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第1087回 斤量に注目したダイヤモンドS攻略のカギは?

2017/2/13(月)

今週はG1・フェブラリーSを中心に、4つの重賞が組まれている。今回は土曜日に行われるダイヤモンドSを展望してみることにする。ステイヤーズSに次ぐ、長い距離の平地重賞でありハンデ戦である点が特徴。今回のハンデ、そして前走の斤量に注目しレース攻略のヒントを探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 ダイヤモンドSの人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 6-  1-  0-  3/ 10 60.0% 70.0% 70.0% 196 110
2番人気 2-  3-  1-  4/ 10 20.0% 50.0% 60.0% 136 134
3番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 15
4番人気 1-  2-  0-  7/ 10 10.0% 30.0% 30.0% 68 79
5番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 24
6番人気 0-  2-  2-  6/ 10 0.0% 20.0% 40.0% 0 140
7番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 38
8番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0 72
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0 190
11番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
12番人気 0-  1-  1-  7/  9 0.0% 11.1% 22.2% 0 244
13番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 1-  0-  0-  7/  8 12.5% 12.5% 12.5% 2375 411
16番人気 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まずは過去10年のダイヤモンドS出走馬の人気別成績を見てみる(表1参照)。1番人気が【6.1.0.3】とかなりの高勝率で、連対率も70%をマーク。2番人気も【2.3.1.4】で複勝率は60%ある。ハンデ戦としては1〜2番人気がかなり強い印象だ。一方で、15番人気の優勝や、12番人気の激走もあり、穴馬の食い込みも十分考えられる。馬連配当で見ると、万馬券が2回、3000円未満の年が7回ある。人気サイドで収まりやすいものの、たまに大きく荒れることがあるという傾向だ。

■表2 ダイヤモンドSのハンデ別成績(過去10年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
〜48kg 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
49kg 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
50kg 0-  0-  2-  6/  8 0.0% 0.0% 25.0% 0 327
51kg 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0 42
52kg 0-  1-  2-  8/ 11 0.0% 9.1% 27.3% 0 132
53kg 2-  2-  0- 21/ 25 8.0% 16.0% 16.0% 54 67
54kg 1-  0-  2- 23/ 26 3.8% 3.8% 11.5% 26 33
55kg 2-  2-  2- 16/ 22 9.1% 18.2% 27.3% 876 188
56kg 1-  3-  1- 19/ 24 4.2% 16.7% 20.8% 17 51
56.5kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
57kg 2-  0-  0-  5/  7 28.6% 28.6% 28.6% 72 41
57.5kg 1-  0-  0-  3/  4 25.0% 25.0% 25.0% 90 40
58kg 1-  0-  0-  1/  2 50.0% 50.0% 50.0% 185 80
58.5kg 0-  2-  0-  2/  4 0.0% 50.0% 50.0% 0 125

今回注目するハンデ別の成績を見てみることにする(表2参照)。出走馬はハンデ53〜56キロが最も多くなっている。その中でも勝率や連対率、回収率において55キロが優秀だ。ただ、57キロの方が、数は少ないものの連対率などで優秀。さらに重い58キロや58.5キロの馬も十分な結果を出しており、重いハンデを課せられた馬が、あまり苦にしていない傾向だ。

一方の軽いハンデの馬も好走例はあるものの、特別優秀な成績というわけではない。狙いどころとしては難しいタイプと言える。

■表3 ダイヤモンドS出走馬の前走斤量別成績(過去10年)

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
今回増 5-  2-  1- 10/ 18 27.8% 38.9% 44.4% 106 85
増減無し 2-  3-  3- 45/ 53 3.8% 9.4% 15.1% 13 64
今回減 3-  5-  6- 66/ 80 3.8% 10.0% 17.5% 254 106

では前走との斤量を比較するとどうなるだろう。それを検証するために表3を記した。今回斤量が増える馬、前回と同斤量の馬、そして今回斤量が減る馬の3パターンに分けてそれぞれ成績を調べた。今回斤量増の馬は【5.2.1.10】という成績。出走馬の数では最も少ないタイプながら、好走率はかなり高い。勝率は27.8%でダントツのトップ。連対率や複勝率も非常に優秀だ。増減なしと斤量減の馬は勝率が互角。連対率や複勝率では、斤量減馬がやや優勢で、回収率は斤量減馬が明らかにいい。この点は斤量増馬よりも優秀で、一発を狙うならば斤量減のタイプとなりそうだ。

■表4 前走から斤量増馬の人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 4- 0- 0- 1/ 5 80.0% 80.0% 80.0% 248 122
2番人気 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 223 176
3番人気 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 37
4番人気 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0 125
5番人気 0- 0- 0- 0/ 0          
6番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

2015/2/21 東京11R ダイヤモンドステークス(G3) 1着 16番 フェイムゲーム

この3パターンの特徴・狙いどころを探るために、さらに詳しく見ていく。まず、今回斤量増馬について。注目したいのは人気別成績だ(表4参照)。ダイヤモンドSで1番人気に支持された馬の成績が、【4.0.0.1】。15年優勝のフェイムゲームら、4勝をマークしている。全体の該当馬は7番人気以内となっており、比較的上位人気に支持されることが多いタイプだが、その中でも上位人気に支持された馬がより結果を出している。今回斤量増の馬は、当日の人気に注目すべきだろう。

■表5 前走から斤量増減なし馬のクラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1600万下 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
OPEN特別 0- 1- 0-25/26 0.0% 3.8% 3.8% 0 32
G3 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G2 2- 2- 3-13/20 10.0% 20.0% 35.0% 36 129
G1 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

次に斤量の増減がない馬。こちらは前走のクラス別成績に注目したい。このタイプは前走オープン特別か、前走G2を使っていた馬が多く出走している。そして、その成績は非常に対照的。オープン特別組は不振だが、G2組は【2.2.3.13】。レース別ではAJC杯や日経新春杯、ステイヤーズSがほぼ大半を占める。前走G2から今回G3という臨戦過程なので、実績によっては斤量が増えても仕方がないところだが、据え置きに留まったことを好材料と見る方が良さそうだ。逆にオープン特別組は、斤量据え置きが不利になると見るべきだろう。

■表6 前走から斤量減馬のクラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1000万下 0- 1- 2-10/13 0.0% 7.7% 23.1% 0 167
1600万下 1- 3- 4-18/26 3.8% 15.4% 30.8% 26 99
OPEN特別 2- 1- 0-11/14 14.3% 21.4% 21.4% 1405 268
G3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G2 0- 0- 0-21/21 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G1 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

2016/2/20 東京11R ダイヤモンドステークス(G3) 1着 10番 トゥインクル

最後に今回斤量減の馬について見ていく。こちらも前走のクラス別成績に注目したい。表5の結果による反動から、前走G2組の成績が非常に悪い。というか前走重賞組が全般的に不振だ。例えば、前走別定G2のAJC杯で好走していたような馬が、今回斤量減になった場合、普通は有利と考えてもいいはずだが、実際には苦戦している。上位人気に支持されていた馬も、軒並み凡走している。

逆に表5では散々だった前走オープン特別組が好成績。12年には15番人気で優勝したケイアイドウソジンの一発があり、昨年優勝したトゥインクルもここに該当する。前走1600万クラスの馬は複勝率が30.8%で優秀。前走1000万クラスの馬も勝ち馬こそいないが、好走馬を出している。今回昇級戦となる上がり馬は、やはり前走より斤量減である方が狙いは立ちやすい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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