリーS出走予定馬

馬名 前走レース 前着
アスカノロマン 6 東海SG2 8
インカンテーション 7 東海SG2 12
カフジテイク 5 根岸SG3 1
キングズガード 6 根岸SG3 4
ケイティブレイブ 4 川崎記G1 5
コパノリッキー 7 東京大G1 5
ゴールドドリーム 4 チャンピG1 12
サウンドトゥルー 7 川崎記G1 2
デニムアンドルビー 7 有馬記念G1 9
ニシケンモノノフ 6 根岸SG3 5
ノンコノユメ 5 東京大G1 4
ピオネロ 6 アルデバH 3
ブライトライン 8 根岸SG3 7
ブラゾンドゥリス 5 バレンタ 1
ベストウォーリア 7 根岸SG3 2
ホワイトフーガ 5 TCKG3 3
モーニン 5 チャンピG1 7
※フルゲート16頭。全部で26頭の登録あり。

2015/11/14 東京11R 東京中日S杯武蔵野S(G3) 1着 10番 ノンコノユメ

昨年のチャンピオンズCを制したサウンドトゥルーは前走川崎記念で2着だが、格下馬のオールブラッシュに逃げ切りを許した。実績的にはもちろん上位だが、絶対的な王者ではない。マイル戦への対応や鞍上といった問題、さらには7歳という年齢も気になる。有力馬の1頭ではあるが、アタマからは狙いにくい。また、同組のケイティブレイブも実績馬だが、5着に敗れている点が大きな減点材料だ。

前走東京大賞典組からはコパノリッキーノンコノユメ。ともに前走は馬券圏内から外れ、勝ち馬から1秒以上離された。しかし、その点は過去の傾向から問題ないと判断したい。ただ、コパノリッキーは7歳馬。ノンコノユメは5歳馬。若いノンコノユメの方がチャンスは大きいと考えたい。

2017/1/29 東京11R 根岸ステークス(G3) 1着 3番 カフジテイク

前走チャンピオンズC組はゴールドドリームとモーニン。前者は若く武蔵野S2着馬。モーニンは昨年のフェブラリーS勝ち馬。ともに東京ダート1600mの実績は十分だ。ただ、チャンピオンズCの着順が悪い。巻き返しを期待するのは、危険だとみる。

それならば前走根岸Sを勝利したカフジテイクに期待したい。追い込み一手ながらその決め手は強烈。マイル戦にも対応し、そしてG1でも通用するところをすでに見せている。昨年のモーニンのように勢いに乗り、一気にG1制覇を果たす可能性も十分あるとみたい。結論としてはノンコノユメとカフジテイクが最有力。次点でコパノリッキーとサウンドトゥルーが有力と見る。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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